最近、買い物で目につくのは値上げ。家計にとって痛手だと感じている人も多いのではないでしょうか。ただ、その中であえて値下げや価格を据え置きにしている企業も。今回は、そのようなメーカーやお店の情報について値上げの背景と合わせてご紹介します。

  • イオンや西友などのスーパーはPB商品の価格を据え置きへ

そもそも何で値上げになっている?

一言でいえば、値上げの原因は、企業のあらゆるコストが跳ね上がっているからです。

国際的な要因としては、コロナ禍からの経済回復に伴う需要の回復からの原材料費価格やエネルギー価格の高騰です。ロシアとウクライナで紛争が勃発し、さらにその状況に拍車がかかっています。

加えて、国内の要因としては、円安による輸入コストの増大です。外国では物価に伴うインフレを抑制するために政策金利を上げているため、国内との金利差が目立つようになった結果、円が売られています。

この値上げですが、今後もさらに続いていく可能性が高いです。日本は海外に比べて資源や電力などの企業物価と消費者物価のギャップが激しい状況にあり、アメリカとは4倍のギャップがあるとの報道もあります。値上げしてもコストを十分に吸収できていない状況にあります。

あえて今値下げしている商品、メーカーは?

その反面、あえて今値下げしている企業やサービスもあります。その理由は様々ですが、概ね企業の戦略上の積極的な値下げが意外と多いのが特徴です。以下、具体的な企業やサービスをご紹介します。

  • 値下げしている商品、メーカーまとめ一覧

ワタミ

「創業から38年を通じワタミ史上最大の値下げ。」と称し、展開している焼肉店で大半の商品を量を減らさず値下げ。ワタミはコロナ禍で居酒屋から焼肉店への業態変更を進めている。

しゃぶ葉(すかいらーくグループ)

家族での来店を増やすため、小学生の「国産牛&スペイン産イベリコ豚&牛2種 食べ放題コース」を半額程度に値下げ。

伊藤園

「お~いお茶」の飲料基幹アイテム4品「緑茶」(本体)「濃い茶」「ほうじ茶」「玄米茶」の525mlを価格据え置きで600mlに増量。過去600mlに増量して女性のお客様が増える傾向にあったことから、新たに実質値下げを実施。

資生堂

「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」ベースアイテム8商品を値下げ。資生堂は欧米事業が不振で、日本発の収益性の高いスキンケアブランドを徹底的に強化する方針。

アルペン

プライベートブランド22春夏シーズン180アイテム90万点平均20%以上値下げ。値下げ理由は、企業の公式HPにて、コロナ禍で新しくスポーツに取り組む人や、密を避けたアクティビティが注目されている中で、ひとりでも多くの人にスポーツの楽しさを感じてもらいたいと説明。

バイク高速料金

NEXCO3社と宮城県道路公社が管理する高速道路(一部除く)100kmを超える走行を対象に37.5%オフ。11月27日までの土日祝日のうち事前申込が条件。二輪の利用促進のほか、観光振興が目的。

首都高速料金

ETC利用を条件に深夜0時~4時に首都高速の入り口を通過した場合料金20%オフ。日中の渋滞解消のため。

小田急電鉄

小児IC運賃を全区間一律50円に値下げ(定期券も合わせて値下げ)。沿線に子育て世帯を呼び込むため。

三菱UFJ銀行

全期間固定型の住宅ローン金利を引き下げ。金利上昇に伴う固定金利型への需要増を踏まえた戦略。ただし、通信料に関しては、菅首相が退陣した後も競争激化により顧客のつなぎ止めを目的に、今も値下げが続いています。

ahamo

月額20GBのプランを月額2980円(税抜)から月額2700円(同)に値下げ。

LIMEMO

音声通話オプションを1年間毎月500円割り引く「通話オプション割引キャンペーン」を実施。

IIJ

「IIJmioモバイルサービスギガプラン」でeSIMを除くすべてのデータ容量プランで値下げ

イオンモバイル

「さいてきプランMORIMORI」(20G~50Gバイト)の各プランを最大1,100円値下げ

あえて価格据え置きをしている商品、メーカーは?

また、価格据え置きという形で、あえて値上げしない商品やサービスもあります。

こちらは、元々安く商品を提供することをモットーとしている企業が、実施している傾向にあります。

  • 価格据え置きをしている商品、メーカー一覧まとめ

イオン

プライベートブランド「トップバリュ」食料品・日用品の約5,000品目。6月30日まで。創業以来変わらない「お客さま第一」の理念から。

西友

プライベートブランド「みなさまのお墨付き」の食品・日用品約1200品目。6月30日まで。「みなさまのお墨付き」は年平均で売上高を2割程度伸ばしており、西友は2023年までに食料品に占めるPB比率を現在の19%から25%に高めたい方針。

シャトレーゼ

「北海道産バターどらやき(129円)」や「スペシャル苺ショート(324円)」など、ほぼすべての商品について値上げせず。少なくとも来年3月までは、現在の価格を維持していきたいとの会長のメッセージあり。

ペヤング

時期は不明。製品の値上げの発表が相次ぐ中、小売店などから値上げの問い合わせが増えていたことから、価格据え置きを発表。

まとめ

このように、値上げが続く中、企業の戦略上、また企業努力であえて値下げしたり、価格据え置く商品やサービスもあります。こういった情報も参考に、今後の家計のやり繰りの参考にしていただければ幸いです。

今後は家計管理のために、情報収集が以前に増して重要になるでしょう。値上げした商品やサービスでも、今の新年度に伴ったキャンペーンなどで一時的に安くなることもあるので、こういった情報も合わせて収集するとさらにお得に買い物ができるはずです。