座右の銘とは自分の心に常に置いておき、教訓とする言葉です。座右の銘として自分の気持ちを表現した四字熟語を心に留めておくと、つらいときや苦しいときに支えになってくれるかもしれません。

そこで今回は、座右の銘にしたいかっこいい四字熟語一覧を意味付きで紹介します。前向き・ポジティブな意味を含む言葉や、努力を表す言葉など、良い意味の四字熟語を30個紹介しているので、座右の銘にしたい四字熟語を探している方はぜひチェックしてくださいね。

  • 座右の銘にしたい四字熟語30選

    まずは座右の銘に使える四字熟語をご紹介します

座右の銘にしたいかっこいい四字熟語一覧を意味付きで紹介

座右の銘として使える四字熟語を厳選し、意味について解説します。良い意味の四字熟語を、【目標に向かって努力する意味】【前向き・ポジティブな意味】【真面目・誠実な意味】【意志の強さ・高い志の意味】に分けて紹介しているので、自分にぴったりな四字熟語を探してみてください。

座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【目標に向かって努力する意味】

  • 座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【目標に向かって努力する意味】

    目標に向かって努力する意味を表すかっこいい四字熟語を紹介します

座右の銘におすすめの四字熟語から、目標に向かって努力するイメージを与えるものをご紹介します。

有言実行(ゆうげんじっこう)

有言実行は「発言したことを責任をもって成し遂げる」という意味を持ちます。座右の銘として紹介したら、強い責任感と行動力のある人という印象を与えられそうです。

有言実行を座右の銘とし、目標を意識してコツコツと努力を積み重ねることができれば、周りからの信頼を勝ち取ることができそうです。

点滴穿石(てんてきせんせき)

点滴穿石とは「小さな努力でも積み重ねれば大きなことを成し遂げる力となる」という意味を持つ四字熟語です。小さな水滴でも長く一点に落ち続ければ、硬い石に穴を開けることができる様子を表しています。

小さな努力の積み重ねにより、大きな成果を上げる努力家である印象を与えることができるでしょう。

地道な努力を積み重ねることは困難です。モチベーションを維持するために座右の銘とするのもおすすめです。

初志貫徹(しょしかんてつ)

初志貫徹とは「最初に決めた志を最後まで持ち続ける」という意味を持つ四字熟語です。当初、心に決めた夢や意志を最後まで貫き通すことを表しています。

初志貫徹を座右の銘にすれば、最後まで諦めずに努力を続ける人という印象を与えられそうです。意志を貫き通し夢や願望をかなえた場合、「初志貫徹したことで、長年の願望が叶った」などと表現します。

万里一空(ばんりいっくう)

万里一空とは「目標を見据えて、たゆまず努力を続ける」という覚悟を表している言葉です。「万里一空の境地」「万里一空の精神」として使います。「万里一空の精神で頑張っていきたいと思います」など、決意表明やスローガンを発表する場で使うとよいでしょう。

宮本武蔵の「五輪書」にある「山水三千世界を万里(理)一空に入れ、満点地ともまとめる」が由来です。スポーツ選手の座右の銘としてよく使用されています。

勇往邁進(ゆうおうまいしん)

勇往邁進とは「目標に向かってわきめもふらず勇ましく前進すること」を表しています。「勇往」は勇んで行く、「邁進」は元気よく前進するいう意味です。類語は「直王邁進(ちょくおうまいしん)」や「猪突猛進(ちょとつもうしん)」。どちらも勇ましく突き進む様子を表しています。

勇往邁進を座右の銘とする場合、「どんなときでも臆することなく、意欲的に取り組んでいく」という自己PRが可能です。努力をして成し遂げた人に対する誉め言葉としても使われます。

一暴十寒(いちばくじっかん)

一暴十寒とは、「少し努力しても、その後怠けては何事も成就しない」ということを表す四字熟語です。一時的には頑張れても、努力を継続することはなかなか難しいものです。一暴十寒を座右の銘にすることで、少しの努力で満足せず、日々コツコツと目標に向かって頑張れる人間性を表すことができます。

