「片思いしている相手を諦められない」「一途にずっと思っている相手がいる」「両思いで幸せ」など、人によって色々な形がある恋愛。今回は、恋愛に関する色々な思いが込められた四字熟語をご紹介します。

切ない片思い・両思い・一途な思い・辛い恋など、自分の今の思いにあった四字熟語がきっと見つかるはずです。

  • 恋愛に関する四字熟語

    両思い・片思い・一途な思い・辛い恋など、恋愛に関する四字熟語をご紹介します

恋愛に関する四字熟語【切ない片思い】

一日千秋(いちじつせんしゅう)

一日千秋とは、一日が千年のように長く感じられることを表します。片思いの相手がいるとき、相手に会えない日々は一日千秋のように感じられますよね。でも会えない時間があるからこそ、一緒にいられる時間は幸せに感じられ、一瞬一瞬を大切にできます。

相手に会える時間だけでなく、会えない時間も楽しみながら恋愛できれば、毎日をもっと充実させられるはず。

寤寐思服(ごびしふく)

寤寐思服とは、寝ても覚めても忘れられないことや、人と思う気持ちが切ないことを表します。「寤」は起きること、「寐」は寝ることという意味です。

寝ても覚めても相手を思い切なくなってしまうのは、片思いだからこその感情ではないでしょうか。今、片思いをしている人はその感情を大切にしてください。たとえその恋が叶わなかったとしても、後から振り返るときっと素敵な思い出になっているはずです。

人面桃花(じんめんとうか)

人面桃花とは、恋い慕った女性と出会った場所に行っても、その女性にはもう会えないということを表します。中国の唐の詩人崔護(さいご)の故事が由来の四字熟語です。

崔護はとある桃の木の下で美しい女性に会い、お互いに惹かれ合いましたがそのまま別れてしまいます。崔護はその女性を忘れられず、翌年に同じ場所を訪ねましたがその女性に会うことはなく、詩を残して去ることしかできませんでした。

今強く思いを寄せている相手も、いつ会えなくなってしまうかわかりません。後悔しないよう、気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

昼想夜夢(ちゅうそうやむ)

昼想夜夢とは、寝ても覚めてもいつも思い続けていることを表します。「昼想い、夜夢む(ゆめむ)」とも読まれます。

夢の中でさえ強く思えるような相手と出会えたというのは、とても素敵なことです。今、そんな相手に出会えている人は、たとえ片思いであってもその恋愛を精一杯楽しんでください。

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    片思いを表す、恋愛に関する四字熟語をご紹介しました

恋愛に関する四字熟語【両思い】

相思相愛(そうしそうあい)

相思相愛とは、お互いに慕い合い、愛し合っていることを表す四字熟語です。「相思」が「お互いに慕い合う」、「相愛」が「お互いに愛し合う」という意味です。

仲睦まじく、お互いを大切にしているカップルにぴったりの言葉です。

投瓜得瓊(とうかとくけい)

投瓜得瓊とは、男女が愛情を誓う品をお互いに贈り合うことを表す四字熟語です。「瓜(うり)を投じて瓊(たま)を得(う)」と訓読みもされます。

古代中国では、女性が求愛するときに木瓜(ぼけ)の木の実を投げて、男性は受け入れた印に宝石を贈るという習慣があり、それが由来といわれています。

サプライズのちょっとした贈り物は、愛情を伝えるのに効果的。高価なものでなくても、贈り物をしてくれるという心遣いに相手はきっと喜んでくれるはずです。

比翼連理(ひよくれんり)

比翼連理とは、「相思相愛の仲」や「夫婦の仲が良いさま」を表します。

「比翼」とは「比翼の鳥」の略で、雄と雌でそれぞれが目と翼を一つずつ持ち、常に2羽一体になって飛ぶという中国の空想上の鳥のことです。「連理」とは、「一つの木の枝が他の木の枝と相つらなって、木目が通じ合っていること」という意味です。どちらも離れがたい様子が共通しています。

大切な相手とは、比翼連理な仲になりたいものですね。

落花流水(らっかりゅうすい)

