ミソドは6月20日、「コロナ禍での体力の低下」に関する調査結果を発表した。同調査は5月26日~30日、20~40代の男女900人を対象に、オンラインアンケートにて実施した。

  • コロナ禍で体力低下を実感していますか

2年にわたるコロナ禍で体力低下を実感しているか聞いたところ、25.4%が「あてはまる」と回答した。「ややあてはまる」(36.6%)を合わせると、6割以上が体力低下を実感していることがわかった。体力維持のために新たに始めた習慣の有無について聞くと、約3人に1人が「ある」と回答している。

4月や5月の時点で暑さによる疲労をすでに感じたか尋ねると、54%が「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた。その傾向がコロナ禍(2020年より)前と比較してどうか聞くと、4割以上の人が「コロナ禍前と比べ暑さで疲労を感じやすい」と回答している。

  • 4月や5月の時点ですでに暑さによる疲労を感じましたか

自身の体力で、今年の猛暑を乗り切る体力について尋ねたところ、61.3%が「とても不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した。

  • 自身の体力で、今年の猛暑を乗り切る体力について

コロナ禍での体重増加について聞くと、19.8%が「あてはまる」と答えた。「ややあてはまる」と回答した人と合わせると、全体の半数近い43.5%の人が2年にわたるコロナ禍で体重が増加していることがわかった。

  • コロナ禍での体重増加について

「代謝がよくなりそう」なイメージの季節について聞くと、「夏」(69.1%)が圧倒的に多かった。「太りにくそう」なイメージの季節でも「夏」(70.7%)が最も多い。

気象庁は5月24日に「最新の3カ月予報」を発表した。今年の6月~8月の全国の気温は、平年並みか平年より高い確率が80%と、「猛暑」の予報になっている。35度以上の猛暑日が続くような「暑さの厳しい時期もある」として、熱中症への注意を呼び掛けている。

この猛暑予報に影響を与えているのが「ラニーニャ現象」であるという。西太平洋熱帯域の海面水温が上昇することで、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が活発になるため、夏の日本付近で太平洋高気圧が北に張り出しやすく、暖気に覆われやすくなる傾向があるとのこと。​

  • 気象庁3ヶ月予報 ※2022年5月24日発表

今回のアンケートでは、春の時点で半数以上が「疲れやだるさを感じている」と答える結果となった。脱水症・熱中症の専門家で、済生会横浜市東部病院・患者支援センター長の谷口英喜先生は、「2年に及ぶ巣ごもりで体が暑さに慣れていない中での猛暑予報。今年の夏は特に夏バテ・熱中症に注意が必要」と呼び掛けている。