ハウスコムは、「部屋選びとライフスタイルに関する調査」の結果を6月7日に発表した。調査は4月29日〜5月1日の期間、全国の「ポストコロナ」(2021年4月以降)と「コロナ前」(2010年〜2019年)の賃貸物件への引っ越しを経験したそれぞれ約600人を対象に実施したものだ。

  • 引っ越しをした(する予定の)部屋のスペック

まず、引っ越しをした(する予定の)賃貸物件のスペックについて聞いたところ、ポストコロナ層では「間取り」では24.1%が「1K」と回答し最多に。2位の「2LDK」(15.9%)はコロナ前層より1.7%微増している。「階数」は、「2階」(39.5%)最も多く、コロナ前より3.9%増加。「1階」は19.1%と約2割の回答率となった。

「家賃」については、ポストコロナ層では平均7万999円。コロナ前層では6万3,912円で、7,086円増加している。

「部屋の設備」の導入率については、ポストコロナ層が「独立バス/トイレ」(73.7%)でコロナ前層より5.8%増加。「フローリング」(65.8%)や「バルコニー/ベランダ」(60.3%)を選ぶ人も増えている。築年数は、平均「14.96年」でコロナ前層より1.18年浅い。

引っ越しを検討する際に重視した(している)ことについては、ポストコロナ層では「家賃」が72.0%で最多に。コロナ前層と差をつけて多かったのは、「街の雰囲気」(35.1%)や「最寄り駅の路線/交通アクセス」(51.4%)、「水回りの設備の充実」(20.1%)であった。

  • 部屋選びの際に重視する点

趣味別で見てみると、「家庭菜園」が趣味の人は、全体と比較して「街の雰囲気」や「壁の構造/遮音性」「日当たり」を重視する割合が多いことが分かった。また、趣味以外でも「仕事にやりがいを感じている」人は、「周囲の騒音」や「最寄り駅までの距離」を重視している人が多く見られている。

引っ越し先の満足度について100点満点で評価してもらったところ、ポストコロナ層では71.7点、コロナ前層では67.4点となった。コロナ前層に、不満点を自由回答で尋ねると、「部屋やキッチンが狭い」「壁の薄さ」「騒音」「日当たりが悪い」などの声があがった。

  • 引っ越し先の満足度について

次に、賃貸物件をインターネットで検索する際にあってほしい選択について尋ねてみた。すると、ポストコロナ層では「防音性が高い」が47.2%でコロナ前層よりわずかに多く見られた。そのほかには、「テレワークができるカフェや施設が近くにある」(17.4%)や「料理が楽しめる広いキッチンがある」(28.1%)、「サウナや銭湯が近くにある」(14.9%)などがコロナ前層よりも多く回答されている。

  • 賃貸物件をインターネットで検索する際、あって欲しい選択項目

家の周辺環境について「あってほしい」と思う施設や場所を聞いたところポストコロナ層では「スーパー」(75.8%)や「コンビニ」(69.7%)、「ドラッグストア」(64.5%)に多くの回答があった。コロナ前層よりも多かったのは、「夜間営業している飲食店」(22.5%)や「テイクアウトができる飲食店」(32.0%)、「スポーツジム」(15.9%)、「銭湯・サウナ」(22.7%)など。

  • 家の周辺環境について、あって欲しいと思う施設や場所

※調査結果の数字はポストコロナ層/コロナ前層各600 人となるようウェイトバック集計を行っている