エン・ジャパンは6月9日、「就活状況」に関する調査結果を発表した。調査は5月16日~22日、同社運営の新卒学生向けスカウトサービス「iroots」を利用する、2023年卒業予定の大学生および大学院生814名を対象にインターネットで行われた。

  • 現在の内定・内定承諾状況について

    現在の内定・内定承諾状況について

現在の内定状況について聞いたところ、75%が「1〜5社から内定」を獲得しており、「内定はまだない」という学生は20%という結果に。

内定取得者の「内定承諾状況」については、63%が「すでに内定承諾した」ことが明らかに。内定承諾の決め手を教えてもらったところ、「事業内容が魅力的だから」が最も多く72%。次いで「給料や待遇が魅力的だから」(49%)、「経営陣または社員が魅力的だから」「キャリアの選択肢が広がる経験ができそうだから」(ともに35%)が続いた。

続いて、内定取得者に対し「内定先企業の選考方法」を教えてもらったところ、「内定までの全プロセスがオンライン完結だった企業と、対面選考が含まれる企業の両方があった」(51%)がトップに。次いで「内定までの全プロセスがオンライン完結する企業のみだった」(35%)が続き、昨年同時期に実施した22卒学生アンケートから、順位が逆転した。

  • 内定先企業の選考方法

    内定先企業の選考方法

オフラインでの選考を経験した学生に、「どのようなイベントや選考が対面で実施されましたか」と質問すると、「最終面接」(71%)が最多。「オンライン選考と対面選考の志望度への影響」を伺うと、30%が「志望度に影響があった」と回答。プラスに影響した理由としては、「直接対面で会って話してみたほうが、担当者や社員の方の雰囲気などが読み取りやすかったため」「実際にオフィスに行くことができ、働くイメージがついたため」といった声が。一方、マイナスの影響を受けた人からは「働き方も柔軟じゃなさそうだなと考え、志望度が下がった」「実際に行ってみて感じ取った雰囲気にギャップがあり、志望度を見直すきっかけとなったから」といった声が寄せられた。

  • 23卒学生のエントリー社数

    23卒学生のエントリー社数

次に、本格的に就活を開始した時期を聞いたところ、「大学3年生の夏から」(30%)や「大学3年生の春から」(23%)が多く、志望業界や志望企業を絞った時期は「大学3年生の秋〜冬」(55%)が最多。サマーインターン参加後の秋〜冬頃にかけて志望業界や志望企業を絞る学生が多いよう。

また、本選考にエントリーした企業数を聞くと、「11〜20社」(25%)、「6〜10社」(24%)、「1〜5社」(20%)という学生が多いよう。就活を終えたいと思う時期については、「2022年5〜6月」(41%)が最も多く、次いで「すでに就活は終了している」(37%)、「2022年7〜9月」(18%)と続いた。