京都鉄道博物館の6周年記念セレモニーと、「鉄道開業150年の幕開け! 『汽笛吹鳴』」の報道公開が29日に行われた。汽笛吹鳴は「SLスチーム号」の蒸気機関車C62形2号機を使用。館長の合図とともに汽笛を鳴らし、「鉄道開業150年の幕開け」を告げた。

  • 蒸気機関車C62形2号機を使用し、「鉄道開業150年の幕開け! 『汽笛吹鳴』」を実施

    蒸気機関車C62形2号機を使用し、「鉄道開業150年の幕開け! 『汽笛吹鳴』」を実施

6周年記念セレモニーは京都鉄道博物館の扇形車庫内(12番線付近)で行われ、館長の前田昌裕氏をはじめ、インストゥルメンタルユニット「大瀬戸千嶋」の大瀬戸嵩さん(サックス)、千嶋里志さん(エレクトーン)がゲストで出席。京都鉄道博物館の公式キャラクター「ウメテツ」も登場した。

前田館長は挨拶の中で、2016年4月29日に開館した京都鉄道博物館が6周年を迎えるとともに、「今年は当館の前身、大阪・弁天町にあった交通科学博物館から通算しますと60年、梅小路蒸気機関車館から通算しますと50年の節目にあたります。1872(明治5)年、日本初の鉄道が開業してから満150年という、大きな節目となる年でもあります」と述べた。今後、鉄道開業150年を祝うさまざまな企画を予定しており、「当館の特徴でもある引込線展示で、皆さんをあっと言わせるような企画ができないかと、いま担当者が知恵を絞っているところです。詳細が決まりましたら、お知らせしたいと思います」とのことだった。

  • 扇形車庫内で行われた6周年記念セレモニー。C62形26号機に掲出する6周年記念ヘッドマークがお披露目され、インストゥルメンタルユニット「大瀬戸千嶋」による演奏も

  • 「SLスチーム号」を牽引したC62形2号機。旅客用蒸気機関車として、かつて特急「つばめ」で活躍したこともあるという

  • 転車台に載せられた「義経」号。汽笛吹鳴の直後、転車台が回転し、「義経」号の鐘が鳴らされた

京都鉄道博物館が開館6周年を迎えるにあたり、「本日までに、のべ480万人のお客様にご利用いただいています。今年夏までに500万人の節目を迎えられると思います」と前田館長。セレモニーではその後、開館6周年を記念したヘッドマークがお披露目され、大瀬戸千嶋が京都鉄道博物館イメージソング「軌条の彼方」を演奏した。なお、6周年記念ヘッドマークはプロムナードに展示中の蒸気機関車C62形26号機に掲出され、掲出期間は5月8日までとなっている。

続いて「SLスチーム号」のC62形2号機を使用した「鉄道開業150年の幕開け! 『汽笛吹鳴』」。雨の降る中でも多くの来場者たちが集まり、「SLスチーム号」の出発に合わせ、前田館長の合図で大きく汽笛を鳴らすC62形2号機の姿を見届けていた。汽笛吹鳴の直後、転車台の上で「義経」号(7100形7105号機)が鐘を鳴らし、転車台を回転させる場面も。「義経」号を「SLスチーム号」の横に移動させての展示も行われたという。