矢継ぎ早とはこのことだ。ローソンストア100がこの度、おかずが“白身フライ”だけのお弁当、「白身フライ弁当」(216円)を全店舗で発売した。

このいわゆる「だけ弁当」シリーズはすでに第4弾を数える。第1弾の「ウインナー弁当」は発売前から話題をかっさらい、その後も二の矢、三の矢と相次いで放たれてきたが、いずれもリリースのたびに大きな注目を集めている。

確かに無視できない魅力があるんだよなぁ。結局、ああいうのが一番美味いんだよなぁ……ということで、今回もその魅力を速報でお届けしよう。

▼ウインナー、ミートボール、のり磯辺揚……「だけ弁当」をおさらい

それは鮮烈なデビューだった。業界やユーザーに与えた衝撃は計り知れず、「ヤケクソになったのか?」「いやいや、こういうのでいいんだよ」「逆に食べてみたい」「むしろ大好き」と、さまざまな声がネットには上がった。

「だけ弁当」の第1弾、ウインナー弁当の話である。白ごはんにウインナー5本、そして頑張れば目視だけで本数が数え切れそうなほどささやかなパスタ……以上!

この潔いほどシンプルな弁当は販売前の予告段階から見事に大バズり。しかも、「マズイ」などといった悪評はほとんどなく、多くの消費者に受け入れられた。

ウインナー弁当の発売から約1年の間に、第2弾として「ミートボール弁当」が、第3弾として「のり磯辺揚弁当」が発売された。今回の新作は「白身フライ弁当」ということで、またまた大きな注目を集めているが、過去作と比べてそのクオリティはどうなのだろうか。

ぶっちゃけ、第4弾ともなるとネタも枯渇気味になっているんじゃないの? 注目が集まっているうちにいろいろ出し切っちゃおうって作戦なんじゃないの? という穿った見方もできるが、果たして……

▼いざ、「白身フライ弁当」いざ実食!

ということで、さっそく近くのローソンストア100へ。冷蔵コーナーを見てみると……おっ、あるある。

ウインナー弁当もミートボール弁当も一緒に並んでいる。「だけ弁当」だけでも結構なスペースを割いていることからも、人気のほどがうかがえるというものだ。

おお、ポップにもかなり力が入っている。

「もう『足りない』とは言わせない!」「だけ弁当発案者の尽きない野望『最後の一口までどっぷりタルタルで食べたい』」などと書かれているが……なるほど。正直、すでにめちゃくちゃ共感できる。

フライ系の定食を食べているときって、ほとんど100%って言っていいくらい最後の方はタルタルソースが足りなくなるんだよね。「最後の一口までどっぷりタルタルで食べたい」という野望は、商品発案者さんだけでなく、人類共通の野望だと言っても過言ではないだろう。異論は認める。

ということで“サクッ”とゲット。フライだけに。実物はこんな感じ。

タルタルの量、エグいな! そのせいで白身フライの大きさがイマイチわからないが、まぁとりあえずレンチンだ。500wで1分30秒加熱して……

完成。うわっ、普通に美味そう。でもやっぱり気になるのは白身フライの大きさだな。タルタルの量ばかり多くて、白身魚のフライ自体は小さいってこともありえるんじゃないか?

どれどれ……

おおっ? デカイぞ!? デカイのが釣れたぞ!? ちょっと並べてみよう。

デカッ!! やっぱりデカイ! タルタルソースに隠れていたけど、こんなにデカイ白身フライが隠れてたんかい!! っていうか、こんなに大きな白身フライを覆い隠すほどのタルタルソースって、改めてスゴい量だ……。

じゃあ、全貌もわかったことだし、そろそろ食べてみますか。いただきまーす。パクッ。

う、うまい(笑)

タルタルソースがたっぷりだから贅沢感もあるし、そもそもこのタルタルソース、味は濃厚で舌触りはなめらか、ほどよい酸味と塩味のバランスがかなりイケている。白身フライはさすがにサクサク食感とはいかないが、変な臭みもなく、しっかり及第点。いや、むしろ216円という価格を考えれば、かなり上質であり、豪華な一皿である。

もちろん、ご飯との相性も最高だ。ごま塩もさりげなくアクセントになっている。

強いて言えば、大量のタルタルソースのおかげでご飯が進みすぎてしまうという問題はあるかもしれない。実際、タルタルソースは最後まで足りなくなることはなかったし、なんならこの白身フライ弁当をおかずに白米を食べたいくらいだ。

結論としては、これまでの「だけ弁当」の中で一番好きかもしれない。やっぱりタルタルがこんなに大量に入っているというのは、なかなかロマンチックである。食べていて贅沢な気分になれるし、これで216円はやっぱり安い。

本当に腹が減っているときは3つくらいドカ食いしたら相当な満足感を得られるのではないだろうか。かなりギルティではある。だが、それがいい。

ということで、第4弾の「だけ弁当」、白身フライ弁当も見事な仕上がりでござんした。こういうのでいいんだよ! というツボを、ローソンストア100はよく心得ていらっしゃる。第5弾にも期待大!