海に住むあらゆる生物を知ることができる水族館。ジンベエザメやホッキョクグマを飼育する大型水族館もあれば、小さな魚にフォーカスした水族館など、全国には大小さまざまな水族館が存在しますが……

高知県に、一風変わった水族館があるのをご存じでしょうか?

それが、こちらです!

廃校を利用した水族館はノスタルジーの塊でした
(@tsukariumより引用)

こちらの水族館は、廃校になった室戸市立椎名小学校を利用して造られた「むろと廃校水族館」です。小学校のプールが大きな水槽と化し、跳び箱の中には小さな水槽が……。なんとも素敵な水族館ですね。

この投稿に、「かっけー」「なんてファンタジーな水族館」「え、めっちゃ行きたい」「廃校を水族館にするっていう発想が好きすぎますw」「再利用の仕方が神ですよね」「跳び箱を使う発想力素直に脱帽」「アイデアとセンスがいいな」などなど、感動と称賛の声が多数寄せられていました。

それにしても、なぜ廃校を水族館にしようと思われたのでしょうか?

むろと廃校水族館の館長さんにお話を伺ったところ、ウミガメの調査をしていた時に、そのサンプルや標本を置ける物置として廃校を使おうと考えたことがきっかけだったそうです。しかし、学校の施設を見ているうちに、「ウミガメをプールで泳がすことができたら……」「標本を展示物としてできたら……」と考えるようになり、徐々に水族館に変化していったのだとか。

思いついたことが形になって、水族館として生まれ変わった廃校。この施設の一番の見どころはと言うと……、「普通の学校であること」だそうです! さらに、「人それぞれ魅力と感じる点は異なりますが、通常であれば小さな水槽で飼われているものが悠々と泳いでいる点も魅力」と、話してくれました。

「行ってみたい!」という声も多かった今回の投稿。ツイ主の銀鏡つかささん(@tsukarium)に、水族館を訪れた際の感想など、さらに詳しくインタビューしてみました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― 銀鏡つかさが感じた本水族館の一番の見どころはどこでしょうか?

学校×水族館というほかではなかなか体験することのできない世界観ですね。

―― 水族館を訪れての感想をお聞かせください。

登校した瞬間から一気に懐かしさが込み上げてきたのを鮮明に覚えています。水族館としてももちろん楽しめたのですが、校内の掲示物も非常にユーモアがあって、展示準備中の水槽には「ただ今クラス替え中・・・」というパネルが貼ってあったり、「いつでも参観日。」というとてもキャッチーな広告などもあって、生体に限らず展示物全てが工夫されていて本当に楽しかったです。

―― 本投稿に限らず、美しいお写真を残されていらっしゃると思うのですが、写真を撮る際に留意していること、こだわりがあれば教えてください。

その水族館に行きたくなるような写真を目指しています。なので水族館でしか撮れない写真だったり、水族館で撮ったということが一目でわかるような写真を意識しています。具体的に言うと水槽の枠を意識したり、空間を意識しつつそのエリアのメインの生き物がはっきりわかる写真などですね。

個人的には水族館で撮ったことを極力感じさせない、まるで野生の生き物を撮ったかのような写真も大好きなのですが、水族館で撮影する以上、水族館らしい、その水族館の個性などが前面に出ている写真を撮りたいなと最近は思うようになりました。

また、公共の施設なのでその園館さんのルールには絶対従い、小さい水槽の独占などしないよう、ほかの来館者さんへの配慮は忘れないように心がけています。


子どもの頃、多くのことを学んだ懐かしき学びやが、海の生物の生態を知る場として生まれ変わった廃校水族館。ぜひ一度、訪れてみたいものですね。