俳優の反町隆史が、15日に放送されたTBS系トーク番組『A-Studio+』(毎週金曜23:00~)にゲスト出演。ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)でのエピソードや、30代のときの苦悩について赤裸々に語った。

反町隆史

『相棒』シリーズの4代目相棒役として、7シーズンにわたって出演していた反町。主演の水谷豊は、長セリフが多かったため、「長回しのワンカットが多いんですよ。それで、自分のところが最後の2行とか。それがもう、最初の方はものすごい嫌でしたね(笑)。撮り直しですからね」と、撮影現場の重圧を告白。そんな苦労もありながら、水谷とはプライベートでも良好な関係を築いているようで、現場に手づくりの人参ジュースを差し入れたり、一緒にゴルフを楽しんでいることを打ち明けた。

また、『相棒』に出演する前の30代を振り返り、「自分を持て余してたっていうところもありますよね。役者として。30代のときって、僕だけがそうだったのかもしれないんですけど、役がないんですよ。20代の役はできないし。かと言って、40代や50代の役もないわけですから。その間っていうのがすごい難しいんですよ」と吐露。誰かに悩みを相談することもなく、「自分が悪かったのか? 何なのか?」と、自問自答していたことを述懐する場面も。

続けて、「僕は30代の記憶があんまりないんですよね」「でも、それを誰にも言えなくて。同世代の人にも言えないじゃないですか」と語った反町。その後、40代になってから4代目相棒役が決まり、自分の悩みを水谷に相談したことがあったそう。すると、「水谷さんも“俺が30代のときもそうだよ。だから、そんなのは気にしなくていい”って言ってくれたんですよ。“俺も30代のときに同じ気持ちだったよ。いいんだよ、それで”って」と、水谷の言葉に励まされたことを明かした。

そんな反町は、「80%をやり続けること」を大事にしているそうで、「やっぱり突き詰めていくと、120点を取るのがベストじゃないですか。だけど、120点が取れるときって、人生のうち何回あるの? って」「自分の中で80%っていうものを、継続的にやり続けることが一番大変だと思うんですね」という持論を展開。2人の娘に対しても、「よく言いますね。“あんまり頑張りすぎなくていいよ”って。むしろ、“頑張りすぎるな”っていうことは言いますね」と話し、父親の顔をのぞかせる場面もあった。