多国籍ボーイズグループ・NCT 127が6月25日、グループ初となる日本ドームツアー「NCT 127 2ND TOUR‘NEO CITY:JAPAN -THE LINK'」の大阪・京セラドーム大阪公演を開催した。

※以下、一部公演の内容を含みます。

  • NCT 127 撮影:田中聖太郎

本ツアーは、約2年3カ月ぶりの日本公演となった5月22日の愛知・バンテリンドームナゴヤ公演を皮切りに、東京・大阪と3カ所5公演22万人を動員。メンバーの夢の世界へ観客を引き込み、同じ夢を体験するというコンセプトの公演で、全35曲を披露した。

ライブはMVのYouTube再生回数1億5,000万回を突破した「英雄; Kick It」で幕を開けた。LEDに映し出される架空の街をバックに、特効や炎を使いながらブルース・リーのアイコニックポーズを模した力強いダンスで「THE LINK」の世界へ引き込む。MV公開時にTwitterの世界トレンド1位を獲得した「gimme gimme」ではペンライトやスクリーンで会場が赤一色に染まり、ミステリアスなステージを作り上げた。

会場の熱気に「今日は相当すごいぞ」とつぶやいたユウタ。大阪出身のユウタにとって、京セラドーム公演は凱旋となる。「大阪ー!」と客席を煽ると一際大きな拍手が起こり、「ただいま!」と笑顔を見せた。ユウタは「ついにオーラスの京セラドームに来ましたけど、盛り上がってくれてる?」と関西弁のイントネーションで問いかけ、「今日はこの瞬間しかないので、悔いのないように盛り上がっていきましょう! 最後までよろしく!」と呼びかけた。「Favorite(Vampire)」では、幻想的な赤いバラの花びらが舞い散る中のパフォーマンスで楽曲のストーリーを表現し、「Love On The Floor」では、屋根やすべり台のように形を変えるムービングステージで、メンバー同士で内緒話をするような振り付けなど色気たっぷりのダンスで魅了した。

そして、ユウタはソロ曲「Butterfly -JP Ver.」について「韓国に渡って10年くらい経つのですが、その頃のつらい気持ちや、しがらみから飛び立ちたいという思いを込めた曲」と説明し、「蝶々が飛び立てるような、かっこいいステージにしようと思います」と宣言。メンバーから「かっこいいー!」「かわいいー!」「大阪ー!」と囃し立てられ、思わず照れ笑いを浮かべる場面も。パフォーマンスでは、スタンドマイクや黒いシャツでシックな大人の雰囲気を漂わせた。

今回のツアーのために制作された「Colors」と「Sunny Road」は、9月28日にリリースされる本ツアーのBlu-ray特典のCDバージョンにのみ収録される。外周を進むステージから客席を盛り上げたポップな楽曲「Sunny Road」については「本当に仲のいい友達とは、しばらく会えなくても、最近も会っていたような気持ちになりますよね、まるで時間が止まったように」と紹介し、「どういう意味か分かったら合図して!」と呼びかけると、客席からは大きな拍手が。「皆さんと僕たちがそれくらい特別な仲だという気持ちを込めた曲です」と語られた。

最後のあいさつでは、ドヨンから「ユウタ兄さんのふるさとで公演ができて本当にうれしいです。ユウタさん、いつも一緒にいてくれてありがとうございます」、テヨンから「今日が一番僕のエナジーを見せられた。ユウタのためだからできました。ユウタ“ちゃん”の場所だから」、マークから「ユウタさんのために拍手!」、ジャニーから「今日はユウタにとって特別な日だったと思います。皆さん考えてみてください。自分が生まれた都市で、大きな場所で、多くの皆さんの前で公演ができるというのは、どれほど胸がいっぱいになるいことか」と、次々とユウタへのメッセージが送られた。

ユウタは「京セラドーム、僕の出身地でやらせてもらうこと自体が夢のような時間ですごく楽しかった。始まる前にはかっこいいことを言おうと思っていたんですけど……単純に『おもろかった!』。明日で僕らのツアーは終わるんですけど、もっとかっこいい姿を見せるので、これからもついてきてくれますか」と客席に呼びかけたあと、「ここまで一緒に歩いて来てくれたメンバーにも感謝の気持を伝えます。皆ありがとう!」とメンバーにも感謝を。そんなユウタのもとへ「最高!」「愛してる!」と口々に叫び駆け寄ったメンバーは、8人全員でユウタをハグ。ユウタは感無量の表情を浮かべながらも「ちょっと皆(汗で)ベタベタやな」と笑いを誘った。

さらにテヨンからは、「今回のツアーは大阪で最後を迎えるんですが、今年度、僕たちNCT 127は………まぁ、そういうことがあります」と今後の予定についてまさかの“匂わせ”宣言。「歴史に残るくらいのレベルになると思います。でもおしらせすることはできません」とキッパリ告げると、メンバーは客席とともに「え~!? ほんとに!?」と声を上げたが、テヨンはお茶目な表情を見せて切り抜け「またね!」とあいさつを締めくくった。