女優の夏菜と新川優愛、俳優の白洲迅が、都内で行われた東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『個人差あります』(8月6日スタート 毎週土曜23:40~24:35)の取材会に登場した。

  • フジテレビ系ドラマ『個人差あります』より白洲迅(左)、新川優愛

同作は、日暮キノコ氏が『モーニング』(講談社)で連載した『個人差あり〼』を原作に、妻の苑子と暮らすサラリーマン・磯森晶の身体的性別が変わってしまう「異性化」を通して、夫婦や恋愛の多様なあり様を描くラブストーリー。主人公・晶役は、異性化前の男性を白洲が、異性化した女性を夏菜が2人で1役を演じ、晶を支える妻・苑子を新川が演じる。

2人1役に臨むにあたって打ち合わせがあったのか聞かれると、夏菜は「最初に撮影に入る前に本読みがてら、晶と苑子のシーンを3人でリハーサルしたんです。そこで、こういうクセを付けてみようかとか話したんですけど、あとは意外と自由でした」と明かし、白洲も「撮影の合間にお互いの芝居を見ながら、歩み寄っている感じ。それで今のところ上手くいってます。ただ、夏菜さんの晶のほうが、男っぽいんですよ(笑)」とコメント。さらに夏菜は「男っぽくしようとすると、言い回しが乱暴になっちゃうんですよね……丁寧にできませんでした(笑)。なので白洲君に合わせてもらって」と補足し、息の合ったチームワークをうかがわせた。

また、作品のテーマである「異性化」にちなみ、「もし、パートナーが異性化したら?」という質問が記者から飛ぶと、新川は「生理現象とかもそうですが、女性ならではの大変なことって多いと思うんですけど、男性がある日突然、女性になったら大変だろうなと思いますね。苑子と同じように私もすごく心配になるし、気にかけちゃいます」と自身の役柄に共感しながら回答。一方で、白洲は「理想はジェンダーを超えて、人として好き同士でいれば大丈夫だよねという関係性になれればと思います。理解しようとはしますけど、想像するのが難しい……。でも、たくさんの時間を共にした夫婦なら、乗り越えられるのかもしれないですね」と笑顔を見せた。

最後に夏菜は、「このドラマはすごく勉強になることがたくさんあって、夫婦関係の在り方もそうですし、男性として女性として今を生きていく現代の皆様に、こういう考え方もあるよとアドバイスじゃないですけど、提案できるドラマになっていると思います」とアピール。新川も「最近では同性同士のカップルの声を聞く機会も増えてきましたし、そういった方が少しでも過ごしやすい世の中になるきっかけになればいいなとも思います」と同作に込めた思いを伝え、「観てくださったすべての方が少しずつ楽になってもらえたら嬉しいです。最後の数秒まで見逃せないので、ぜひ観てください」とラストシーンにも期待を持たせた。