楽天インサイトは2月17日、「終活に関する調査」の結果を発表した。調査は1月12日〜14日、20~69歳の男女1,000名(男性502名、女性498名)を対象にインターネットで行われた。

  • 「終活」の実施意向

    「終活」の実施意向

「終活」の実施意向を聞いたところ、「実施している」(4.0%)、「近いうちに始める予定」(7.0%)、「予定はないが、時期が来たら始めたい」(58.6%)と、約7割に「終活をする意向がある」ことが明らかに。その割合は男女ともに年代が上がるにつれて高くなり、同じ年代の男女間では全年代において女性の方が10ポイント以上高かった。

  • 「終活」で今後する予定があること、興味があること

    「終活」で今後する予定があること、興味があること

続いて、「終活」の実施意向がある人に、今後する予定があること、興味があることを聞いたところ、断トツで「家の中の荷物整理」(60.9%)がトップに。次いで「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」(39.8%)、「財産整理」(31.9%)と続いた。

「終活」をする・したい理由については、「家族に迷惑をかけたくないから」(67.2%)が圧倒的に多く、次いで「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(30.2%)、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」(28.3%)と続き、特に女性50代では「家族に迷惑をかけたくないから」が約8割にのぼった。

  • 死後の「デジタル遺品」の扱いについて

    死後の「デジタル遺品」の扱いについて

次に、故人が生前に利用していたパソコンやスマートフォンに保存されたデータや、SNSのアカウント、ネット銀行などウェブ上に保存されたデータといった「デジタル遺品」について調査を行った。

自身の死後、「デジタル遺品」であるメッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいかを各サービスごとに聞いたところ、「すべて削除したい」と回答した割合は、「Twitterの投稿」(76.4%)、「TikTokの投稿」(76.7%)、「LINEなどのメッセージアプリの投稿(メッセージ・タイムラインなど)」(68.2%)、「Instagramの投稿」(67.5%)と、提示した全サービスで「すべて削除したい」が約7割を占めた。

また、家族の「終活」の実施状況について聞くと、「自身の父親」(71.5%)、「自身の母親」(66.3%)、「義父」(84.3%)、「義母」(79.7%)と、いずれも「わからない」が最多に。しかしながら、自身の両親に比べると、義理の両親における「終活」の実施状況は把握しにくいという結果となった。

さらに、家族に「終活」を実施してほしいか聞いたところ、自身の父母でも義父・義母でも、焼く7割が「すぐに始めてほしい」「近いうちに始めてほしい」「時期が来たら始めてほしい」と回答した。