落花流水とは、散り落ちた花びらは流水のままに流れたいと思い、流水は散り落ちた花びらをのせて流れたいという意から、男女がお互いに思い合っている状態を表します。

文字や響きが美しく、ロマンチックな四字熟語ですよね。恋人とは落花流水の関係で、毎日を一緒に過ごせたら素敵です。

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    両思いを表す、恋愛に関する四字熟語をご紹介しました

恋愛に関する四字熟語【一途な思い】

愛及屋烏(あいきゅうおくう)

愛及屋烏とは、「その人を愛しすぎて、その人に関わるもの全てを愛おしく思うこと」を意味し、溺愛を例えている四字熟語です。

「屋烏」とは、「屋根にとまっている烏(からす)」を指し、愛している人の家の屋根にとまっている烏までも愛おしくなるということを「愛及屋烏」で表しています。

その人に触れているものや関わっているもの、全てを愛おしく思えるような相手は、一生のうちに多く出会えるわけではありません。そんな相手が見つかったときは、その人を大切に思いながら、かけがえのない毎日を過ごしていきましょう。

依依恋恋(いいれんれん)

依依恋恋とは、相手を思いすぎて離れられないさまを表します。

好きな人とずっと一緒にいたいという気持ちは、誰もが共感できるのではないでしょうか。多くの人が味わうことのある一途な恋心を表してくれる四字熟語です。

三釁三浴(さんきんさんよく)

三釁三浴とは、「何度も身体を洗って良い香りをつけて、人を待つこと」「大切な相手を思う情」という意味の四字熟語です。「釁」とは「身体に香りをつけること」、「浴」とは「身体を湯水で洗うこと」を意味します。

恋している人や大切な人と会う前に、お風呂で念入り身体を洗ったり、香水をつけてみたりするというのは、経験したことがあるという方が多いのではないでしょうか。

大切な相手に会えるのを心待ちしている、一途な思いを表現している四字熟語です。

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恋愛に関する四字熟語【辛い恋】

盈盈一水(えいえいいっすい)

「盈盈」とは水が満ち溢れている様子を指し、「一水」とは一筋の川のことです。盈盈一水とは、水が満ち溢れている一筋の川に隔てられているという意から、心を通わす男女の、会うことができず言葉をかけることができない苦しい思いを表す言葉です。織り姫と彦星の七夕の伝説を由来する言葉でもあります。

現代ではSNSなどが普及し、遠く離れた場所に住んでいる人ともコミュニケーションが取れるようになりました。とは言え、遠距離恋愛などで、電話やチャットなどでコミュニケーションが取れても大切な相手と直接会うことができないのは、織り姫と彦星同様に寂しくて苦しいものです。

盈盈一水は、そんな辛く苦しい恋を表した四字熟語です。

瓶墜簪折(へいついしんせつ)

瓶墜簪折とは、男女が別れて二度と会えなくなるという意味の四字熟語です。 「瓶」は井戸のつるべ、「簪」は玉のかんざしを意味し、つるべの縄が切れて井戸の底に落ち、かんざしが中央から折れてしまう、という意から転じて、男女の別れを表す意味になりました。

目の前の大切な相手との別れがいつ訪れるか、誰にもわかりません。次も近いうちに会えると思って別れたら、二度と会えなくなってしまったというのもあり得ることなのです。大切な相手との時間は、一瞬一瞬大切に過ごしていきたいですね。

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    辛い恋を表す、恋愛に関する四字熟語をご紹介しました

恋愛の四字熟語を胸に刻んで自分の気持ちに正直になろう

今回は恋愛に関する四字熟語をご紹介しました。切ない片思い・両思い・一途な思い・辛い恋など、恋愛についてのさまざまな感情・出来事を表す四字熟語をご紹介しましたが、自分の今の気持ちを表すものは見つかったでしょうか?

恋愛は人によってさまざまではありますが、どんな恋愛をしていても大切に思う相手との時間はかけがえのないものなので、一瞬一瞬を楽しんで過ごしてくださいね。