映画『太陽とボレロ』(6月3日公開)の公開記念舞台挨拶が4日に都内で行われ、檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア、田口浩正、藤吉久美子、田中要次、六平直政、原田龍二、河相我聞、永岡佑、高瀬哲朗、梅舟惟永、木越明、水谷豊監督が登場した。

  • 町田啓太

    町田啓太

同作は水谷豊監督作の第3弾で、ある地方都市の市民交響楽団を舞台に、「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく。主宰者である主人公の花村理子(檀れい)は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきたが、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる。

俳優たちは吹き替えなしで演奏に挑み、自分が担当した楽器を持って登場した。トランペット奏者を演じた町田は「最初の方に『トランペットをちょっとやった』と、言っちゃったんですよね。水谷さんにも言っちゃったもんだから申し訳ないんですけど、小学校の鼓笛隊でピ〜と鳴らしてただけなんですよ。ほぼやってないのと一緒だったので、自分からハードル上げてしまって大変だったんです」と苦笑。「スタジオを借りてやったり、家でミュートをつけて、布団とかかぶりながら」と練習の日々を振り返った。

また作品にちなみ「自身が経験した小さなミラクル」について聞かれると、町田は「雨が降ってて、撮影できないな、晴れないかなあ、待ってみようという状況もあったんですけど、監督が『ちょっと待ってて』とおっしゃってスッと目を閉じると、本当に止むんですよ」と明かす。森も「水谷監督は天気を操れる男とお聞きしました」と畳み掛け、水谷監督は爆笑。「でも、本当の話ですよ。たまったま起きるんですよ。たまたま起きること多いんですね。雨も呼べるんですよ」と自身の特殊能力について語った水谷監督だったが、「もうそこまでにしときます」と会場の笑いを誘っていた。