11人組ダンスボーカルユニット・BUDDiiSが29日、神奈川・横浜武道館で『BUDDiiS ワンマンライブ「BUDDiiS vol.02 - VOYAGiiE -』を開催した。

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今回のライブでは海賊船をイメージしたステージセットやトロッコなども登場し、アンコールを含め全17曲を披露した。

初披露となるKEVIN制作の新曲「YO HO」で幕を切ると、その元気なハイテンションサウンドに会場の観客のボルテージも一気に上昇。一気に会場中に大きな一体感と熱気が作り上げられていく。

その後「BEAST2」「ENCHANT」「Brighter」など未リリース楽曲や、3月に発売された「R4U」などがパフォーマンスされる中、ボーカル・ラップグループ・WAZZ UPのカバー「ALRIGHT」や人気女性アイドルグループ・超ときめき宣伝部のカバー「すきっ! 〜超ver〜」なども披露。超ときめき宣伝部の楽曲はこれれまでライブで見せていたBUDDiiSの世界観とは異なり、愛らしいダンス・歌詞・ヴォーカルによる意外性のあるステージが展開され、オーディエンスたちは驚きながらも、メンバーの姿に盛り上りを隠せない。また今回はトロッコがアリーナ席を駆け巡り、これまで以上に近い距離で観客とコミュニケーションを取りながらライブが行われた。

MCでは個性豊かなメンバーによる、BUDDiiSらしい和気あいあいとしたトークが展開される。まず1曲目の「YO HO」はKEVINが海賊船をイメージして2日で作ったそうだが、メンバーは「神曲!」など次々と賛辞の言葉を口にし出す。SHOOTからは楽曲賛辞のLINEが送られてきたそうで、KEVINが「これは嬉しかった」と振り返ると、SHOOTは「絶対ライブで盛り上がると思ったもん」とコメントし、KEVINは更に顔をほころばせる。

今回はステージが広いため、袖までメンバーが移動をして観客に挨拶を行う場面も設けられ、手を振ったりアイコンタクトを取ったりと挨拶するメンバーが多い中、MORRIEは突然「お名前は何ですか?」などマイペースに観客へと話しかけ、観客は驚きながらも手やペンライトで盛り上がっていた。

続けてライブ会場のある横浜にちなみ、横浜出身であるKEVIN、YUMA、HARUKIの話題へ。リーダーのFUMINORIが地元でライブができることについて感想を尋ねるが、YUMAはライブに集中しすぎるあまりコメントの用意を忘れてきてしまったそうで、FUMINORIは「考えてないんかい!」と軽快なツッコミで会場を盛り上げる。KEVINはYUMAといつも横浜の散歩をしているそうだが「身近な場所でライブができて、こんなにたくさんの方に来て頂けて嬉しいです!」と満面の笑み。HARUKIは気合十分な様子を見せ「横浜は地元。みんなが地元に来てくれて嬉しさでいっぱいです」とコメントした。

その後、横浜に所縁のある話として、TAKUYAが運動能力を競う番組のファイナル大会が横浜で行われていたことについて紹介をはじめだすも、あまりの熱が入った話ぶりに会場はやや困惑した空気が流れ出す。見かねたFUMINORIが「お客さんが(分からなくて)ぽかーんとしてるから! ブログでやってください」と制止すると、TAKUYAは「ハイ、了解です!」と切り上げながらも「みんな知らなかったの?」と不思議そうに会場を見渡していた。

アンコール後のMCでは8月~9月に全国Zeppツアーを行われる事も発表され、「やっと全国各地に会いに行けます。お近くの方は是非楽しみに待っててください」とライブ開催への喜びを口にする。「ライブ開催の発表をできる事が嬉しい。これもいつも僕たちを支えてくださっている皆さんのおかげです」と感謝の言葉と共にメンバー全員が深くお辞儀をし、これを受けた客席からは大きく温かな拍手が送られた。

続けてFUMINORが「今回ありがたいことに横浜武道館でライブをさせて頂けた。)次は)日本武道館もやりたいよね?」とメンバーへ問いかけると、「行けます! やりましょう!」とメンバーたちも力強く応え、更なる高みに向けた意欲も見せていた。

撮影:笹森健一、小坂茂雄