7月5日にスタートするTBS系火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』(毎週火曜22:00~)で、スタートアップ企業の若きCEO・成川佐奈に扮する女優の永野芽郁。「TBSの火曜10時のドラマと言えば、仕事に恋に頑張る女性が主人公。そんなドラマに自分も出演できる年齢になったんだな」としみじみ語った永野。自身は小学生の頃から“芸能”という仕事をしてきたが、どんな仕事観を持って臨んでいるのだろうか――。

『ユニコーンに乗って』で主人公・成川佐奈を演じる永野芽郁

永野が演じる佐奈は、貧しい家庭環境のため満足な教育環境に身を置くことができなかった過去をバネに、高卒から独学で勉強し、会社創設を実現させた努力家。脚本を読み進めるうちに、永野は佐奈の行動に共感する部分が強くなっていったという。

「佐奈は、あまり恵まれていなかったという過去を思い起こしながら、いまに繋げていくんです。過去の出来事も良い思い出だったら楽しい気持ちになると思いますが、自分のなかで引っかかっていることを思い出して向き合うって結構大変な作業だと思うんです。それを誰かのためにと変換できる佐奈というのは、本当にすごいなと思います」。

現在22歳の永野。これまで社会人を演じたことはあったが、本作ではCEO(最高経営責任者)という未知の役柄に挑む。

「CEOという役と聞いたとき、最初は会社を引っ張っていくにふさわしい女性を演じられるのかという戸惑いがあったのですが、脚本を読んでいくうちに、佐奈はCEO然としているというよりは、会社のみんなで前に進んでいこうという考えの人だったので、あまり肩の力を入れずに演じられるのかなと思って作品に臨んでいます」。

この言葉通り、佐奈の周りには彼女をバックアップしてくれる存在がいる。まずは会社経営に行き詰まったとき、入社してきた中年サラリーマン・小鳥智志だ。演じるのは西島秀俊。

「西島さんは、小鳥さんの衣装をはじめ、持っているボールペンなどにもこだわっていて、役の見え方など、細かく研究している姿を見ると、とても勉強になります。あとは、どんなことでも受け止めてくれる安心感があります」。

一方、佐奈と共に会社を起業した創業メンバーである須崎功を演じる杉野遥亮とは、火曜ドラマならではの恋模様にも展開していく。

「杉野さん演じる功と、前原(滉)さん演じる栗木と佐奈という3人で会社を立ち上げるのですが、このバランスがとても絶妙なんです。それぞれの関係を俯瞰で見つつも、ときには感情的になる。その微妙な関係性というのが、とても面白いです」。