「デジタルペット」というおもちゃの新しいカテゴリーを切り開いた「たまごっち」。1996年の発売当初は、小さな画面にモノクロのドット絵でしたが、2021年発売の最新機種「Tamagotchi Smart」ではタッチ機能付きで、カラー画面のキャラクターに触れて楽しめるなど、時代の変化とともに進化してきました。

そこで今回は、これまで発売されてきた歴代のたまごっちを一挙に振り返ります(※価格はバンダイ公式サイトにあるもののみ記載)。

歴代「たまごっち」一覧

今まで発売されてきた歴代のたまごっちを一覧で紹介します。

  • 1. 初代たまごっち(1996年11月発売)
  • 2. 新種発見!! たまごっち(1997年2月発売)
  • 3. たまごっち オスっち・メスっち(1997年12月発売)
  • 4. かえってきた! たまごっちプラス(2004年3月発売)
  • 5. 祝ケータイかいツー たまごっちプラス(2004年11月発売)
  • 6. ちびたまごっち(2005年4月発売)
  • 7. 超じんせーエンジョイ! たまごっちプラス(2005年11月発売)
  • 8. いぇー! ふぁみりーイロイロ! たまごっちプラス(2007年11月発売)
  • 9. たまごっちプラスカラー(2008年11月発売)
  • 10. Tamagotchi iD(2009年11月発売)
  • 11. Tamagotchi nano(2010年10月発売)
  • 12. Tamagotchi iD L(2011年3月発売)
  • 13. Tamagotchi P's(2012年11月発売)
  • 14. TAMAGOTCHI 4U(2014年9月発売)
  • 15. TAMAGOTCHI 4U+(2015年7月発売)
  • 16. Tamagotchi m!x(2016年7月発売)
  • 17. たまごっちみーつ(2018年11月発売)
  • 18. Tamagotchi Smart(2021年11月発売)

歴代「たまごっち」の登場キャラクターと特徴

ここからは歴代の「たまごっち」の特徴と登場キャラクターを紹介します。

1. 初代たまごっち(1996年11月発売)

1996年11月に「デジタルペット」と銘打ち、たまご型のゲーム機として誕生した「初代たまごっち」。

「たまごっち」と呼ばれる生物と遊んだりエサを与えたりして育てるゲームです。これまでにないコンセプトの玩具として発売してまもなく大ヒットを記録。品切れが相次ぎ、入荷日には客が徹夜で玩具店に並ぶ様子がニュース番組で報道されるなど、社会現象にもなりました。

ユーザーコメント

・「当時はオークション等もなく、手軽に手に入れるのが難しかったのを覚えています。特に白色は数が少なかったのではないでしょうか」(60歳男性)
・「当時、すごく流行っていた」(47歳女性)
・「初めて見た時は感動した。ちょっと触らないだけでたまごっちが不機嫌になったのを覚えている。まるで本当に生きているみたいだった」(29歳女性)
・「当時は社会人になって数年たった頃で、たまごっちが学生を中心に全国各地で流行し、各店舗に買いに行くも売り切れだった事を思い出します」(52歳男性)
・「とにかく手に入らなかったし、子供達が学校へ行ったら私がずっとお世話していた記憶が蘇ります」(62歳女性)
・「初代抜きにしてたまごっちは語れません。日本中でブームになりましたから」(52歳男性)

発売時期:1996年11月

2. 新種発見!! たまごっち(1997年2月発売)

「新種発見!! たまごっち」は、初代たまごっち発売から3カ月後の1997年2月に発売されたたまごっち。「とんがりっち」「みみっち」「くさっち」「せきとりっち」といった新たな12キャラクターが登場しました。

ユーザーコメント

・「初めて買ってもらったたまごっちがこれです。よく遊んだので今でも覚えています」(32歳男性)
・「育てゲームの元祖だし、Playしていて楽しい」(63歳男性)
・「このゲームはたまごっちの成長過程に面白みがあった」(73歳男性)

発売時期:1997年2月

3. たまごっち オスっち・メスっち(1997年12月発売)

この商品以前は、育成するキャラクターに性別がありませんでしたが、1997年12月に発売された「たまごっち オスっち・メスっち」から性別が設定されるようになりました。「オスっち」ではオスのたまごっちが、「メスっち」ではメスのたまごっちが育成できます。このたまごっちでは、ブリード機能でベビーが誕生するという楽しみも!

