あまりの人気で販売が休止されていた"0秒チキンラーメン"。7月25日より、販売が再開されたことをご存知ですか?

気軽に食べられる点が大きな魅力の商品ですが、「普通のチキンラーメンと何が違うのか?」というのが気になる点。あわせて、お湯で調理したときの味についても、興味をひかれます……。

そこで、0秒チキンラーメンを、そのままの状態や、お湯で戻した状態で食してみることに。2つのパターンを試した感想を、通常のチキンラーメンと比較しながら、詳しくご紹介します!

普通のチキンラーメンとの違いは?

近所のスーパーで購入した「0秒チキンラーメン」と「チキンラーメン」。卵がのったラーメンが描かれたパッケージのチキンラーメンに対し、0秒チキンラーメンの袋には、公式キャラクターの「ひよこちゃん」が大々的にデザインされています。

内容量は0秒チキンラーメンが75g、チキンラーメンが85g。どちらも希望小売価格は123円(税抜)と同額のため、コストパフォーマンスの面では、通常のチキンラーメンに軍配が上がりそうです。

2つの商品の栄養成分表示を見ると、0秒チキンラーメンのほうが脂質は多め。食塩の量は通常のチキンラーメンに比べて1/2以下となっています。2つの麵を並べてみると、0秒チキンラーメンのほうが薄めの色合いでした。

0秒チキンラーメン、まずはそのまま食べてみた

袋を開けて最初に感じられたのは、麵の香ばしい匂い。通常のチキンラーメンよりも強い、食欲をそそる鶏ガラスープのような香りが、ふわっと辺りに漂います。

パリパリとした食感の麺は、ほどよい塩気でやさしげな味わい。まろやかな油の風味によって、チキンエキスの旨味が絶妙に引き立てられています。

通常のチキンラーメンもそのまま食べてみると、こちらはかなり塩辛い味わい。食感には違いがほとんどなかったものの、鶏の風味などがあまり感じられず、シンプルに「塩と醤油の味」という印象を受けました。

半分ほど食べたので、残りの半分はお湯に入れてみることに。しかし、0秒チキンラーメンのパッケージ表面には「湯かけ禁止」、裏には「湯戻しして食べるとおいしくありません」との表記がされています。

公式では推奨されていない食べ方ですが、果たして、どのような味に変化するのでしょうか……?

お湯で戻すとどうなる?

2種類のチキンラーメンを各40gずつ、200mlのお湯で戻した状態がこちら。

同じ量の乾麺を使用しましたが、通常のチキンラーメンのほうがお湯を吸い込み、大きな器だとスープがほぼ見えない状態に。一方、0秒チキンラーメンはあまりかさが増えず、スープが目視で確認できました。

お湯に戻した0秒チキンラーメンは、そのままの状態のときと同様に薄めの茶色。箸で掴むのが難しいような、ツルツルとした質感の麺でした。

控えめな印象の見た目に対し、味はしっかり濃厚。もちっとした食感で、醤油ベースの味の中に、小麦の甘味が感じられます。これ、普通に美味しいラーメンでは……?

ただ、スープはほとんど味がせず、ちょっと残念な仕上がり。公式が「おいしくない」と言っている理由は、スープにあるように感じました。

通常のチキンラーメンの表面は、お湯を吸って柔らかく変化。0秒チキンラーメンよりもパンチが効いていて、満足感のある味わいです。

お湯で調理するために作られたラーメンだけあって、こちらのスープからは、塩気や鶏の旨味がはっきりと伝わってきます。スープまで楽しみたい方には、やはり通常のチキンラーメンがおすすめです。

しかし、あっさりしていて食べやすかったので、筆者は正直、お湯で戻した0秒チキンラーメンのほうが好きでした……。

そのままでも、お湯に入れても美味しい

製造元にはおすすめされていないものの、お湯に入れても美味しかった0秒チキンラーメン。そのままでも戻しても楽しめるとなると、再び売り切れが続出する予感が……。とりあえず、あと3個は買おうと思います。

チキンラーメン好きの方も、普段はあまり買わない方も、お近くのスーパーやコンビニで探してみてはいかがでしょうか?