女優の石田ニコル、寺本莉緒、美山加恋、俳優の猪塚健太が出演するABCテレビのスペシャルドラマ『今夜、わたしはカラダで恋をする。』内で放送された、スピードワゴンの小沢一敬を迎えた座談会の完全版がYouTubeで公開された。

  • 左から石田ニコル、寺本莉緒、猪塚健太、美山加恋 (C)ABCテレビ

今作は、沼男子との“ちょっぴりエッチでビターな一夜”を描く3つのラブストーリーで構成。人には言えない恋の悩みや葛藤を胸に秘めた主人公を石田、寺本、美山がそれぞれのエピソードで演じ、3人のヒロインが1夜を過ごす相手役の“沼男子”を猪塚が演じた。現在TVer、GYAO!で見逃し配信されている。

座談会では、キャストらがドラマのテーマをベースにした“エモい恋バナ”を繰り広げた。4人に加え、“沼男子界”の頂点に君臨する男と言っても過言ではない? 小沢が出演。完全版では“お花を渡すときに添える沼ワード”、“飲み会の乾杯で使える沼ワード”、“仕事の後輩がミスをしたときにかける沼ワード”など、実践的なシチュエーションのものも伝授。恋に悩めるすべての人を勇気づける金言も飛び出す。

このたび、キャスト4人がドラマの撮影を振り返った。

――今作の撮影を振り返ってみていかがでしたか?

猪塚:ドラマの撮影は、1エピソードをほぼ1日でギュッと詰まった撮影だった印象です。1エピソードずつ“大沼モード”をしっかり作って撮影に臨みました。

寺本:休憩中もお芝居のときのまんま接してくださっていたので、“猪塚さんって、もろ大沼だ!”って錯覚していました(笑)。

猪塚:寺本さんとはお芝居する時間がいちばん長かったのでいろんな話をしましたね。

寺本:最初にお会いしたときは本屋さんのシーンで、ふらっとお話してくださって。

猪塚:目の前に屋久島の本が置いてあってね(笑)。

寺本:そうそう。“ストーブの前が温かいよ”“火傷しないようにね”って。最初からすごく接しやすかったので、気づいたら撮影が終わっていたという感覚でした。

猪塚:寺本さんが演じたあかりは、美しく変化していく女性で、その変化を見事に演じていて尊敬しました。ラストのあかりの表情は完璧だったなって思います。

石田:(猪塚の)沼男子ぶりはスゴイと思いました。劇中で「乾杯!」っていうシーンがあるんですが、そのときに元カノである私に目を合わせてくるタイミングが絶妙で、“これが女性をキュンとさせる沼男子の目配せか!”と思いました。これは 沼男子を作り上げてきたなって(笑)。

猪塚:(石田演じる)小夏は元恋人だったからね。沼男子というよりも、元カレ感のほうを意識していたと思うよ。

石田:あの目配せで、二人の空気感を作りやすかったなと思いました。だけど、無意識であの雰囲気を出せるのは、やっぱり沼男子ですね。

猪塚:(苦笑)。ニコルちゃんは元々知っているので、共演しやすかったですね。小夏としては強がっていたり、本心を偽っていたりする部分があって、お芝居していても小夏の秘めた本心が伝わってきましたし、振り返ってみても、小夏としての感情を美しく表現していたと感じました。

美山:私の演じた莉子と大沼さんは、ずっとバーでの撮影でしたね。

猪塚:けっこう普段どおりの会話で、“お酒好き?”とか“どんなお酒飲むの?”とか本当にバーで知りあった二人みたいな感じだったよね。

美山:あのシーンそのままのリアルな雰囲気でした。

猪塚:実は、すっごく落ち着いた女性だなっていうのが美山さんの第一印象。大沼がこんな落ち着いた女性を揺さぶることができるのかな? って思うほどで(笑)。そういえば、(美山演じる)莉子ちゃんは大沼の匂いが好きという設定だったので、あのシーンの撮影時は僕が大沼をイメージした香りをつけていたんですよ。

美山:すぐに気づいてびっくりしました! いい匂いがする!って(笑)。

石田:やっぱり! 私のときも大人っぽい軽やかな香りがするなって思ってたんです。猪塚 莉子ちゃんとの時とは違う香りをつけていたんだよ。なんとなく元恋人っぽい香りに。

3人:へええ!

――今作ではラブシーンも見どころですが、演じてみていかがでしたか?

猪塚:今作ではインティマシーコーディネーターさんが入ってくださったんです。ラブシーンで、手を美しく見せる方法や、不自然じゃない仕草、そして観ている方を不快に感じさせないような動きなどをプロの方に指導していただいたんです。

石田:動きの美しさを意識して演じることができましたね。お互いのことを尊重しながら指導してくださったので、二人の間でも不快な印象を与えることなく、お芝居に集中することができました。

寺本・美山:(大きくうなずく)。

猪塚:インティマシーコーディネーターという職業の大切さをすごく感じました。そうした部分も意識して観ていただけたらと思います。