フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、令和の時代に「丁稚奉公」で職人を目指す家具製作会社・秋山木工に飛び込んだ若者たちを追った『ボクらの丁稚物語2022 ~涙の迷い道と別れ道~ 前編』を、27日に放送する。

  • 丸刈りで涙する山田さん=フジテレビ提供

横浜市にある家具の製作会社・秋山木工では、一流の職人を目指して入社した新人たちが、住み込みで5年間修業する、いわゆる“丁稚奉公”を行っている。酒もタバコも恋愛も禁止、ケータイ電話は私用で使えず、家族への連絡は手紙だけ。さらに、修業期間は、男性も女性も丸刈りだ。

2017年春。秋山木工の門を叩いた3人の若者と出会った。京都大学を中退して来た内藤さん(23)は、実家の家具会社を継ぐために。加藤さん(22)は、京都で8代続く実家の造園会社のリーダーとなるために。糖尿病を抱える佐藤さん(17)は、支えてくれた家族に恩返しをするためにやってきた。

そして2019年春、“丁稚”となった2017年組の3人に後輩ができた。「流されやすく甘えがちな自分の性格を改善し、人として成長したい」と入社してきた山田さん(18)。入社を認められ、伝統の丸刈りにすることができたことにうれし涙を流した。

しかし、同じ釜の飯を食い、共に修業を続ける4人の丁稚の間に、次第に生まれていく大きな溝。「言うことを聞かない」と後輩に不満を募らせる2017年組と、「もっとしっかりしてくれ」と不満をぶつける山田さん。そんなある日、山田さんが突然、会社から姿を消してしまう……。

「このまま職人を目指すのか」――自身の将来を考え、悩み迷い続ける4人の丁稚たち。一流の職人への道を歩む令和の丁稚たちの5年間の記録を、女優・大島優子のナレーションで追っていく。。

  • 社長に説教される2017年組=同

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