――レインボーさんの転機は、『おもしろ荘』とYouTubeになりますか?

ジャンボ:そうですね。あとは『クセスゴ』(『千鳥のクセがスゴいネタGP』)ですね。足を向けて寝られないです。知名度という意味では『おもしろ荘』くらい影響があったと思います。

――テレビの力ですね。

ジャンボ:感謝ですね。テレビの時代じゃないとか言われますが、こんなに!? っていうくらい反響あります。

池田:ご年配の方も喜んでくれているのを見て、テレビの影響はすごいなと感じます。

――池田さんは元相方のおばたさんのブレイクで精神的に追い込まれ、ジャンボさんは借金で苦しい時期がありましたが、どうやって乗り越えましたか?

池田:『おもしろ荘』優勝という目標があったというのはデカいと思います。

ジャンボ:でも、『おもしろ荘』優勝してからも僕らは順風満帆とはいかなかったので。『おもしろ荘』で優勝しても売れなくて、ひょっこりはんが売れて、『ネタパレ』に1年半出させてもらって、俺らは売れなくて第7世代が売れて。やっと安定したのがYouTube、『クセスゴ』の流れですね。

――ずっと頑張り続けられた秘訣は?

ジャンボ:僕は腐りかけていたと思いますが、池田が遊ぶ場所(YouTube)を作ってくれて。(池田がインスタなどで注目を集めたときに)僕がブチ切れて、「1人で売れたいなら解散しよう」って言ってますから、圧です(笑)。そうしたら畑を耕してくれて、「ここで遊べ」「はい!」って。

池田:テレビでは10分のコントはできないけど、YouTubeだったら好きなことができる。帰る場所があるというのが僕らにとってデカいと思います。

――コンビの信頼関係も増したということですが、お二人の関係性はだいぶ変化しましたか?

ジャンボ:今が一番、信頼があります。平場で僕が池田の悪口を言うというのをよくやりますが、信頼関係ができているから何を言っても言われても大丈夫という、2人だけにわかる大丈夫な絆がある気がします。最初の頃は、1人で売れたい裏切者だと思っていましたけど(笑)、今はもう池ちゃんが何をしようが大丈夫。いろんなところで浮気しようが戻ってきてくれるみたいな、“芸人の嫁”感はあると思います。

池田:ジャンボもジャンボでいろんな場所が広がってきているのがうれしいなと。個々で僕は美容、ジャンボは食べるチャンネルをやっていて、それぞれ得意分野で活動しつつ、コントをやる家があるみたいな感じですね。

ジャンボ:YouTubeが帰る家になってくれたんだろうな。

池田:1週間に2回はコントの撮影の日があるので。

――YouTubeによってコンビの危機を乗り越えられたんですね。

池田:ジャンボは今落ち着いた感じがしますね。当時は、知らない間にふつふつ溜まっていたんだなと。

ジャンボ:大暴れしていましたから。テレビ局の1階で「1人で売れたいなら解散しよう」って泣きましたから。

池田:コンビのためと思ってインスタとかやっていたんですけどね。でも、家がなくて僕が勝手にどこかに行っていた感じなので、逆の立場でもそうなっていたかもしれません。YouTubeという家ができたことがやはり一番大きいですね。あと、もう1個はライブ。吉本じゃなくてもYouTubeはできますが、ライブは吉本ならではだと思うので、YouTubeという家プラス、ライブという生の家がしっかりあって、毎年コントを見に来てもらえる芸人になりたいです。