お笑いコンビ・見取り図が、映画『ソー:ラブ&サンダー』(7月8日公開)で宣伝アンバサダーを務め、日本語版声優に初挑戦した。マーベル大好き芸人であり、本作参戦に大喜びしている2人にインタビューし、吹き替えに挑戦した感想、コンビにとっての転機や今後について話を聞いた。

  • 見取り図の盛山晋太郎(左)とリリー 撮影:蔦野裕

――マーベル作品が好きになったきっかけから教えてください。

盛山晋太郎:僕たち2人とも一緒で、4年前に大阪で行われた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のイベントで起用していただいて、それがきっかけでいろんな作品を見るようになりました。

リリー:そこからめちゃくちゃ好きになりました。

――マーベル作品のどんなところに魅力を感じていますか?

リリー:違う作品ですけど同じ時間軸で流れていて、定期的にアベンジャーズで集まってくれるので、めちゃくちゃワクワクします! そこがマーベルの最大の魅力だと思います。

盛山:憧れがすごく詰まっていますよね。ヒーローの物語ですから。

――大好きなマーベルの最新作『ソー:ラブ&サンダー』で日本語版声優に初挑戦。その感想をお聞かせください。

盛山:マーベル作品に自分の声が残るわけじゃないですか。すごく光栄なことなんですけど何より難しかったですね。役作りで奥歯を抜いていますから(笑)。ロバート・デ・ニーロと全く同じことをしました。

――演じた役の詳細は明かされていませんが、どんなところが難しかったですか?

盛山:英語で言っている尺が決まっているので、それに当てるというのが難しかったです。

リリー:僕は誕生日プレゼントとしてサプライズで声優について発表され、心の準備ができないままやったので、興奮と緊張であまり記憶にないです。でもたぶんよかったんじゃないかなと思っています。

盛山:監督さんが優しくて、すごい褒めてくれて自信になりました。乗せ上手な方で脱ぎそうに(笑)

リリー:声優で脱ぎそうに!?

――本作で声優を務めたことはお二人にとってどんな経験になりましたか?

盛山:一生、マーベル声優だって言っていきます。吉本の公式プロフィールもちょっとだけ変えておこうかな。代表作のところに『ソー:ラブ&サンダー』って。出演は事実ですから!

リリー:一生言えますよね。ウソはついていない。すでに趣味のところに「MARVEL」って書いているんですけど、声優についても足しておきます。

――マーベル作品や洋画の日本語版声優に起用される芸人さんは、売れっ子芸人さんという印象ですが、売れたなという実感は?

盛山:確かにそうですね。売れたなと(笑)。バイトしていた大阪時代のように毎朝ママチャリこいでいたような男やったらオファーは来てなかったと思うので。

リリー:ディズニーさんからオファーが来るということはそうですよね。

盛山:27歳の頃、僕の最大の娯楽は、水切りしやすそうなきれいな石を探すことでしたから(笑)。お金がなくて。そのときに比べたら多少は売れたのかなと思います。