リクルートが運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)」は、「家賃相場が安い駅ランキングTOP13」を3月1日に発表した。調査は2021年10月~12月の期間、東京23区内に位置する駅の徒歩15分圏内にあるシングル向け賃貸物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)を対象に行われた。家賃は賃貸物件の管理費を含む月額賃料から中央値を算出している。

  • 東京23区内の家賃相場が安い駅TOP13

ランキング1位は江戸川区のJR京葉線葛西臨海公園駅。23区と千葉県の境界の駅だが、東京駅や新橋駅、秋葉原駅などのビジネス街や繁華街へ電車で30分以内へ行くことができ、交通利便性は高い。

駅の目の前には東京湾が広がり、駅と同名の葛西臨海公園や葛西海浜公園といった、バーベキューなどができる広々とした公園がある。また、隣駅の舞浜駅は、東京ディズニーリゾートの最寄駅でもあり、休みの日に遠出しなくても大型レジャー施設を楽しめるのが魅力的だという。

さらに同じ江戸川区にある駅として注目なのが篠崎駅。昨年のランク外から急上昇して4位に。付近は静かな住宅街で、ファミリー向けのマンションも多く、24時間営業のスーパーなどもあり、落ち着いた生活が送れそうな雰囲気があるという。

また、2位・3位は葛飾区の駅がランクインした。2位の金町駅、3位の京成金町駅は葛飾区に位置し、23区の中でも野菜の生産が盛んなエリア。区内では、とれたての野菜を手軽に購入できる野菜の直売所をあちこちで見かけることができる。

金町駅と京成金町駅は路線こそが違うが、約150mと至近距離にあり、ほぼ同じエリアといえる。金町駅のJR常磐線は東京メトロ千代田線と直通運転しているため実質3路線が利用可能。日比谷駅や大手町駅などのビジネス街へ乗り換えなしで、30分ほどで行けるのは魅力的だ。

駅周辺は商店街のほかスーパーも充実しており、単身者には心強い飲食店も数多い環境。下町風情の漂う街だが、近年は再開発が進められており、2021年には駅前に図書館やワーキングスペース、商業施設などが入った新しい高層複合施設も開業している。今後は道路の拡張や混雑解消なども計画されており、住みやすさや街の魅力向上も期待できそうだとのこと。

また、今回のランキングで注目する駅のひとつが12位の竹ノ塚駅。東武伊勢崎線の普通列車のみの停車駅だが、同線は東京メトロ日比谷線や東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線と直通している。

日比谷線は六本木駅や恵比寿駅などのおしゃれな街や、美術館や博物館の多い上野駅、歌舞伎座と直結している東銀座駅など文化的なエリアも沿線にある。さらに、半蔵門線には東京を代表する繁華街のひとつ渋谷駅もあり、利便性が高いと言えるだろう。

竹ノ塚駅付近は歓楽街の存在が取りざたされることもあるが、そのぶん深夜や24時間営業をしているスーパーなども多く、帰宅が遅くなる多忙なビジネスパーソンでも買い物に不自由することはなさそうだ。地元密着型の飲食店なども数多くあり、にぎやかな雰囲気が好きな人におすすめの駅だという。