JR九州は、西九州新幹線が2022年9月23日に開業し、同日に在来線各線区のダイヤ改正を実施すると発表した。西九州新幹線では3種類の停車パターンを設定。在来線の特急「リレーかもめ」と合わせ、博多~長崎間を最速1時間20分で結ぶ。

  • 西九州新幹線N700S「かもめ」

西九州新幹線「かもめ」は武雄温泉・新大村~長崎間で上下計47本(下り24本・上り23本)を設定。武雄温泉~長崎間を結ぶ上下計44本(下り・上り各22本)のうち、最速達となる武雄温泉駅、諫早駅、長崎駅に停車するタイプは下り5本・上り2本、計7本となる。下りは午前の1本に加え、16時台からおおむね1時間おきに4本運転し、各駅に停車するタイプの「かもめ」と交互に運転することで、最速達タイプが通過する嬉野温泉駅、新大村駅の利便性を確保している。

上りは8~9時台に最速達タイプ「かもめ」を2本運転。武雄温泉~長崎間を最速で結ぶ列車は下り「かもめ17号」(武雄温泉駅11時1分発・長崎駅11時24分着)、上り「かもめ16号」(長崎駅9時50分発・武雄温泉駅10時13分着)で、所要時間は23分となる。

嬉野温泉駅のみ通過するタイプの「かもめ」は下り5本・上り7本、計12本を設定。下りは朝7時台に1本、日中の12~15時台に2本、夜間の21~23時台に2本。上りは日中の11~14時台に2本、16時台以降の夕夜間に5本を運転する。嬉野温泉駅は停車本数の最も少ない駅となるが、日中時間帯でも2時間以上待つことのないよう考慮されたダイヤといえる。

  • 在来線の特急「リレーかもめ」は885系6両編成または787系8両編成で運転。特急「みどり」も一部列車に885系が導入される

武雄温泉駅で西九州新幹線「かもめ」と接続(同一ホーム乗換え)する在来線特急列車として、「リレーかもめ」を上下計34本(下り18本・上り16本)、「みどり(リレーかもめ)」を上下計10本(下り4本・上り6本)設定した。「みどり(リレーかもめ)」は上り1本を除き、博多~武雄温泉間で途中の二日市駅、鳥栖駅、新鳥栖駅、佐賀駅、江北(現・肥前山口)駅に停車。朝の上り「みどり2号(リレーかもめ)」は二日市駅を通過する。

「リレーかもめ」の停車パターンは4種類あり、博多~武雄温泉間で途中の二日市駅、鳥栖駅、新鳥栖駅、佐賀駅、江北(現・肥前山口)駅に停車するタイプは朝の下り2本(「リレーかもめ1・3号」)、夜間の上り2本(「リレーかもめ62・64号」)のみ。途中の二日市駅、鳥栖駅、新鳥栖駅、佐賀駅に停車し、江北駅を通過するタイプは朝の下り1本(「リレーかもめ5号」)、夜間の上り2本(「リレーかもめ52・56号)のみとなる。

途中の鳥栖駅、新鳥栖駅、佐賀駅、江北駅に停車し、二日市駅を通過するタイプは下り10本(「リレーかもめ13・21・29・33・37・41・53・57・61・65号」)・上り9本(「リレーかもめ4・8・20・24・28・32・40・44・48号」)。途中の鳥栖駅、新鳥栖駅、佐賀駅に停車する速達タイプは下り5本(「リレーかもめ9・17・25・45・49号」)・上り3本(「リレーかもめ12・16・36号」)。日中時間帯から夕方以降にかけて、この2タイプがおもに運転される。

西九州新幹線の開業後、博多~長崎間の最速達列車は下り「リレーかもめ17号」「かもめ17号」、上り「かもめ16号」「リレーかもめ16号」で、所要時間は1時間20分。日中時間帯に運転されるその他の列車も、博多~長崎間をおおむね1時間30分前後で結ぶ予定となっている。