ユーザーコメント

・「初代たまごっちは品切れで買えず。やっと買えたのがオスっち・メスっちだった」(39歳女性)
・「その当時は画期的なゲームでした」(58歳男性)
・「当時、流行っていたのを覚えている」(55歳女性)

発売時期:1997年12月

4. かえってきた! たまごっちプラス(2004年3月)

2004年3月に発売された「かえってきた! たまごっちプラス」は、第2期たまごっちシリーズの第1作。

久しぶりの新作となった同モデルには、赤外線通信機能が搭載。他ユーザーのたまごっちと通信して、友達になったり、おみやげ交換やゲームができたりしたほか、もっと仲良しになると恋愛結婚をしてベビーが誕生するなどの機能も盛り込まれました。

ユーザーコメント

・「デザインがかわいかった」(54歳男性)
・「このたまごっちを持っていたので、とても懐かしい」(41歳男性)

発売時期:2004年3月
価格:2,178円

5. 祝ケータイかいツー! たまごっちプラス(2004年11月)

2004年11月に発売された「祝ケータイかいツー! たまごっちプラス」は、スマホ普及前のガラケー時代のたまごっち。

携帯電話のアプリ「たまごっちパーク」につないで、たまごっち星と通信できる機能が付きました。本体だけでなく、携帯電話の中にたまごっちをお出かけさせることも可能。さらに、玩具店などに設置されている「でかたまごっち」と通信すると、さまざまなアイテムをゲットできる機能も搭載されました。

たまごっちのゲーム内で使える「ごっちポイント」を貯めれば、旅行や買い物もできるなど、楽しみがさらに広がりました。

ユーザーコメント

・「これを持っていました。懐かしくて当時はとても面白かったです」(36歳男性)

発売時期:2004年11月
価格:2,750円

6. ちびたまごっち(2005年4月発売)

2005年4月に発売された「ちびたまごっち」は、初代たまごっちより一回り小さいサイズのミニ版たまごっち。

たまごっちへのお世話は、ごはんとおやつ、トイレの世話、病気のケア、電気を消すということに絞ったシンプル設計です。カバンやバッグに付けるのにちょうどよい大きさと、初代たまごっちの約半分というお手軽な価格設定で多くの人に支持されました。

ユーザーコメント

・「大きさが一回り小さくて、カバンに付けるのに丁度よい大きさだった。デザインも可愛かった!」(49歳男性)
・「小さなたまごっちだったので遊びやすかった。周りの友達もそのたまごっちで遊んでいた」(27歳男性)

発売時期:2005年4月

7. 超じんせーエンジョイ! たまごっちプラス(2005年11月発売)

2005年11月に発売された「超じんせーエンジョイ! たまごっちプラス」は、ごはんやトイレの世話などの育成機能のほか、たまごっちが「進学」「就職」するなど進路が選択できる"人生"の要素もプラスされたたまごっち。

他ユーザーのたまごっちや携帯電話と通信できることに加えて、パソコンやデータカードダスと連動した遊びもできるように進化しました。

ユーザーコメント

・「この頃のたまごっちはキャラクターが充実していて、面白かったです」(55歳男性)

発売時期:2005年11月
価格:3,080円

8. いぇー! ふぁみりーイロイロ! たまごっちプラス(2007年11月発売)

「ふぁみりー」をテーマにした2007年11月発売の「いぇー! ふぁみりーイロイロ! たまごっちプラス」は、最大5人の家族が暮らすたまごっちです。

上手にお世話をすると家族の絆ポイント“きずなんぱー”がアップします。ミニゲームも、親子一緒に遊べるゲームにリニューアルされています。

ユーザーコメント

・「初めて持ったたまごっちで、面白かった」(54歳男性)

発売時期:2007年11月
価格:3,080円

9. たまごっちプラスカラー(2008年11月発売)

