――お二人は今回が初共演となりますが、お互いの印象はいかがですか?

藤原:実は2年くらい前に、お芝居のレッスンをする場所でお会いしたことがあって。そこから仲良くお話をさせてもらっているんです。

茅島:まだデビュー前とかでしたか?

藤原:そうだと思う!

茅島:大祐さんは、人見知りをしないし、コミュニケーション能力が高くて、現場をいつも盛り上げてくれます。自分をしっかりと持っているという部分は、以前からずっと変わらないですね。今回初めて現場でご一緒して、大祐さんが監督と相談を重ねながら、自分が思っていることをきちんと伝えられている姿を見て、本当にすごいなと思いました! 私はお芝居を始めた当初は、監督にうまく相談できないことが多く、最近になってようやくコミュニケーションを取りながら、撮影に臨めるようになったんです。私が理想としているようなディスカッションをされているなと思いました。

――藤原さんが演じるからこそ、一真の魅力が増しているなと感じる点はありますか。

茅島:一真は情けない一面もあるんですが、かわいらしいなと感じる部分もあって(笑)。大祐さんが演じるからこそ、お茶目でかわらしい一真になっているんだなと感じています。

藤原:ありがとうございます! 茅島さんは以前から“画力”の強い方だなと思っていました。言葉を発さずとも、伝わってくるものがある。だからこそ、沙羅役にものすごくハマっているなと感じています。沙羅は冷酷さを感じる役柄で、一真はそんな彼女にドキッとさせられることが多いんです。その“ドキッ”にはいろいろな種類があるんですが、ぜひそれを放送で確認していただきたいです。本当に魅惑的で、芸術的な顔立ちをされていますよね。モニター越しに見ていても、ものすごく引き込まれる存在です。本作はそういった茅島さんの魅力が爆発する作品になっているんじゃないかと思っています。

――最後に、本作の見どころを教えてください。

茅島:最初に台本を読んだ時、狂気や恐怖を感じてとてもゾクゾクしたのを覚えています。予想を裏切られるような展開もとても面白いなと思いながら読んでいましたが、ドラマが進むごとに、「沙羅がどうしてあのようになってしまったのか?」ということもわかってきますので、推理しながら観ていただくのも面白いと思います。

藤原:30分、全7話と短いドラマですが、その中で繰り広げられる展開の濃密さならば、おそらく日本一レベルなのではないかと思っています! それくらい衝撃的な作品になっているので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。

■茅島みずき
2004年7月6日生まれ、長崎県出身。2017年に「アミューズ 全県全員面接オーディション 2017 ~九州・沖縄編~」でグランプリを獲得し、芸能界入りを果たす。19年、ポカリスエットのCMに抜てきされる。19年の『恋の病と野郎組』(日本テレビ系)でヒロイン役を務め、女優デビュー。20年公開の映画『青くて痛くて脆い』で映画初出演。21年には、『Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-』のジュリエット役で初舞台を踏んだ。『Seventeen』専属モデルとしても活躍中。
■藤原大祐
2003年10月5日生まれ、2019年より芸能活動をスタート。翌年にはドラマ『中3、冬、逃亡中。』(ひかりTVチャンネル+)、『おじさんはカワイイものがお好き。』(日本テレビ系)、『恋する母たち』(TBS系)にレギュラーで出演。『推しの王子様 』(フジテレビ系)、『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日系)でも存在感を発揮し、Huluオリジナルドラマ『神様のえこひいき』では主演を務めた。映画『モエカレはオレンジ色』(7月8日公開予定)、『追想ジャーニー』(2022年夏公開予定)も控えている。

スタイリング=星翔子 ヘアメイク=大槻史菜、宮沢風香