パナソニックは7月14日、在宅ワーク(テレワーク)中のオン・オフの切り替えに関する調査結果を発表した。これによると、回答者の78%がオン・オフ切り替えの難しさを感じており、仕事の生産性や生活の満足度、家族との関係に影響すると考えている人が多いという。

  • 仕事のオン・オフ切り替えの難しさの実感度 資料:パナソニック

同調査は同社が6月21日~23日に、週に平均3回以上在宅ワークをしている全国の20~50代男女を対象にインターネットにより実施したものであり、有効回答者数は300人。

同調査結果によると、在宅ワークの環境は、オフィスワークの環境と比べて作業がしづらいと感じることがあるという回答者が、全体の63%に上っている。

また、オフィスワークの環境と比べると、「時間の区切りがつけにくいと感じることがある」(71%)、「気持ちのメリハリがつきにくいと感じることがある」(72%)と、それぞれ7割を超えており、家の中にいる時間が長いことでオン・オフの区切りやメリハリをつけにくいと感じている人が多いという。

「在宅ワーク中に、仕事のオン・オフの切り替えの難しさを実感したことはありますか?」との質問には78%があると回答しており、時間の区切りや気持ちのメリハリがつけづらい在宅ワーク中は、「オン・オフ下手」状態に陥りやすいと同社は見ている。

  • オン・オフ切り替えの影響の有無 資料:パナソニック

オン・オフの切り替えの影響について尋ねたところ、「仕事の生産性に影響すると思う」という回答者が全体の87%、「生活の満足度に影響すると思う」との回答は91%に上り、「家族との時間や関係に影響すると思う」との回答が90%を占める。

在宅ワークで切り替え上手になることは、仕事にも家庭にもよい影響を及ぼすと考える人が多いと同社は見る。

  • オン・オフ切り替えサポート・アイテムの必要度 資料:パナソニック

また、「在宅ワーク時に、仕事のオン・オフの切り替えをサポートするアイテムがあれば、知りたいと思いますか?」との質問には、79%が「そう思う」と答えている。

今回の調査結果について、同社は「在宅ワークをしている人の多くが切り替えの重要性を理解しながらも、なかなかオン・オフ下手の状態から脱出できていない」と分析している。