お笑いコンビ・ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)の地上波初冠番組『NEWニューヨーク』が、この春深夜帯からテレビ朝日の新バラエティーゾーンである「スーパーバラバラ大作戦」の一員として毎週水曜(23:15~※一部地域を除く)に昇格した。初回の生放送企画では因縁のある大先輩・ほんこんや、大物アーティストの清春がサプライズで登場するなど早速話題に。

今回は2人に番組の紹介や見どころはもちろん、「芸人にとっての冠番組」の重要さとあこがれの冠番組、そして最近増え始めたピン仕事について話を聞いた。

  • お笑いコンビのニューヨーク(左から嶋佐和也、屋敷裕政) 撮影:撮影:泉山美代子

    お笑いコンビのニューヨーク(左から嶋佐和也、屋敷裕政) 撮影:撮影:泉山美代子

――今回の枠昇格で初めて『NEWニューヨーク』を見る方もいるかもしれません。改めてこの番組を紹介していただけますか。

屋敷:僕らも毎週の企画について聞かされていないことが多いので、良くも悪くも何もかたまっていない番組(笑)。毎週いろいろなことに挑戦させていただけています。枠昇格初回の生放送も何も内容を知らなくて、ネットニュースの予告を読んで「こんなことやるんだ」と知ったくらいです。毎週何が起こるか分からない番組ですね。

――ニューヨークさんが「番組から仕掛けられる側」という立ち位置の企画も多いですよね。

屋敷:スタッフさんも、手探りで試してくれているというか。

嶋佐:ここまで毎回違うものを見せているバラエティもなかなかないと思うので、見ている方にも毎回楽しみにしてもらえるような番組になれば。

屋敷:スタッフさんは大変だろうなと思いますけどね。

嶋佐:毎回違う番組に感じられるところを、僕らも楽しんでいます。

――TVerでは「スーパーバラバラ大作戦 神回セレクション」として4月末まで、過去のエピソードが無料配信されています。NEWニューヨークからは「NEWニューヨーク1時間SP」(2021年10月8日放送)」、「ラブホで帰れま10」(2021年4月8日放送)、「文春に直撃! 疑惑の人気芸人1位」(2022年1月27日放送)の3本が配信されていますが、撮影の裏話があれば教えてください。

屋敷:正に内容を聞かされていなかった企画ばかり(笑)。「ラブホで帰れま10」は3本撮りの3本目でつらかった記憶があります。正解しなかったら危うく朝までかかりそうで……しかも次の日『ラヴィット!』だった気がする。

嶋佐:深夜枠で実尺15分のところ、4時間くらい回してましたね。

屋敷:「文春に直撃! 疑惑の人気芸人1位」も、僕らは街頭インタビューをすることだけ聞かされていたので、文春に突撃することはサプライズで。……でも今考えたら、そこドッキリにする意味あった?(笑)ないよね?(笑)

嶋佐:「1時間SP」のゲストこそ、いいサプライズだったね。千鳥のノブさんや斎藤工さんが来てくださって。

屋敷:同じゲストだったかまいたちさんと見取り図さんは台本に書いてあったので知っちゃったんですけど。その辺が荒い(笑)。今はドッキリも徹底しています。

――YouTubeでも精力的に活動されていますが、YouTubeでは見られない、テレビ番組である『NEWニューヨーク』だからこそ見せられるもの、見せたいものをどう考えていますか。

屋敷:まず、規模が違います。ゲストに女優さんが来てくださったり、北海道の雪山で撮影したり、テレビでしかできないことをしてくれていると感じます。「古き良きテレビの魅力を今の時代にアップデートした番組」というテーマがスタッフさんの中にあって。

嶋佐:いい意味でくだらない企画もあるんですけど、ちゃんと筋道が通っていて、作り込まれていた“くだらなさ”になっているのはテレビ番組ならではだと思います。

――お2人もどんな企画を持ってこられるか楽しみにされているのでは。

屋敷:楽しみ半分、恐怖半分。本当にしんどいときもあります。前日まで何をするのかも分からないから、しっかりとストレスはストレスです(笑)。