平成に入ったころぐらいでしょうか。危ないからという理由で、さまざまな遊具が公園から姿を消していったように思います。

使われなくなった遊具、誰も訪れなくなってしまった公園。その今の姿を写した写真がTwitterで話題となっています。

toshibo|廃墟と写真さん(@JIYUKENKYU_jp)が撮影されたこちらの一枚をご覧ください。

一昔前は何処にでもあった公園遊具が森で静かに朽ちていた。今や知らない子供もいるのかもしれない。
(@JIYUKENKYU_jpより引用)

懐かしいですね。活発な幼少期を過ごした筆者は、どちらも鮮明に覚えています。

対面式の箱型のブランコでは、地面と水平になるまで2人で立ちこぎをしてみたり、くるくる回る地球儀型の回転遊具では、高速回転で回し合い、遠心力に負けると吹っ飛ぶということを学びました。昔はそうやってハラハラドキドキしながらも、日が暮れるまで大声出してみんなで遊んでいました。

そんな昔懐かしい遊具が朽ち果て、すっかり森の一部と化してしまったこの光景。儚くもありながら、どこか美しさを感じますね。

この投稿に「懐かしい」という声とともに、「幻想的」「めっちゃ綺麗ですやん」「人工物が自然と同化する姿は儚いですね」「朽ちていく姿も美しい」「夜になると子供の声が聞こえきそう」「昔はこの場所に子供たちが集まり遊んでいたんだと思うと不思議な気持ちになります」「エモい」といったコメントが多数寄せられていました。

toshiboさんご自身は、この景色に出会った時どう感じたのでしょうか? お話を伺いました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― 朽ちた遊具を見て、どのように感じましたか?

コメントでも書いている方がいましたが、昔は当たり前にあったけど、時代が進むにつれて消えていくものって、なんとなく文化が衰退していき、いずれ誰も知らない人が出てきて、人によっては"過去の遺物が貴重なもの"だと錯覚してしまうことがあるのかなと、想像しました。ロマンにも感じるようですが、逆に怖いことでもあるのかなと思います。


各地の廃墟を訪れては、その姿を写真におさめ投稿されているtoshiboさん。「かつてどんな景色が広がっていたのか」「どんな生活があったのか」「どれほどの歳月が流れたのか」どれも、そんな想像をかき立てられるような興味深くも素敵な写真ばかりです。しばし日常の忙しさから離れて、ゆっくりのぞいてみてはいかがでしょうか。