新機種が発売されるとストアに大行列ができるほど、日本にも多くのファンがいるiPhone。iPhoneのデフォルト着信音「オープニング」は、iPhoneユーザーはもちろん、そうでなくともテレビや街中など、どこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「iPhoneの着信音は人によって聞こえ方が違うって知ってました?」と投げかけ大きな反響を呼んでいるのが、ドラムの叩いてみた動画をYouTubeやTwitterにアップしているさけぶくろ(@oosakebukuro)さんの投稿です。

  • (@oosakebukuroより引用)

さけぶくろさんによると、iPhone着信音の「オープニング」は人によって聞こえ方が異なり、A~Dの4つのパターンがあるそうなんです。

ドラムとともに4つのパターンを通しで紹介している動画がこちら。まずはA~Cの3パターンです。

続いて、「このパターンが聞き取れなかった」という人のために、A・B・C、そして「こう聞こえる」とさらに意見のあったDのパターンをそれぞれ単独で紹介している動画がこちら。

もちろん、どれも同じ音源ではありますが、「メロディのどこを始まりとして捉えるか」によって、まったく違う音に聞こえるのです。あなたはすべて聞き分けられたでしょうか。

これに対し、リプライや引用リツイートでは、「えっ、、、みんなBじゃないの?」「C派の妻と、B派の私で激論中です」「私はAにしか聞こえないんだけど、友達はC派、先輩はB派。人によって音楽の捉え方は全然違うんだなあ」など、「目からウロコ」という反応が続々と寄せられました。

それにしても、なぜiPhoneの着信音にフォーカスしたのでしょうか。このツイートをしたさけぶくろさんに、今回の動画を制作したきっかけなどをうかがいました。

iPhone着信音、投稿者に聞いてみた

――今回の動画を制作したきっかけを教えてください。

「楽器やってる人あるある」かとも思いますが、日常で耳にする音に楽器(ドラム)を合わせたらどうなるのかな、ということを日頃考えていました。

その中でiPhoneの着信音にドラムを合わせてみようと考え簡単な譜面を起こそうとしたところ、このメロディは複数の始まりを設定しうるなと気付いたのがきっかけでした。

――同じ着信音でも違って聞こえるのはなぜなのでしょうか?

私は音楽の専門的な知識がないので詳しくはわかりませんが、曲の頭の位置を変えることで1ループの中の音程の並びやリズムが変わり、違うメロディに聞こえるからだと思います。

明確な小節頭の合図がなく、かつ短い小節数でループするメロディは、どこを頭にしてもリズムを取りやすいためこの現象が起こりやすいのかと。今回の着信音はこの条件にぴったりだったのかと感じています。

――動画を制作する際、苦労したことはありますか?

もともと自分は「Bパターン」で聞こえていたのですが、「Bパターン」以外のメロディを体に馴染ませるために何度も着信音を聞いたので、その後、着信音の空耳に悩まされました(笑)。

――今回の投稿には多くの反響が寄せられましたね。

こんなに反響があるとは思ってもみなかったので大変驚きましたが、音楽を介して色んな方がコミュニケーションをとっているのを見て、イチ音楽ファンとして本当に楽しいなと思いました!


「音楽にも捉え方の違いがあるなんて、考えたこともなかった」という人も多いのではないでしょうか。ちなみに筆者はずっとAだと思っていました……あなたは何派ですか?