小学生の子どもを持つママにとって、子どもが通う学校のPTAの役員・委員への就任は頭の痛い問題かもしれない。学校や子どもたちのために働きたい、役に立たちたいという思いはあっても、時間や心の余裕が持てず、躊躇してしまうということもありそうだ。

また、児童数が少ないために、在学中はどうしても一度は役員・委員を引き受けざるを得ないというケースもあるかもしれない。そこで今回は、子どものいるマイナビニュース女性会員454人を対象にアンケート調査を実施。「最もオススメしたいPTAの役員・委員と、その理由」などを聞いた。

  • 最もオススメしたいPTAの役員・委員は?

Q.あなたには小学生以下のお子さんがいますか?

「はい」(55.7%)
「いいえ」(44.3%)

Q.PTAの役員・委員になったことはありますか?

「はい」(64.0%)
「いいえ」(36.0%)

Q.PTAの役員・委員の中で経験することをオススメしたいものは以下のうちどれですか?(複数選択可)

1位「広報委員」(16.0%)
1位「書記」(16.0%)
3位「地区委員(郊外委員)」(14.8%)
4位「学年委員」(12.3%)
4位「整備委員・美化委員」(12.3%)
4位「特にない」(12.3%)
7位「ベルマーク委員」(10.5%)
8位「保健体育委員」(9.3%)
9位「安全委員(パトロール委員)」(8.0%)
10位「卒業委員(謝恩会実行委員)」(7.4%)
11位「PTA副会長」(6.8%)
12位「会計」(6.2%)
13位「選考委員・役員推薦委員」(4.9%)
14位「その他」(2.5%)
15位「会計監査」(1.9%)
16位「PTA会長」(1.2%)

Q.前問で選択したPTAの役員・委員の中で最もオススメしたい役員・委員はどれですか?

1位「広報委員」(14.8%)
1位「書記」(14.8%)
3位「地区委員(郊外委員)」(10.6%)
4位「学年委員」(9.9%)
4位「保健体育委員」(9.9%)
6位「整備委員・美化委員」(8.5%)
7位「ベルマーク委員」(7.7%)
8位「卒業委員(謝恩会実行委員)」(5.6%)
9位「安全委員(パトロール委員)」(4.9%)
10位「PTA副会長」(4.2%)
11位「会計」(3.5%)
12位「その他」(2.8%)
13位「選考委員・役員推薦委員」(2.1%)
14位「PTA会長」(0.7%)
15位「会計監査」(0.0%)
15位「特にない」(0.0%)

Q.最もオススメしたい役員・委員とその理由について具体的に教えてください(自由回答)

■「広報委員」

・「あまり仕事がないので」(27歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「印刷が多く、楽であった」(29歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「楽しい作業が多かったから」(26歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「これしかやった事ないが、学校の中の事がよくわかる」(44歳/ガラス・化学・石油/技能工・運輸・設備関連)
・「子どもの行事に積極的に関わることができ、いちばん近くで子どもの笑顔を見て記録に残せること」(45歳/官公庁/その他・専業主婦等)
・「学校行事に参加でき、子どもと楽しみが共有できる。でも、どの委員でも子どもたちの役に立ててるなら良いと思う」(47歳/その他/その他・専業主婦等)

■「書記」

・「書くだけの仕事なので」(29歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「ただ記録するだけでいい」(43歳/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「パソコン操作が出来れば簡単な担当だから」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
・「特に難しい仕事がないので」(27歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「字が汚いのが気になったけど、パソコンでまとめたら良いだけだったので思っていたより楽だった」(35歳/その他/その他・専業主婦等)

■「地区委員(郊外委員)」

・「地区の様子が良く分かる」(46歳/官公庁/公共サービス関連)
・「会議に出るだけで楽だったから」(27歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「いろいろな親御さんや学校の先生がたと親しくなれて、情報を得られます」(34歳/その他/その他・専業主婦等)
・「地区委員は全員が集まって協議するのは年一回程度で、あとは当番表を作って立哨をしてもらうだけなので楽だった」(59歳/官公庁/事務・企画・経営関連)

■「学年委員」

・「学校に行く機会が少ないので、良かった」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
・「学年委員が一番、あちこちいかずに済む傾向があります」(28歳/農業協同組合/その他技術職)
・「子どもが通っている小学校は単学級の学年が多く、1〜5年生までなら学級長がいいと思います。子だくさんの家庭だと、本部役員を連続で数年すると下の子で役員は免除とか、いろいろあるようです」(44歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもと関われるから」(59歳/その他/その他・専業主婦等)

■「保健体育委員」

・「大変な作業がない」(28歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「難しい作業がないから」(26歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「書類を配るだけだから」(29歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「目立った仕事がないため」(27歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■「整備委員・美化委員」

