今や俳優として確固たるポジションを築き、主演でも脇でも十二分に存在感を発揮できる原田だが、今後の俳優としての目標や野望とは? 「何でしょう」と考えたあとに、原田は「悪の大王みたいな役をやってみたいです」と笑顔で答えてくれた。

原田はこれまでに『ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~』(02)で血も涙もない銀行員役を演じていた。「もっともっと悪を演じたい。悪役って演じていて楽しいんです」とうれしそうに話す原田は、役者という仕事の面白さについて「自分じゃないものになれるという楽しさが大きいです」と語る。「だから『インビジブル』の犬飼役でも、人に命令したりしますが、そもそも自分の中ではない行動だし、そういう役を演じること自体にワクワクするのかもしれない」

意気揚々とそう語る原田の表情から「演じることが楽しくて仕方がない」という喜びのようなものが感じ取れた。役者としてますます脂が乗っていきそうな俳優・原田泰造を、今後も追っていきたい。

■原田泰造(はらだ・たいぞう)
1970年3月24日生まれ、東京都出身。ネプチューンのメンバー。俳優としては、ドラマ『サ道』シリーズや『はぐれ刑事三世』(20)、映画『ジャンプ』(04)や『ミッドナイト・バス』(18)などで主演を務めた他、NHK大河ドラマ『篤姫』(08)、『龍馬伝』(10)、『花燃ゆ』(15)など様々な作品に出演。ドラマの近作は『夜がどれほど暗くても』(20)、『六畳間のピアノマン』(21)など。映画の近作は『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(21)、『キネマの神様』(21)など。

(C)TBS