教訓として心に留めておけば、つい怠ける方へと傾いたときに、グッと堪えて努力し続けられるかもしれませんよ。

一念通天(いちねんつうてん)

一念通天とは、「どんなことでも一心に努力すれば、必ず成就する」という意味の四字熟語です。夢を叶えることは簡単ではありませんが、一念通天を信じて努力を重ねれば、得られるものはきっとあります。精神的に辛いときや夢を諦めそうになったとき、思い出したい四字熟語です。

座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【前向き・ポジティブな意味】

  • 座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【前向き・ポジティブな意味】

    前向き・ポジティブな意味を表すかっこいい四字熟語を紹介します

座右の銘におすすめの四字熟語から、ポジティブな印象を与えるものをご紹介します。

試行錯誤(しこうさくご)

試行錯誤とは「何かに挑戦するときに試みと失敗を繰り返しながら適切な方法を見つけて進むこと」を表している四字熟語です。

類語には厳しい状況で努力をする「悪戦苦闘」や、どうなるかわからない不安な状況で行動をくり返す「暗中模索」などがあります。しかし、試行錯誤は挑戦して失敗をしても再び挑む姿勢をイメージできる点から、ポジティブな印象を与えられます。

雲外蒼天(うんがいそうてん)

雲外蒼天は文字どおり「雲の上は晴れ」という意味がありますが、「困難の先には明るい未来がある」ことを表している言葉です。地上から見る分厚い雲が困難を表し、雲の向こうにある青空を未来として表しています。

人生は山あり谷ありで、悪いことが起きても必ず明るい未来があるという希望を持てる言葉です。気が滅入りそうな状況にいるときの心の支えとして、胸に刻んでおくとよいでしょう。

力戦奮闘(りきせんふんとう)

力戦奮闘は「めいっぱい努力すること・勇気をふるって力いっぱい戦うこと」を意味する四字熟語です。自分の力の限り、頑張る様子は「力戦」でも伝わりますが、「奮闘」が付くことでより懸命に努力をしたイメージが伝わってきます。

「明日のプレゼン、力戦奮闘してよい結果を残せるように頑張ります」というように使います。困難な状況でも「やるぞ!」と気持ちを奮い立たせるため、心に刻んでおきたい言葉です。

切磋琢磨(せっさたくま)

切磋琢磨とは「仲間同士励ましあいながら向上する」という意味を持つ四字熟語です。

中国最古の詩集「詩経」の「衛風(えいふう)・淇奥(きいく)」からの出典とされています。学問や道徳を磨く意味を持つ「切磋」と研磨技法の「琢磨」を組み合わせてつくられており、玉や石をすり磨く意味から現在の意味に変化していきました。

部署やチームなどの仲間に対して「これからも切磋琢磨をしてお互いに頑張っていこう」というポジティブな表現で使います。

七転八起(しちてんはっき)

七転八起とは「何度失敗しても立ち直ってやりぬくこと」を表しており、7回転んでも8回は起き上がる前向きなイメージを持つ言葉です。一般的な読み方は「七転び八起き(ななころびやおき)」が多いです。

「今回の結果は残念だったけど、七転八起の心構えで次は頑張ろう」など、ポジティブなエールを送りたいときに使いましょう。失敗してもくじけず、達成するまでやりぬく姿勢は、周囲からも高く評価されるものです。

似ている言葉に「七転八倒(しちてんばっとう)」は、転げまわって苦しむ様子を表している四字熟語です。意味が異なるため、使うときは気を付けてください。

仁者不憂(じんしゃふゆう)

仁者不憂とは、「日頃の行いが良ければ、悩むことはなくなる」ということを表す四字熟語です。仁者は「仁徳者」、不憂は「悩んだり不安になったりすることがない」ということを表し、「仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず」とも読みます。

仁者不憂を座右の銘として心に留めておけば、自分の行動一つ一つの選択を正しく行えて、毎日の充実度をアップさせられるかもしれません。

善因善果(ぜんいんぜんか)

善因善果とは、「よい行いをしていれば、いずれよい結果を報いられる」という意味の四字熟語です。自分がよいことをしていても悪いことをしていても、時を経て自分に返ってくるものです。今後の自分の人生を充実させるためにも、よい行いを積み重ねていきましょう。

