女優の岸井ゆきの、俳優の高橋一生がW主演したNHKのドラマ『恋せぬふたり』(1月10日~3月21日放送)が、3月度のギャラクシー賞月間賞を受賞した。

  • 岸井ゆきの(左)と高橋一生

このドラマは、恋人でも夫婦でも家族でもない“アロマンティック・アセクシュアル”の2人が、あることをきっかけに同居生活をスタートするが、両親・上司・元交際相手・近所と周囲の人々に波紋を広げていく作品。同賞では「アロマンティック・アセクシュアルの2人が主人公。俳優陣(岸井ゆきの、高橋一生)の好演もあり、ドラマを通じて当事者たちが抱える違和感への理解が進んだ。日常生活の描写も繊細で、男女ではなく人としての結びつき、家族の実体化としての“家”など愛・家族を巡る気づきも多かった」と講評した。

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。3月度はほかにも、『NHKスペシャル「あなたの家族は逃げられますか?~急増“津波浸水域”の高齢者施設~』(NHK、3月12日放送)、『報道特集「ベラルーシ ルカシェンコ大統領への単独インタビュー」』(TBS、3月19日放送)、『ノイタミナ「王様ランキング」』(フジテレビ、21年10月14日~22年3月24日放送)が選ばれた。