NTTドコモはこのほど、4月からの成年年齢の引き下げに伴い新成人となる全国の新成人18〜19歳の男女1,000人を対象にインターネット調査「新生活の消費意識に関するアンケート」を実施し、結果を発表した。

2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に変わる。これに伴い、2002年4月2日〜2004年4月1日生まれの18歳・19歳は、2022年4月1日に新成人となる。

今回は、成年年齢の約140年ぶりの見直しで、新たに誕生する18歳・19歳の新成人の男女1,000人(男女各500人ずつ)を対象に、4月から始まる新生活でのお金事情について調査した。調査期間は2022年3月1日〜3月3日。

  • 自覚と戸惑いが入り混じる新成人

まずは、新成人になるにあたっての心境を聞いた。82.0%が新成人としての「責任」を感じている一方、「大人になったという実感がない」(85.0%)、「まだ具体的に実感することはない」(81.7%)と答えた人も8割と多く、大人になることを自覚しつつも戸惑う様子がうかがえる。

次に、新成人のお財布事情を聞おた。4月からの新生活で、「支出が増えそう」と答えたのは68.0%、「収入が増えそう」と答えたのは48.9%だった。

  • 収入が増える見込みの新成人より、支出が増える見込みの新成人が多い

支出が増えそうと答えた人に、増加する支出見込額を聞いたところ、平均で5.26万円/月となった。一方、収入が増えそうと答えた人の増加する収入見込額は平均で5.06万円/月となった。

  • 増加する支出見込額の平均は5.26万円/月、増加する収入見込額は平均5.06万円/月

支出が増加する項目で回答があった主な内容は、「趣味」(59.3%)、「服飾費」(48.7%)、「食費」(47.5%)、「交通費」(41.9%)、「交際費」(40.0%)が多く、その対策として回答があった主な内容は、「勤務時間やアルバイトを増やす」(61.0%)、「節約」(58.4%)、「支出を見直す」(47.4%)、「副業」(31.0%)が挙げられた。

  • 支出が増加する項目は「趣味」「服飾費」「食費」「交通費」「交際費」

  • 対策は「勤務時間やアルバイトを増やす」「節約」「支出を見直す」「副業」

新生活で自由に使える金額を聞くと、平均で4.32万円/月となった。3月までの自由に使える金額の平均が3.05万円/月だったことから、月に平均で1.27万円、自由に使えるお金が増えている。

  • 成人が自由に使えるお金は平均4.32万円/月!

しかしその分、自分で管理しなければならない家計項目も増えている。3月まで自分で管理していたのは「趣味」(63.0%)、「服飾費」(38.4%)、「交際費」(37.1%)など自分が使いたいものがメインだった。

  • 3月まで自分で管理していたのは「趣味」「服飾費」「交際費」、4月から新たに管理するようになるものは「交通費」「食費」「携帯料金」

一方、3月までは管理しておらず4月から新たに管理するようになるものを聞くと、「交通費」(17.0%)、「食費」(16.0%)、「携帯料金」(15.1%)が上位となり、生活に必要なものも自己管理することになるようだ。

  • 新成人の消費行動、「節約」「堅実」「計画的」がモットーに

新成人の新生活は自由になるお金は増えつつも、支出が増える上に自分で管理する家計項目が増える見込みとなる。厳しい財布事情を前に消費意識を聞いてみると、9割が「できる限り節約したい」(95.4%)、「堅実で計画的な消費行動をしたい」(90.6%)と回答。新成人の消費意識は、節約第一を心がける堅実志向のようだ。