ワイン好きなら、一度はワインに酔いしれる旅がしたい! そう願うのではないでしょうか? もちろん、ワインの産地で。

【過去回はこちら】
第1回 ワイン県やまなしの実力に驚いた! 初心者さんにこそ知ってほしい「山梨ワイン」完全ガイド

  • きらめく夜景と山梨ワインに酔いしれる! ここにしかない開放感を味わう温泉リゾート「ホテル春日居」

今回ご紹介する「ホテル春日居」は、桃やブドウ栽培が盛んな山梨県笛吹市にあるリゾートホテル。最上階にはワインバーがあり、きらめく夜景を眺めながら、個性あふれる山梨ワインのテイスティングが楽しめます。

ワインと夜景に酔いしれたら、Ph9.6のとろとろ美肌の湯へ。館内には、温泉を利用したデトックス効果抜群の薬石岩盤浴「嵐の湯」も完備。ワイン好き&温泉好きには、もってこいの穴場宿です!

ゆったり大人のおこもり旅がかなう穴場のホテル

  • 開放感たっぷりの吹き抜けのあるロビー

都心から車で約90分。日本のほぼ真ん中、ブドウの収穫量日本一を誇る山梨県。笛吹市の「春日居(かすがい)温泉郷」にあるのが「ホテル春日居」です。

「春日居温泉って、初めて聞いた!」という人も多いのではないでしょうか? 実は都心からアクセスが良い、山梨県の人気温泉地「石和温泉郷」からここまでの距離は歩いて10分ほど。メジャー過ぎないエリアですが、しっかり観光や食事が楽しめて、ワインも飲めるんです。密を避けたリフレッシュ旅をしたいなら、ぴったりの旅先です。

  • ロビーのソファ席からの眺める、美しい水辺の景色

チェックインは15時。少し早く着いたら、ロビーのソファに座って水辺の景色を楽しみましょう。

ロビーのソファは、水面のきらめく光を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせる癒しの特等席。夜になると、ワインボトルがライトになり、やわらかな灯が周囲を優しく照らしてくれます。非日常たっぷりの美しい景色は、眺めているだけで心が穏やかになりそう。

どっちが好き? 2種類のブドウを堪能できるお部屋

  • 2019年にリニューアルされた9Fフロア

「ホテル春日居」は「ホテル」と言っても、登録上では「旅館営業」のお宿。もともと88室中66室が純和室の宿泊施設でした。

数年前から、客室の一部を和モダンに設えた「和洋室」へとリニューアル! 山梨の伝統工芸品をインテリアに生かし、見て、触れて、身近なものとして楽しめるスペシャルなお部屋が登場しました。

その一つが、和洋室タイプの「TATAMIツイン」。エレベーターで9Fまで上がると、ブドウ色のパープルレッド空間が出現! エレベーターホールには、甲府で400年以上続く伝統工芸の「甲州印傳(こうしゅういんでん)」をモチーフにしたアート、本物のブドウの木、ブドウの粒をイメージした座れるソファまで置かれていて、まさにブドウ尽くしです。

さらに、廊下に掲げられたお部屋のサインも注目。クルッと90度回転させると、ブドウの房になるようにセンスよくあしらわれています。

  • ブドウ色のアクセントカラーが映える「TATAMIツイン」

ワクワクしながら、扉を開けて客室へ。

中は、パープルレッドが華を添えるモダンな空間。ブドウをイメージした、柔らかなフォルムのソファが目を引きます。

聞けば、このソファは、世界中で愛される山形の家具メーカー「天童木工」による特注品なのだとか。1脚ずつ自由に動かせるので、窓際に移動させて、宝石のような夜景を見ながらワインで乾杯も最高ですよ。

  • 3人の地元作家さんが描いたブドウの墨絵。絵のタッチが微妙に異なる点にも注目です

エレベーターで1つ下の8Fフロアへ。こちらは、先ほどのパープルレッドの空間から一変。墨と和紙で作り上げた、シックな和の趣が広がります。

山梨というと、フルーツ栽培やワインを思い浮かべますよね。しかし、山梨県の南側に位置する峡南(きょうなん)地域は、江戸時代から続く「和紙」や「硯(すずり)」といった伝統文化が今も大切に受け継がれています。

  • 凛とした気品が漂うステキな空間

そんな南山梨の"和の心"に触れられるのが、8Fフロアの「TATAMIツイン」です。

墨の和紙のアートパネルが、空間に和らぎの表情をプラス。しかもアートパネルは印刷ではなく地元作家さんによる手描き。間近で眺めて、「モノ作りの世界」にどっぷり浸ってくださいね。

そしてアートパネルだけでなく、ソファやテーブルが、ブドウの粒のようなふんわり丸いフォルムになっているのもポイント。座ってみると、ほど良く硬いクッション性があり、座り心地も抜群です。

伝統技法「ほぐし織」に触れ合える客室

  • 広々ダブルサイズのベッドが2台並ぶ「洋ツイン」

ブドウ尽くしのお部屋以外にも伝統工芸に触れられるのが、10Fフロアの「洋ツイン」。

ベッドにかけられたきれいなグリーンのベッドスローは、山梨の伝統工芸「ほぐし織り」の生地が使われています。「ほぐし織り」とは、"吉田うどん"で有名な山梨県富士吉田市にある「舟久保織物」が生み出した伝統技法。優し気なぼかし模様が魅力の「ほぐし織り」は、華やかな中にも柔らかさを感じます。

触れると、さらっとしなやかで贅沢な気分に。この部屋に泊まったら、ぜひ触れてみてほしい!

絶景を眺めて心の洗濯を

  • 上層階なら眺めも最高です!

そして「ホテル春日居」は、客室の眺望も自慢です。

笛吹川越しに広がる笛吹市の街並みや美しい山々。お天気が良い日なら、遠くに富士山を望めることができ、春には桃の花が咲き乱れ、ピンク色の絶景も楽しめます。

コロナ禍でいろんな我慢が続きますが、この絶景に浸ればどんな心のモヤモヤもスーッと消えていくはずです。

お肌をつるすべにしてくれる美肌の湯

  • 大浴場の内風呂

お部屋でくつろいだら、お楽しみの温泉へ。男女別の大浴場には、内風呂と露天風呂がそれぞれ1つずつ。サウナーに嬉しい、高温サウナ&水風呂も完備しています。

泉質はアルカリ性単純温泉。一見、無色透明で普通のお湯に見えますが、注目すべきポイントはpH値です。その数値は9.6と大変高く、山梨県内でもトップクラス!

汚れをとりのぞくクレンジング効果が高いため、湯上り後のお肌はつるすべに。このつるすべ感を楽しむのも、「ホテル春日居」の楽しみのひとつです。

  • 遠くに富士山も眺められる露天風呂

内風呂は循環式ですが、露天風呂はかけ流し。浴槽には新鮮な温泉があふれ出て、温泉好きの胸をときめかせてさせてくれます。

自然の風を感じながら、美肌になれる至福の湯浴みを楽しんでくださいね。

温泉の恵みを生かした薬石岩盤浴

  • デトックス抜群の「嵐の湯」

さらに館内には、温泉の熱を利用した薬石岩盤浴「嵐の湯」もあります。

温泉の成分である"ミネラル蒸気"と15種類の薬石の効果で、10分も寝転べば体中の毛穴から汗がドバっと吹き出します。温泉に浸らなくてもしっかり体の芯まで温まり、お肌もつるつるに。

デトックスできてお肌もきれいになるなんて、女性にとっては願ったりかなったりですよね。

※「嵐の湯」入浴料(60分):一般2,200円、宿泊者1,650円