桜梅桃李(おうばいとうり)

桜梅桃李とは、桜・梅・桃・李(すもも)のことであり、「桜・梅・桃・李のそれぞれが美しい花を咲かせるように、他人と自分を比較するのではなく、個性を磨くことが大切だ」という教訓も含む言葉です。

それぞれの花が特有の美しさを持つように、人もまたそれぞれがオンリーワンの美しさを持っています。他人と比較して自己嫌悪に陥ってしまうのではなく、自分らしさを大切にすることが、人生を楽しむポイントなのかもしれません。

座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【真面目・誠実な意味】

  • 座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【真面目・誠実な意味】

    真面目・誠実な意味を表すかっこいい四字熟語を紹介します

座右の銘におすすめの四字熟語から、真面目で誠実な印象を与えるものをご紹介します。

勤倹力行(きんけんりっこう)

勤倹力行とは「よく働き、つつましい生活を送り、何事にも努力する様子」を表しています。「勤勉倹約」を略した「勤倹」と、力の限り行う「力行」を組み合わせた四字熟語です。無駄遣いもせず仕事を頑張る努力家であると聞いて、悪い印象を持つ人はいないでしょう。他者を褒めるときにも使う言葉です。

粉骨砕身(ふんこつさいしん)

粉骨砕身とは「力の限り努力すること」を意味する四字熟語です。文字面の通り、骨を粉にし身を砕くような努力を表しているため、類語の「骨を折る」より苦労のレベルが重くなります。

「粉骨砕身の覚悟」「粉骨砕身の思いで」といった表現で、仕事に対する覚悟や思いを示すときに使いましょう。身を粉にして働いてくれる人は会社にとっては頼もしいですが、もともと自己犠牲の意味が強めの四字熟語のため、過度に使うのは控えるようにしてください。

謹厳実直(きんげんじっちょく)

謹厳実直とは「つつしみ深くまじめで正直であること」を表している四字熟語です。「謹厳」は慎み深く厳格、「実直」は真面目で正直という意味です。とにかく真面目だという人間性を表現したいときに使える四字熟語です。他者を褒める際にもよく使われます。

温厚篤実(おんこうとくじつ)

温厚篤実とは「優しく穏やかであり、思いやりもあって真面目」な人柄を表しています。穏やかで落ち着いており、人情溢れる人は好かれやすいものです。

他者を評価する際に使われる言葉なので、自分のことを温厚篤実であるとアピールすると少し違和感を覚えられてしまうかも。温厚篤実を座右の銘とするときは、「温厚篤実な人を目指しています」というように理想や目標として表現するとよいでしょう。

懇切丁寧(こんせつていねい)

懇切丁寧とは「細かいところまで注意が行き届きており、手厚く親切なこと」を表している四字熟語です。手厚く親切という意味を持つ「懇切」と、細かいところまで行き届いている「丁寧」を組み合わせており、人の対応について評価をする形で使う言葉でもあります。

そのため、座右の銘として使うときは「懇切丁寧な対応を心がけます」というように、目標として表現しましょう。

無私無偏(むしむへん)

無私無偏とは、「きわめて公平であること」「自分だけの利益を優先せず、公平に判断・行動すること」を表します。自分の欲求や感情に振り回されず、物事を客観的に判断できる人間性をアピールしたいときに使える四字熟語です。

慎始敬終(しんしけいしゅう)

慎始敬終とは、「物事を最初から最後まで気を抜かずに、手抜きせずやり通すこと」を表します。慎始敬終を座右の銘にしておけば、仕事においてもプライベートにおいても何かを取り組む際に、最初から最後まで全力で臨めるようになるかもしれませんよ。疲れたときはしっかり休むことも忘れずに。

座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【意志の強さ・高い志の意味】

  • 座右の銘にしたいかっこいい四字熟語【意志の強さ・高い志の意味】

    意志の強さ・高い志の意味を表すかっこいい四字熟語を紹介します

座右の銘におすすめの四字熟語から、芯の強さ・志の高さを表しているものをご紹介します。

不撓不屈(ふとうふくつ)