・「難しいことがないので、和気あいあいと仕事ができる」(44歳/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)
・「いちばん出番が少ないものをねらいました。コロナで余計に出番なしでした」(40歳/サービス/その他・専業主婦等)
・「環境整備は校内の様子がより分かり、日頃から生徒に近い部門だったのでおすすめ」(57歳/不動産/事務・企画・経営関連)
・「掃除好きなのでうれしかった」(27歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)

■「ベルマーク委員」

・「細かい作業が嫌いじゃないから」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お仕事してる人も在宅でできる仕事なので楽でした」(50歳/官公庁/公共サービス関連)
・「すでに各クラスのベルマーク係がまとめてくれていたので、それを集計するだけだったので楽だった」(51歳/その他/その他・専業主婦等)
・「ベルマーク1点が1円の交換価値があり、子どもたちが使う遊具などに交換できるのを実際目にするので、集計作業などをしていてやりがいがある」(50歳/その他/その他・専業主婦等)

■「卒業委員(謝恩会実行委員)」

・「忙しくないのでおすすめです」(29歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「子どもの晴れの日の企画をできるから」(52歳/その他/その他・専業主婦等)
・「昔を思い出し、楽しかった」(30歳/インターネット関連/IT関連技術職)

■「安全委員(パトロール委員)」

・「やはり登下校の交通安全は大切なので、やりがいはあるように感じます」(48歳/食品/営業関連)
・「よい運動にもなり、おすすめしたい」(27歳/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「安全委員をすることで、自分も車の運転に気を付けるようになった」(53歳/ガラス・化学・石油/事務・企画・経営関連)

■「PTA副会長」

・「恩恵を色々と受けることができるから」(52歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「責任感をつかむことができるかなと思うからです」(34歳/その他/販売・サービス関連)
・「副会長って、よっぽどのことがない限り仕事は少なめなので楽」(38歳/ドラッグストア・調剤薬局/その他・専業主婦等)

■「会計」

・「やることが明確で、楽なロールなので」(34歳/生命保険・損害保険/営業関連)
・「計算が得意になるから」(32歳/設備工事/営業関連)

■「選考委員・役員推薦委員」

・「楽しむことができたので」(29歳/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■「PTA会長」

・「子どもが好きなら、子どものために率先して色々と経験した方がいい」(48歳/その他/その他・専業主婦等)

■総評

調査の結果、小学生以下の子どもを持つマイナビニュース女性会員のうち、PTAの役員・委員になったことがある人は64.0%と、およそ3分の2が役員・委員経験があることがわかった。

PTAの役員・委員の中で経験することを最もオススメしたいものを聞いたところ、1位は同率で「広報委員」と「書記」(各14.8%)となった。以下、3位「地区委員(郊外委員)」(10.6%)、4位「学年委員」「保健体育委員」(各9.9%)、6位「整備委員・美化委員」(8.5%)、7位「ベルマーク委員」(7.7%)と続く。

最もオススメしたい役員・委員について、その理由を具体的に聞いた。全体的な傾向として、「作業が難しくない」「責任が重くない」「拘束が少ない」が目立った。そこにはやはり、基本的には役員・委員に就任することは面倒で避けたい気持ちがあり、その上で引き受けるのであれば」できるだけ負荷の少ない役職の方がいい」という心情があるようだ。

また、「人脈が得られる」「子どもたちと触れ合える」「経験が積める」「学校の様子がわかる」「やりがいがある」「楽しむことができた」などのメリットを挙げる意見も見られた。これらは、上記の「最もオススメしたい役員・委員」で比較的下位にランキングされた役職に目立つ。

例えば、14位・PTA会長「子どもが好きなら経験した方がいい」、13位・選考委員・役員推薦委員「楽しむことができた」、11位・会計「計算が得意になる」、10位・PTA副会長「恩恵を色々と受けることができる」「責任感をつかむことができる」、9位・安全委員(パトロール委員)「やりがいはあるように感じる」、8位・卒業委員(謝恩会実行委員)「子どもの晴れの日の企画をできる」など。

一般的には「たいへんそう」と見られる役職でも、いざ経験してみたら「さまざまなやりがいやメリットを感じられますよ」と指摘する声が印象的だ。

今回のアンケートでは、PTAの役員・委員について、多くの人が「ラクそう」「ヒマそう」「責任がなさそう」といった理由で選択する傾向があることがわかった。

一方で一部には、PTAの役員・委員を引き受けることに「やりがい」や「楽しさ」を感じている人もいる。これからPTAの役員・委員を経験する可能性がある人にとっては、参考になる調査となったのではないだろうか。

調査時期: 2022年4月12日〜4月22日
調査対象: 子どもを持つマイナビニュース女性会員
調査数: 454人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません