フォルクスワーゲンが小型車「ポロ」のマイナーチェンジを実施し、日本での販売を開始した。新型ポロは4グレード展開で、エンジンは1.0Lの直列3気筒ガソリンターボエンジンのみとなった。価格は257.2万円~329.9万円。マイチェン前と何が変わった?

  • フォルクスワーゲン「ポロ」

    マイナーチェンジしたフォルクスワーゲン「ポロ」

顔つきが変わった?

現行型ポロの日本導入は2018年。グレードは「トレンドライン」「コンフォートライン」「ハイライン」「Rライン」の4種類で価格は233.4万円~315.5万円だった、新型ポロは「アクティブベーシック」「アクティブ」「スタイル」「Rライン」の4グレードで価格は257.2万円~329.9万円となる。値段は上がっているが、フォルクスワーゲン ジャパン広報によれば「新しい装備を搭載しているし、原材料も上がっているので単純比較はできない」そうだ。

大きな変更点はデザイン。バンパー形状の変更により顔つきは力強い印象になった。全長は10mm~25mm伸びて4,085mmとなったが、ホイールベース2,550mm、全幅1,750mm、全高1,450mmは変更なし。

  • フォルクスワーゲン「ポロ」
  • フォルクスワーゲン「ポロ」
  • 左がマイチェン前、右がマイチェン後

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    新型「ポロ」は新デザインのLEDテールランプを採用

新型ポロは全グレードで1.0Lの直列3気筒ガソリンターボエンジンを搭載。これまでRラインが搭載していた1.5Lの直列4気筒ガソリンターボエンジンは選べなくなった。そのため、新型ポロのグレードによる違いは装備面とデザインのみで、動力性能は最高出力70kW(95ps)、最大トルク175Nmで変わらない。1.0Lエンジンの燃費(WLTCモード)を比べるとマイチェン前は16.8km/L、マイチェン後は17.1km/Lと少し伸びている。

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    試乗したのはボディカラー「アスコットグレー」の「スタイル」で、ホイールは16インチだった。「Rライン」は17インチ、「アクティブベーシック」「アクティブ」は15インチとなる

運転支援システムでは上級モデルと同じ機能を数多く取り入れた。例えば同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」やLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT」などだ。このあたりの装備はグレード「スタイル」以上では標準装備だが、「アクティブ」ではオプションとなる。

  • 新型「ポロ」の概要
ボディサイズ 全長4,085mm、全幅1,750mm、全高1,450mm
車両重量 1,160kg~1,190kg
最小回転半径 5.1m
エンジン 直列3気筒ガソリンターボエンジン
動力性能 最高出力70kW(95ps)/5,000~5,500rpm、最大トルク175Nm/1,600rpm~3,500rpm
燃料タンク容量 40L(無鉛プレミアム)
トランスミッション 7速DSG

新型ポロに乗ってみた印象としては、とにかく運転しやすいクルマだった。小さくて小回りが利き、エンジンは1.0Lとはいえ十分に力がある。マイチェン前は「アイドリングストップからのエンジン再始動時に少し間がある」との意見も出ていたそうだが、今回の試乗でギクシャクした感じは全くなかった。シートは柔らかすぎず、適度に張りがあってロングドライブでも疲労が少なそう。輸入コンパクトカーは何となく300万円以下に収まってほしい気もするが、高速道路を使う際は「トラベルアシスト」が非常に楽なので、選ぶなら「スタイル」以上のグレードにするか、「アクティブ」であってもオプション「テクノロジーパッケージ」(17.6万円)を付けたいところだ。

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  • メーターは液晶で表示はいろいろと変えられる。上質さが感じられる部分だ