フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、東京・浅草で人力車の俥夫(しゃふ)を目指す男性に密着した『人力車に魅せられて ~夢と涙の浅草物語~』を3日に放送する。

  • 涙するアツシさん=フジテレビ提供

東京・浅草観光の名物とも言える人力車。10社以上がしのぎを削る中で、赤いはんてんがトレードマークの「東京力車」は、SNSを駆使した発信を続けるなど、注目を集め、今や女性俥夫の数は浅草一。その門をたたく若者も多い。

俥夫になるための卒業検定に7回落ちても諦めない男性は、大学卒業後に就職した商社を辞め、人力車の世界に飛び込んだ26歳。すぐに諦めてしまう自分を変えたくて、歴代最長の9カ月、“研修生”を続け、俥夫を目指す女子大生。公務員の職を捨ててまで、俥夫を目指す27歳…そんな中、研修生最年長で30歳のアツシさんは、コロナ禍でテーマパークのパフォーマーの職を失い、人力車に懸けていた。持ち前の接客力で、すぐに俥夫になれると思っていたものの、研修期間はすでに4カ月が経過。卒業検定も8回目を数えていた。

そんな彼らの背中を押すために、指導役を頼まれた先輩俥夫。これまで数多くの研修生を指導し、俥夫になる夢をかなえてきたが、卒業検定に落ち続けるアツシさんの指導には、予想を超える壁が立ちはだかっていた。

夢のため、一度しかない人生のため、浅草の町で人力車の仕事に魅せられた若者たちの汗と涙の日々を、女優・山本美月のナレーションで追っていく。

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