本日11日にスタートした黒島結菜主演の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか)。朝ドラといえば、毎回作品のテーマに合わせたオープニング映像が話題となるが、今回は三浦大知の主題歌「燦燦(さんさん)」が流れるなか、エネルギッシュなアニメーション映像が展開される。その舞台裏を、小林大児チーフプロデューサーに聞いた。

  • 『ちむどんどん』オープニング映像について小林大児チーフプロデューサーにインタビュー

『ちむどんどん』は、沖縄の本土復帰50年を迎える沖縄本島北部のやんばるを舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロインと4兄妹や家族との奮闘を描く物語。脚本は連続テレビ小説『マッサン』(14~15)などの脚本家・羽原大介氏で、タイトルの「ちむどんどん」とは、沖縄のことばで「胸がわくわくする気持ち」を意味する。

タイトルバックへのクリエイティビティについて聞くと、小林氏は「物語の世界観を表現して作っていただきました。こだわりかどうかはわからないのですが、アニメーションにしたのは、沖縄の自然や空気感を描くのなら、実写よりも、何か1つフィルターを通した方が、上手く伝えられるんじゃないかなと思ったからです」と説明する。

「私は若い頃、沖縄で4年ほど暮らしていたので、沖縄の良さは多少わかるつもりです。沖縄の風景の力や美しさ、深さなどは、実写で切り取っても、肉眼で見たものには絶対に叶わないという気持ちがあったので、フィクションとして、よりエンターテイメントかつハートフルなものを作りたいなと思いました。また、アニメーションは今や日本が世界に誇る表現方法でありますし、そこの力を通して、沖縄の自然を贅沢に描くことで、飽きずに観ていただくことができるかなと」

メインビジュアルとタイトルバックを手掛けたのは、連続テレビ小説『ひよっこ』(17~18)のタイトルバックなどを手掛けたCGクリエイターの森江康太氏だ。

「アニメーションにした結果、かなりやりたい表現できた気がします」と手応えを明かす小林氏。「それは作っていただいた森江さんたちの技術と努力のおかげでもありますが、彼らのご意見を大幅に取り入れて、一緒に作らせていただきました。だから僕らチームとしては、高性能のアニメーショにして良かったし、とても素敵なものになったと思っています」