ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計92万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか?なぜその本が選ばれたのでしょうか?気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

「固有名詞」をマスターすれば、あなたも「伝え方上手」に

3月、20代~30代に一番読まれたのは、『できる人は、「これ」しか言わない』( 大塚寿、PHP研究所)でした。

  • 『できる人は、「これ」しか言わない』( 大塚寿、PHP研究所)

本書の著者、大塚寿さんは、これまで1万人を超えるビジネスパーソンにインタビューしてきました。本書には、その経験から見つけた「一瞬で心をつかむ伝え方」のノウハウがまとめられています。

たとえば「相手のことを口に出す」。会社で研修を受けているときのことを想像してください。最初は漫然と聞いていても、講師が「人事の○○さんからの紹介で来ました」「〇〇部ではDX促進の取り組みをしているそうですね」などと、自分に関係のある話を始めると「真剣に聞かなければ」という気持ちになりませんか?

それと同じです。相手の心をつかみたいときは、個人名や会社名、出身地などといった“固有名詞”を意識的に使いましょう。中でも相手の名前や役職は効果抜群です。

20代~30代は、仕事でもプライベートでも、人間関係が広がる時期でしょう。本書で「一瞬で心をつかむ伝え方」を学び、今日から実践してみませんか。

「1冊のノート」でお悩み解決!

2位は『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』(鈴木進介、明日香出版社)でした。

  • 『仕事は1冊のノートで10倍差がつく』(鈴木進介、明日香出版)

頭の中が悩みごとでいっぱい――。そんなときは本書を手に取ってみましょう。

本書は、仕事や人生の悩みを解決に導く「ノート術」を教えてくれる一冊です。「キャリアに悩んでいる」「タイムマネジメントがうまくいかない」「せっかく勉強しても定着しない」などといった“あるある”な悩みを解決できる、さまざまな思考整理のフレームワークが紹介されます。

たとえば、キャリアを考えたいなら「分析ノート」がおすすめ。ノートに書き出すのは「自分視点」「他人視点」「時代視点」の3項目です。「自分視点」には「自分のキャリアのイメージ」を、「他人視点」には「他人が自分をどう見ているか」を、そして「時代視点」には「やりたいことは時代の波にマッチするか?」を書き出していきます。そうすると、自分の適性や進むべき道が見えてくるはず。

なんだかモヤモヤしたら、本書を開いてみましょう。あなたの悩みを解決に導いてくれるフレームワークが見つかるはずです。

堀江貴文さん流、ストレスフリーに生きるコツ

3位は、『最大化の超習慣』(堀江貴文、徳間書店)でした。

  • 『最大化の超習慣』(堀江貴文、徳間書店)

堀江貴文さんは本書で、「これまで多くの本を出してきたが、ぼくのメソッドをここまではっきり、踏み込んで述べるのははじめてだ」と語っています。

ストレスから解放されるために真似したい、堀江さんの習慣は、人間関係を「更新」するというもの。堀江さんは、人間関係のストレスを排除する手段はただひとつ、「面倒な人間関係は捨ててしまうこと」だといいます。

「そう言われても難しい」「いろいろなしがらみがあるから」と思うかもしれません。そんな読者に対して堀江さんは「なにか不利益を被ったとしても、それはべつのだれかが埋め合わせてくれる」と断言します。「べつのだれか」と出会うためにも、わずらわしい人間関係は思い切って「更新」しましょう!

ビジネス書から、ビジネスのヒントを得よう

今回も、現在の自分の姿と向き合い、さらなる成長を遂げようとするビジネスパーソンの姿が見えるようなランキングとなりました。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。3月のランキングでは、『うまくいっている人は朝食前にいったい何をしているのか』(ローラ・ヴァンダーカム、桜田直美訳、SBクリエイティブ)や『感情は、すぐに脳をジャックする』(佐渡島庸平、石川善樹、羽賀翔一画、学研プラス)、『社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ』(河野英太郎、ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。