「たまごっちプラスカラー」は、初代発売から12年後の2008年11月に発売されました。

初のカラー液晶画面に進化したカラフルなたまごっち。モノクロからカラーになったことで、ほっぺに赤味が差すなど、たまごっちの表情や機嫌がわかりやすくなりました。ゲームなどで貯めた"ごっちポイント"で、お部屋を山小屋風や和風などにリフォームできる機能も加わりました。

ユーザーコメント

・「毎日遊んでいた」(34歳女性)

発売時期:2008年11月発売
価格:5,280円

10. Tamagotchi iD(2009年11月発売)

2009年11月に発売された「Tamagotchi iD」は、たまごっちの育成や友達との通信機能のほか、さまざまなアイテムやミニゲームなどをダウンロードできる新機能が追加され、自分だけのたまごっちにカスタマイズできるようになりました。

TVアニメ『たまごっち!』とも連動し、放送内容に沿ったアイテムもダウンロードも可能に。

発売時期:2009年11月
価格:5,280円

11. Tamagotchi nano(2010年10月発売)

2010年10月に発売された「Tamagotchi nano」は、2005年発売の「ちびたまごっち」と比べて、画面の大きさもドット数も大幅にアップした小さなたまごっち。

2009年11月発売の「Tamagotchi iD」に付けても可愛く使えるサイズ感です。育成できるキャラクターは、「まめっち」、「めめっち」など8種類。「TAMAGOTCHI」の文字を集めるミニゲームも搭載されています。

ユーザーコメント

・「当時、プレゼントでもらった」(50歳男性)

発売時期:2010年10月

12. Tamagotchi iD L(2011年3月発売)

2011年3月に発売された「Tamagotchi iD L」は、ダウンロードで自分仕様にカスタマイズ可能で、アイテム交換機能も搭載されたたまごっち。

赤外線機能を用いて、ダウンロードしたアイテムなどを友達と交換することができます。ジュエリーのような刻印や「ジュエルレンズ」などを用いた、きらびやかな見た目のデザインが特徴的。

ユーザーコメント

・「見た目も可愛いし、めちゃくちゃ好きでした」(25歳女性)

発売時期:2011年3月
価格:5,280円

13. Tamagotchi P's(2012年11月発売)

2012年11月に発売された「Tamagotchi P's」は、通信機能がさらにレベルアップ。他のユーザーにメッセージを送ったり、4人まで同時に通信したりすることが可能になりました。

たまごっちが通学したりアルバイトをしたりするほか、友達のたまごっちを一緒に世話することも可能。たまごっちの絵日記が残るので、遊んだあとも読み返すことができます。

ユーザーコメント

・「初代のたまごっちと比べると機能性が充実していて、すごく面白かった」(39歳男性)

発売時期:2012年11月
価格:5,280円

14. TAMAGOTCHI 4U(2014年9月発売)

2014年9月に発売された「TAMAGOTCHI 4U」は、たまごっちを通信対象に「かざす」だけで、データのやりとりを可能にする「NFC通信機能」を搭載。従来のようなたまごっち同士の通信だけでなく、スマートフォンをはじめとするNFC通信機能搭載の端末にもつなげることができるようになりました。

また、各地に設置された「TOUCH SPOT」では、その場所ならではのキャラクターやアイテムをダウンロードすることも可能に。

発売時期:2014年9月
価格:6,578円

15. TAMAGOTCHI 4U+(2015年7月発売)

2015年7月に発売された「TAMAGOTCHI 4U+」は、ひとつ前のTAMAGOTCHI 4Uに新たなプログラムを追加したたまごっち。

本体での通信回数がある一定以上に達すると、新しい遊びが追加されるようになりました。NFC通信機能搭載の端末に通信すると利用できるゲーム「ぐーぜんツーしん」の種類も増え、占いやクイズなどで遊ぶことも可能に。

発売時期:2015年7月
価格:6,578円

16. Tamagotchi m!x(2016年7月発売)

2016年7月に発売された「Tamagotchi m!x」は、たまごっち同士が仲良くなって交際、プロポーズ、結婚をして、親の遺伝子を引き継いだたまごっちが産まれる(m!x)という機能が付いたたまごっち。

