女優の平手友梨奈が、韓国ドラマ『梨泰院クラス』を日本オリジナル版としてリメイクするテレビ朝日系ドラマ『六本木クラス』(7月より毎週木曜21:00~)に出演することが10日、明らかになった。

左から平手友梨奈、竹内涼真=テレビ朝日提供

復讐を誓った青年が仲間とともに、金と権力を振りかざす巨大企業に立ち向かっていく――「下剋上」を主軸にラブストーリー、青春群像劇が交錯した大ヒット作品『梨泰院クラス』。竹内涼真を主演に迎え、東京・六本木を舞台にした『六本木クラス』の制作が発表されると、大きな反響を呼んだ。

昨日、新の初恋の人で敵対する長屋ホールディングスに勤める楠木優香役を新木優子が演じることが発表されたが、ダブルヒロインのもう1人として、新に恋心を抱きながら新が営む居酒屋「二代目 みやべ」を大きく成長させていくマネージャー・麻宮葵役で平手が出演することが決定した。

葵はクールで自己中な性格でありながら、IQ162の天才的頭脳を持つ人気インフルエンサーという個性際立つ難役。実は原作者のチョ・グァンジン氏からも「映画『響-HIBIKI-』(2018年)を見たんですが、主演の平手友梨奈さんが素晴らしかった。彼女は原作の葵にピッタリです」と推薦の言葉が。その話を聞いたとき、すでに平手に出演オファーを出していたため、番組プロデューサーは非常に驚いたという。平手も「まさか原作者さんから直々にお言葉をいただけるとは思ってもいなかったので、正直驚きました。とてもありがたかったです」と驚きつつも喜びを語った。

2020年1月まで欅坂46として活躍していた平手。『響 -HIBIKI-』では映画初主演にして「第42回日本アカデミー賞新人俳優賞」などの賞を受賞し、『さんかく窓の外側は夜』、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』、『ドラゴン桜 第2シーズン』など話題作への出演でも注目を集めた。『梨泰院クラス』では、主人公のセロイを巡る対照的なダブルヒロインとの三角関係で「スア派かイソ派か」という論争が巻き起こったが、『六本木クラス』でも「優香派か葵派か」と反響を呼ぶことが期待される。

平手、竹内のコメントは以下の通り。

■竹内涼真(宮部新 役)

平手さんがかつて欅坂46のグループで活動していた時に、『NHK紅白歌合戦』で彼女がセンターで思いっきりパフォーマンスされている姿を僕は見ていたんですが、それが今でも頭から離れなくて! あまりの素晴らしさに思わず拍手してしまいました。「すごい子だな」って思いました。実際にお会いすると、とてもシャイな印象で、「僕から話しかけてみよう!」って思いますし、平手さんとこれからいろいろ話をするのが楽しみです。撮影が始まると役を通して関係を築いていくのですが、それは例えば学校で新学期が始まって時間をかけて打ち解けていくのを短期間にぎゅっとした感じで、お芝居をすると何時間分もの濃密な時間を過ごした関係になるんです。そこが僕らの仕事の面白いところで。だから絶対にいい仲間になれると思っています!

■平手友梨奈(麻宮葵 役)

今作に限らずですが、お話を頂いた時は驚きとプレッシャーをすごく感じました。まさか原作者さんから直々にお言葉をいただけるとは思ってもいなかったので、正直驚きました。私は、原作がある作品だと、「どうだったかな?」「どう思っているかな?」と原作者さんをすごく気にしてしまうので、お言葉をいただけてとてもありがたかったです。もともと『梨泰院クラス』は人に勧められて見させていただいていました。次の展開がすごく気になるストーリーで、「早く次が見たい!」という気持ちで一気見してしまいました。

私が演じる麻宮葵という役は、見る人によってそれぞれの捉え方があるキャラクターだなとは思いますが、自分的にはストーリーを通して最初に感じたのは可愛らしい、どこか憎めない女の子だなという印象です。社長(=新)のためを想ってひたむきに頑張る姿や、想いが届かなくても伝えようとする姿が、カッコイイし、強いし、どこか可愛らしいなと思います。撮影はこれからですが、実際に現場に入ってそこで生まれるものを大切にして演じていきたいなと思います。

リメイク作品なので、もとの作品を見ていらっしゃる方も、初めて見る方もいらっしゃると思いますが、皆さんに「次はどうなるんだろう?」というワクワク感を持っていただけるような作品が届けられたらいいなと思っています。