――この10年で、特に印象深い出来事は何でしょうか?

今はなかなか行けないですけど、やっぱり海外ロケですかね。お正月の特別企画な感じで行ってたんですけど、ああいうのは思い出深いです。北海道とか日本国内も行ってましたしね。

あと生放送なのでハプニングもあって、急にいろんなことが起こるんですよね。猿まわしのお猿さんが来てくれたときは、山崎さんがドロップキックされるとか(笑)。いろんな人が来てくれて、それも思い出がありますね。

――コメンテーターの皆さんもバラエティに富んだ面々ですよね。

スピードワゴンの井戸田(潤)とか、千秋さんとか、本当に初期から支えてもらってます。これまで多くの方が曜日レギュラーになってくれて、最初の頃はFUJIWARAの藤本(敏史)さんとか、アンジャッシュの児嶋(一哉)とか、ハリセンボンの(近藤)春菜とか、わりとお笑いの人もたくさんいて。でもその後、違う局の裏でMCになったりして、みんな売れていってすごいなあって思います。

――LiLiCoさんはこの番組がきっかけで、純烈の小田井涼平さんとご結婚されました。

そうですよね。LiLiCoさんも初期から出てくれました。扱うネタによってはレギュラー陣も感情が入り込んで泣いちゃうことがよくあって、僕なんてあんまりすぐ泣いたりすることないんで、どうしようと思っちゃうこともありますが、感情が出せるのはすごいとも思います。

ハリー(杉山)も最初から出てるんですけど、初々しさとか頑張る感じが常にあるんですよ。何かあると「申し訳ないです」って何かあると直接連絡してくれて、僕よりすごい真面目に取り組んでくれてるなあと思いますね(笑)

――設楽さんが『笑っていいとも!』レギュラーのときは、『ノンストップ!』終わりで、毎週遅れて参加するという異例の形でしたよね。

そうそう! 11時半に『ノンストップ!』終わってお台場からアルタ(新宿)に行くのに時間かかって12時に間に合わないから、ちょっと心苦しかったですね。それでもいいよと言ってくれたんですけど、『いいとも』の金曜レギュラーだったときは、僕ら金曜の夜中にラジオもやってるので、『ノンストップ!』やって『いいとも』やってラジオやって、毎週生放送3本立てみたいな感じで、「なんか売れてるなあ」って思ってました(笑)

星野源

――今の番組テーマソングは、親交のある星野源さんが手がけてくれた楽曲です。

昔からお付き合いがあるので、そんな源くんにテーマソングをやってもらうのはうれしいですね。ラジオの企画で、毎年日村さんにバースデーソングを作ってくれて、その中で使ったフレーズから『ノンストップ!』の曲になったんですよ。そうやって形になるのはうれしいですし、朝で爽やかな感じの曲をちゃんと提供してくれた源くんは、やっぱりすごいなって思いました。

■ちょっとでも生活が楽しくなるような情報を

――10年という長い期間にわたって『ノンストップ!』が支持を受け続ける理由は、どのように考えてらっしゃいますか?

この時間に見てくれる方って、やっぱり主婦の方が圧倒的に多いと思うんです。朝の仕事が終わってひと段落ついて、そこで息抜きになるというか、ちょっとでも生活が楽しくなるような情報をお届けできればというのが僕の中では最初から根底にあるので、「肩肘張らなくてもいい」という感じで見てくれている方に、付き合ってもらってるのかなというふうに思いますね。

――街で声をかけてくれる層も変わってきたのではないでしょうか。

ああ、変わったかもしれないですね。やっぱり幅広い層の方が「見てるよ」って言ってくれるようになりました。『ノンストップ!』始めて何年か経って沖縄ロケに行ったら、「見てます」って行く先々で言われてびっくりしたんですよ。そうやって肌で感じるのはありますよね。