フリーアナウンサーの石井亮次がこのほど、BSJapanextのクイズ番組『パネルクイズ アタック25 Next』(毎週日曜13:00~)の取材に応じた。

  • 石井亮次

同番組司会を務める谷原章介が、松尾スズキ作・演出の舞台『ドライブイン カリフォルニア』出演のため番組を休演する期間中、司会代役を務める石井。この日までの収録を振り返り、「最初の頃はただただ楽しかったんですけど、だんだん回を重ねて、出演者の皆さんの熱量を感じるにつれて、責任感が増しています。ちょっとプレッシャーになっています(笑)。46年間の歴史がある番組だということもあり、『30年間予選に出続けてきた』と言う方もいらっしゃるので、責任重大だなと。毎回ドキドキしております」と率直な感想を述べた。

児玉清さん、朝日放送の浦川泰幸アナ、谷原が歴代務めてきた同番組司会。石井は「坂東(英二)さんも2回くらいやってるらしいんですけど、それは一回置いときまして(笑)」と笑いを誘いながら、「児玉清さんは厳しさのなかにも優しさや情熱があって、浦川さんはアナウンサー的な歯切れの良さみたいなものがあって、谷原さんは優しくて穏やかなカッコよさがある」と、歴代司会者の特徴を分析。その上で「誰かをモノマネしても仕方ないなと思う一方で、(代行を務める)14回で自分を出すのもおこがましいと思い、極めてプレーンにしよう」という考えに結果的に至ったと明かした。

しかし、「極めてプレーン」な司会を心がけるなかでも、「CBC時代、街角で畑仕事をしている方に声をかけて、『おふくろの味を食べさせてください』とお願いするようなアポなしのロケをずっとやっていたり、タレントさんではない方と会話するのも好きだったので、“会話する”という点では、自分に合ってるのかなと思いながら、楽しくやらせてもらってます」と、テレビに初出演の人も参加する番組の形式が、自分の気質と相性がいいと感じているそう。

「この番組はクイズ番組なんですけど、人間ドラマを感じています。皆さん、クイズの勉強を散々されてきて真剣勝負に挑むので、正解したら本当の喜びの表情が出るし、間違えたら「うわー!」と本当に悔しそうにする。皆さんの喜怒哀楽が見られるのがすごい面白い。それにちょっと着火するようなコメントができれば、なおいいのかなと思います」と、「極めてプレーン」を意識しながら、自身の持ち味を発揮しているようだ。

また、司会者として正解を告げる際に「その通り」「正解」「お見事」「よくご存知」の4パターンしか掛け声を持っていないと、ますだおかだの増田英彦に相談したところ「『児玉清さんを意識しながら、“ピンポーン!”と言えばいいんや』とアドバイスしてもらったんですけど、まだ出せてない(笑)」と明かし、笑いを誘った。

そして、児玉清さんが「その通り」というお馴染みの掛け声を生み出したという話から、古舘伊知郎は実況で数々の名フレーズを残すなど、名司会者たちが独自のパッケージを作っていることに言及。自身が長年司会を務める情報番組『ゴゴスマ』(CBC・TBS系)のスタッフに「自分も何か発明しただろうか?」と聞いてみると、「石井さんはコメンテーターの人に『どうですか?』と聞いて、『そうですか』で受けるだけっていう発明してますよ」と言われたそうで、「褒められてるのか貶されてるのか分からんことを言ってもらいました(笑)」と、最後まで“石井節”全開だった。