4兄妹では、長男の賢秀、次女の暢子のほか、川口春奈が努力家の優等生である長女・良子役を、上白石萌歌が歌うことが好きだがシャイで病気がちな末娘・歌子役を演じている。

4兄妹の深い絆が描かれる本作だが、黒島と川口は、すでに勝手知ったる仲だという。「黒島さんと川口さんは以前共演させてもらっていました。黒島さんに関しては、彼女がこの仕事を始めた10代の時に一緒でしたが、その時と変わらない純度があるというか、20代になっても真っ直ぐで、ブレない芯みたいなものを感じます。久々に会ってもしゃべりやすい女優さんだなと思いました」

川口については「川口さんとは同じ事務所なので、10代の頃は一緒にレッスンなどもしてきた仲ですが、ここ最近は共演してなかったので、本当に大人の女性になられたなと。また、今回の役は、当て書きなのではないかと思えるほど、役の要素を各自が持っているなとみんなで話しています。良子と川口さんもそうで、すごく真面目で華やかなのに男勝りな点もあるところが共通しています」と捉えている。

唯一、初共演となった上白石については「上白石さんは、最初は“はじめまして”でしたが、向こうから声をかけてくれました。笑顔がチャーミングで、人柄の良さが顔ににじみ出ているという印象です」と語った。

賢秀が何かをやらかしても、常に彼に対してとことん甘いのが仲間由紀恵演じる母・優子だ。仲間について竜星は「優しくしていただいてますし、本当に大好きです」と目を輝かせる。

「仲間さんは大先輩ですが、すごく気さくで、本当に母親のような存在です。何かちょっかいを出しても乗ってくれるような懐の広いお母さんを演じてくださっていますが、仲間さんの人柄が良すぎるぶん、僕は甘えてしまっています。仲間さんは現場にコーヒースタンドを差し入れてくださっていますが、常に飲んでいるのは僕です。だから、今後僕が別の作品に出演した時、たとえ仲間さんが出ていなくてもコーヒースタンドを差し入れてくれるんですよね? という約束までしちゃいました(笑)」とおちゃめに語ってくれた。