全農広報部(@zennoh_food)のTwitterアカウントでは、国産の農畜産物を使った美味しいレシピや食べ方を日々紹介されています。

2月17日には、日本高血圧学会が制定した毎月17日の「減塩の日」にちなんで「減塩お味噌汁」のレシピが投稿されました。しかし味噌を減らして代わりに入れる材料は、普段あまりお味噌汁に入れない素材……。

全農広報部の「減塩お味噌汁」一体どんな味なのか、本当に味は薄くならないのか、実際に試してみました。

味噌を使う量はなんと半分!

全農広報部のTwitterアカウントが紹介する減塩お味噌汁は、味噌を減らして「ちょこーっとだけ牛乳を使う」ことがポイント。

2人分のお味噌汁を作る際、300mlのだし汁に対して味噌は大さじ2のところ、このレシピでは「味噌大さじ1+牛乳大さじ1」。味噌の半分を牛乳に置き換えても、「牛乳の旨味とコクのおかげで味は薄く感じない」とのこと。なお厚生労働省の健康情報サイト「eヘルスネット」で調べると、味噌大さじ1の塩分は2.2g。通常のお味噌汁は1杯あたり味噌大さじ1を使うところ、減塩レシピの場合、味噌は大さじ半分に減るため1.1g分の減塩ができます。

たった1gちょっとの減塩……と思うかもしれませんが、1日の塩分摂取量の基準は、男性7.5g未満、女性6.5g未満(厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」による)。こうしてみると1g減らすだけでもかなり大きいですね。

しかし「お味噌汁に牛乳」、本当に味は薄くならないのでしょうか。今までお味噌汁に牛乳を入れた経験のない筆者が疑い半分で試してみました。

「ちょこーっと牛乳お味噌汁」「ノーマルお味噌汁」味の違いは?

JA全農の「減塩お味噌汁」を作る前に、比較対象として普通のお味噌汁も作ってみることに。こちらは具をだし汁300mlで煮て、味噌は大さじ2。至って普段の作り方です。

続いてはJA全農の「減塩お味噌汁」。具をだし汁で煮るところまでは同じですが、味噌は大さじ1、そして牛乳も大さじ1。味噌と牛乳を混ぜて溶かしまます。ちょっと舐めてみると、ミルキーな味噌だれという感じ。意外と合いそうですが、牛乳くささがどのくらい残るか気になる所です。

だし汁が沸騰し、具材に火が通ったら一旦火を止めて牛乳で溶いた味噌を入れます。

そしてひと煮立ちすれば完成! 今回お味噌汁の色が比較できるよう、白い器に入れましたが、左が牛乳を入れたお味噌汁、右がノーマルなお味噌汁。牛乳を入れたので、一見白味噌仕立てのような色合いです。

  • 写真左:味噌+ちょこーっと牛乳の減塩お味噌汁、右:普通のお味噌汁

気になる味は、味噌を半分にしたにもかかわらず、薄いなあとは思わない味わい。ノーマルお味噌汁と飲み比べをするとさらによく分かりますが、塩気のとがった感じが丸くなり、まろやかな飲み心地です。よーく味わうとほのかに牛乳が感じられますが、嫌な牛乳くささはほぼありません。なお、多少冷めても変わらず美味しく飲めました。

牛乳がとても苦手! という方はもしかしたら気づいてしまうかもしれませんが、牛乳を使ったスープや豆乳鍋が好きな筆者にとっては、まろやかな味わいは好みな上に、さらに味噌が半分になると嬉しい限り。牛乳があるタイミングで味噌汁を作るなら、普段から入れたいと思うくらいには気に入りました。

なお、唯一面倒だったのは、お椀で溶けば洗い物は増えないものの「味噌を牛乳で溶かす」という手順。手順を勝手に変えるのも心苦しいと思いつつ、だし汁が沸騰したあとに火を止めて大さじ1の味噌を溶かし、さらに牛乳大さじ1を入れてひと煮立ちして作ってみたところ、こちらも美味しく飲めました。

いつも作っているお味噌汁にひと手間加えることで減塩ができるアイデアレシピ、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?