■広瀬が2人に勧めた漫画は

――現場の楽しい雰囲気が目に浮かびます。3人でガールズトークを繰り広げるシーンもありますが、撮影の合間にはどんなお話をしていましたか。

広瀬:ずっと喋っていました! 私の好きな漫画の話とか。

飯豊:私は「女の子が好きだと思う」とオススメしてもらった『マイ・ブロークン・マリコ』を読みました。後々実写化されるというニュースが飛び込んで来て「すごいな、アリスちゃんの先見の明!」と驚きましたね。

広瀬:七瀬ちゃんには、好きそうだなと思って『adabana 徒花』という漫画をオススメしました。私は女の子の友情モノも好きなんです。ちょっと歪んだ友情が。

■撮影終了後最初に食べ物を取りに行くのは西野

――広瀬さんは漫画ソムリエですね。

広瀬:好みが偏りまくっていますが(笑)。

飯豊:韓国料理を食べるシーンでは、アリスちゃんが大汗をかいていたよね。

広瀬:あのシーン楽しかったね。私は刺激物が苦手で、少し口にしただけでも顔が真っ赤になってしまって。

西野::代謝がめちゃくちゃいいんです。

飯豊:うらやましい!

広瀬:食事シーンの撮影が終わったあとそのお料理をいただくこともあったんですけど、最初に食べに行くのは七瀬ちゃん(笑)。

西野:撮影中はあまり食べられなかったので、終わったあとに食べさせていただきました(笑)。

■ガールズトーク、不器用な恋愛への共感

――そんな場面で繰り広げられる3人のリアルな恋愛トークも見どころの1つですが、共感した台詞や、こんな考え方もあるんだという発見はありましたか。

広瀬:まず、初めて台本を見たときは「なっが!」と5度見しました(笑)。長台詞を覚えるのに必死でしたね。1歩2歩踏み込んだ話をしているところは、正にガールズトークという感じ。女子は否定するときは思い切り否定するから、ダメな男はダメだよってはっきり言う。それでも好きだと言うなら「分かった、傷ついても行ってきな!」と背中を押すし。

飯豊:確かに。私の役も常に「いけいけ~!」って応援していたような。

広瀬:不幸の道に導いてるのか、幸せの道に導いてるのか分からない(笑)。

西野:止めたり勧めたりね(笑)。「行きなよ!」って背中を押す女の子の感じは、分かるなぁと共感できました。

飯豊:後半のエピソードになりますが、私演じるアリサがあまのじゃくになってしまって、本心と反対のことばかり言ってしまうシーンは印象的でした。好きだからこそ傷つけてしまう姿はリアルだなと思いましたね。

――後半も楽しみにしています。ありがとうございました!

■広瀬アリス
1994年12月11日生まれ、静岡県出身。2008年、映画『死にぞこないの青』でデビュー。主な出演作に、『黒の女教師』、『ルーズヴェルト・ゲーム』、『わろてんか』、『探偵が早すぎる』、『トップナイフ -天才脳外科医の条件-』、『七人の秘書』、『地獄の花園』、『サイレント・トーキョー』、『AI崩壊』など。2022年は『失恋めし』、『探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り』で主演を務めるほか、『劇場版ラジエーションハウス』が29日に、映画『バブル』が5月13日に公開される。バラエティ番組にも数多く出演し『R-1グランプリ』では2年連続でMCを担当した。
■西野七瀬
1994年5月25日生まれ、大阪府出身。2011年に乃木坂46の1期性オーディションに合格し、デビュー。18年12月に乃木坂46を卒業後、女優として活動。翌19年に連続ドラマ『あなたの番です』、20年に『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』、21年に『ホットママ』、『ハコヅメ~たたかう! 交番女子~』、『言霊荘』に出演。主な映画出演作に『あさひなぐ』(17年)、『孤狼の血 LEVEL2』、『鳩の撃退法』(21年)など。現在、映画『ホリック xxxHOLiC』が公開中で、『恋は光』の公開を6月17日に控える。
■飯豊まりえ
1998年1月5日生まれ、千葉県出身。2008年、「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞。雑誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー。その後、『ニコラ』『Seventeen』『Oggi』の専属モデル、『MORE』のレギュラーモデルを務める。2012年女優デビュー。主な出演作に、ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』、『家政夫のミタゾノ 第4シリーズ』、『岸辺露伴は動かない』、『君と世界が終わる日に』、『ひねくれ女のボッチ飯』、映画『暗黒女子』、『いなくなれ、群青』、『惡の華』、『シライサン』、『くれなずめ』など。2022年はNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、『WOWOWオリジナルドラマ ヒル』に出演。