玩具店などに設置される「Tamagotchi m!x Station」と通信すると、限定アイテムのダウンロードやゲームが楽しめるほか、この場所でしか出会えないたまごっちと仲良くなることもできます。

発売時期:2016年7月
価格:オープン価格

17. たまごっちみーつ(2018年11月発売)

2018年11月に発売された「たまごっちみーつ」は、Bluetoothを搭載したたまごっち。

たまごっち同士が結婚するとたまごが誕生します(m!x)が、同モデルからは双子のたまごっちが生まれるように進化。さらにたまごっちのペットである"たまペット"も新たに登場しました。アプリ「たまごっちみーつ アプリ」では、たまごっちのキャラクターをアバターとして、ユーザー同士がコミュニケーションすることもできます。

ユーザーコメント

・「初めて遊んだたまごっちで、記憶に残っている」(19歳男性)

発売時期:2018年11月発売
価格:オープン価格

18. Tamagotchi Smart(2021年11月発売)

2021年に発売された「Tamagotchi Smart」は、"スマート"なたまごっちをコンセプトに開発された、スマートウォッチのように身に付けて持ち歩けるウェアラブル型のたまごっち。

シリーズ初のタッチ液晶のほか、マイク機能も搭載。液晶でたまごっちをタッチしたり、マイクで話しかけたりすることも可能です。ユーザーが答えた質問の内容を記憶して行動するなど、お世話するほどたまごっちが懐く仕様になっています。

発売時期:2021年11月発売
価格:6,380円

歴代コラボたまごっちの一覧

たまごっちはこれまでに人気アニメと多数のコラボを果たしています。そのコラボの一例を下にまとめました。あなたの好きなアニメもあるかも!?

  • 「汎用卵型決戦兵器 エヴァっち」(エヴァンゲリオン × たまごっち )
  • 「きめつたまごっち」(鬼滅の刃 × たまごっち)
  • 「きょうじゅろうっちカラー」(鬼滅の刃 × たまごっち)
  • 「きめつたまごっち 柱集結版」(鬼滅の刃 × たまごっち)
  • 「ツイステっち」(ツイステッドワンダーランド × たまごっち)
  • 「PUI PUI モルカっち」(PUI PUI モルカー × たまごっち)
  • 「じゅじゅつっち」(呪術廻戦 × たまごっち)
  • 「とうらぶたまごっち」(刀剣乱舞 × たまごっち)
  • 「SPY×FAMILY TAMAGOTCHI」(SPY×FAMILY × たまごっち)
  • 「とうりべっち 特攻服ver.」(東京リベンジャーズ × たまごっち)
  • 「たまごっち Tamagotchi Smart ワンピース」(ワンピース × たまごっち)
  • 「ドラえもんっち」(ドラえもん × たまごっち)
  • 「おでんくんのたまごっち」(がんばれ! おでんくん × たまごっち)
  • 「仮面ライダーっち 50thアニバーサリーVer.」(仮面ライダー × たまごっち)

初代から最新まで、歴代の「たまごっち」の種類を紹介しました

たまごっちはニューモデルが登場しても「育てる」楽しみは変わらない 今回は、1996年に発売されたモノクロ画面の初代たまごっちから、タッチ機能を搭載した最新型のモデルまで、歴代たまごっち18モデルを紹介してきました。26年にわたって愛されているたまごっちは、親子2代で楽しむ方もいるようですね。

たまごっちはお世話の仕方など育て方によって、性格が変わってくるというのが魅力。携帯電話やパソコン、スマホと連動できるようになり、さまざまな機能が盛り込まれるようになっても、「自分だけのたまごっち」を育てるという楽しみは変わりません。それが長く愛され続ける理由なのではないでしょうか。

初代たまごっちが発売された1996年は、まだ携帯電話が普及する前のこと。新機種が発売されるごとに、携帯電話やパソコン、スマホと連動できるようになり、今ではウェアラブル型に進化しています。たまごっちを通して、身近なIT機器の進化にも気づかされますよね。引き出しの奥に眠っているたまごっちがあったら、久しぶりに遊んでみると、思わぬ発見があるかもしれませんよ。

調査時期:2022年5月21日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計505人(男性: 397人、女性: 108人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート