東京メトロは26日、有楽町線・副都心線新型車両17000系と半蔵門線新型車両18000系が、2022年の鉄道友の会ローレル賞を受賞したと発表した。前身の営団地下鉄時代を含め、東京メトロの車両のローレル賞受賞は1972(昭和47)年の千代田線6000系、1985(昭和60)年の銀座線01系、2011(平成23)年の千代田線16000系に次いで4度目となる。

  • 東京メトロ有楽町線・副都心線の新型車両17000系

有楽町線・副都心線の新型車両17000系は2021年2月21日、半蔵門線の新型車両18000系は2021年8月7日から営業運転を開始。両形式の車体構造と搭載機器に多くの共通点がある。一方、ヘッドライトの形状は両形式で異なり、車内デザインもそれぞれの路線カラーを基調とすることで個性を出している。

各車両にフリースペースが設置され、近傍のドアレールに切欠き加工を行うことで、車いす・ベビーカー利用者の乗降性を向上させた。総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリングするシステム(TIMA)や、万が一の脱線時に自動で列車を停止させる脱線検知装置も搭載しており、快適性と安全性が飛躍的に向上している。

  • 東京メトロ半蔵門線の新型車両18000系

ローレル賞受賞にあたり、17000系と18000系の得票数が多かったことに加え、基本仕様の共通化によるメンテナンス性向上と独自性の両立、バリアフリー設備とサービス設備のレベルアップを積み重ねたことなどが評価された。

なお、2022年5月26日現在、17000系は全21編成の投入が完了。18000系は4編成が活躍しており、2022年度に5編成を投入予定。2025年度に全19編成がそろう予定となっている。