映画『ツーアウトフルベース』(3月25日公開)の完成披露試写会が15日に都内で行われ、阿部顕嵐、板垣瑞生、新羅慎二、藤澤浩和監督が登場した。

  • 左から藤澤浩和監督、板垣瑞生、阿部顕嵐、新羅慎二

    左から藤澤浩和監督、板垣瑞生、阿部顕嵐、新羅慎二

同作は内田英治の脚本に、気鋭の新人監督・藤澤浩和がメガホンを取ったオリジナル作。かつてはプロ入りが期待されるほどの高校球児だったイチ(阿部)とハチ(板垣瑞生)だが、部内で起こった不祥事により転落人生が始まる。10年後、薬物に溺れ堕落した生活を送っていた2人は、ひょんなことから町のヤクザに因縁をつけられ、ヤクザと不良グループによる血みどろの抗争に巻き込まれていく。絶体絶命な状況に追い込まれる2人は10年前の甲子園が決まったのマウンドを思い出していた。止まってしまっている人生の歯車をもう一度動かすことができるのか、人生最悪の1日を駆け巡る青春エンターテインメントとなる。

阿部と板垣について、新羅は「2人組になるために家に泊まり合ったり、一緒にお風呂に入ったりして、あうんの呼吸みたいなのをしっかり高め合った状況だった」と明かす。板垣のオーディションで初対面だったという2人だが、板垣は阿部について「俺のこと知ってる感じだったじゃん。全然その時はピンと来てなくて……オーディションだって顕嵐がいるなんてことも言われてなかったし。最初に『久々〜』って感じで来てくれて、俺は全然知らないから」と戸惑ったという。

新羅が「(阿部が)めちゃくちゃ『瑞生がいいです』と言ってて。『知り合いなんだよ』みたいな感じだったけど」と指摘すると、阿部は「やっぱり『知り合いなので』ぐらいのテンションでいかないと」と主張しつつ、「(板垣は)『ああ〜……』みたいな感じだったから、なんか間違えちゃった」と苦笑。「なんとなく違う人のつながりで話は聞いてたから」という阿部に、板垣は「それが良かったね、仲良くなりました」と結果としてはOKだったようで、監督も2人を見た時に「2人並んでみて感じがいいというか、撮った時に楽しいだろうなと感じました」と印象を表した。

また、登場時には立ち位置を間違えた阿部に板垣が「間違えないで!」とつっこみ、阿部が「絶対間違えるって言ったもん!」と開き直るという一幕も。板垣が「ちゃんと確認してたのに、イチが間違えたんですよ」と訴えると、阿部は「イチが位置を間違えました、すいません」と役名にかけて会場を笑わせていた。