不撓不屈とは「強い意志を持って、どんな苦労や困難にもくじけないさま」を意味する四字熟語です。座右の銘として使うときは、自分の決して揺るがない決意を表明するときに使います。

どんなことがあってもくじけない精神力を持っている芯の強い人は、あらゆるところで頼りになります。ビジネスシーンでは仕事に対して自分を奮い立たせたり、チームの士気を高めたりするために使うとよいでしょう。

率先垂範(そっせんすいはん)

率先垂範とは「先頭に立って模範を示すこと」を意味する四字熟語です。人がやりたがらないことを率先して行い、人の模範となることを表しています。人をまとめる役割を担うリーダーや経営者にとって、心に刻んでおいてほしい言葉です。

たとえリーダーなどでなくても、ビジネスシーンにおいてはこうした率先して行動してくれる人が求められています。率先垂範を座右の銘とし、自ら率先して行動ができるよう努めましょう。

独立独歩(どくりつどっぽ)

独立独歩とは「他人に頼らず、自分の信じる道を進むこと」を意味する四字熟語です。自身の考えや思いを大切にし、信念に従って歩んでいく強い意志が感じられます。

独立独歩な人と聞いてイメージできるのは、フリーランスや自営業者があげられるでしょう。人の意見やさまざまな情報に惑わされない強い志を表す独立独歩の精神は、会社員にとっても大切です。座右の銘としてぜひ心に刻んでおきましょう。

剛毅果断(ごうきかだん)

剛毅果断とは「意志が強く、物事を思いきってやること」を意味する四字熟語です。行動力と決断力、強い精神力が感じられます。強い意志を持って思い切った決断ができる人は、組織において頼りになる存在です。

人生では仕事以外にも、決断しなければならないシーンがあります。自分に自信が持てず、なかなか行動ができない人の座右の銘としておすすめの言葉です。

緊褌一番(きんこんいちばん)

緊褌一番とは「気持ちを十分に引き締めて、物事に取り組むこと」を意味する四字熟語です。ここ一番の勝負時に褌(ふんどし)をしっかり締めて覚悟をして臨むことを表しています。

ビジネスシーンでは緊褌一番する必要があるシーンが多くあります。新規事業の立ち上げや大事なプレゼンの前などの心構えとして心に刻んでおきたい言葉です。

疑事無功(ぎじむこう)

疑事無功は、「疑ったりためらったりしながら事を行うようだと、成果は期待できないこと」や、「一度決めたことは迷うことなく断行すべきであるという戒めの語」を表します。決めたことを必ず実行するというのはなかなか難しいものですが、何か成し遂げたいことがあるのなら、疑事無功を胸に地道に努力し続けるしか方法はありません。

夢や目標に対して弱気になってしまったときや挫折してしまいそうなときに、思い出したい言葉です。

百折不撓(ひゃくせつふとう)

百折不撓とは、「何度失敗して挫折感を味わってもくじけず立ち上がり、信念を曲げないこと」を表します。一度失敗を経験すると、「次も失敗したらどうしよう」と不安になってしまいますが、失敗するからこそ人は成長できます。失敗しても自力で立ち上がるということを繰り返すことで、夢や目標に近づける可能性が高まるのです。

百折不撓を座右の銘にすることで、夢や目標を諦めない精神力を鍛えられそうですね。

君子不器(くんしふき)

君子不器とは、「すぐれた人物は一つの分野のみですぐれるのではなく、どんなことにも通用する才能をもつ」という意味です。「君子は器(うつわ)ならず」とも読み下します。すぐれた人は一つの用途しかない容器とは違い万能であるということから、「器」が使われています。

多くの分野で応用できるスキルをつけることができれば、活躍できるチャンスが増えていきますよ。

  • 座右の銘にしたい四字熟語30選

    自分の座右の銘にしたい四字熟語を探してみましょう

かっこいい四字熟語を座右の銘にして前向きに

座右の銘とは「自分のそばに置いておく重要な言葉」。人生のスローガンともなる言葉です。今回ご紹介した座右の銘に使える四字熟語を参考にして、自分の価値観に合った言葉を探してみてくださいね。