スーパーマンやバットマンなど、DCコミックスのヒーローが登場し活躍する、世界中に数多くのファンを持つ「DCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe/DCEU)」。マーベル・コミックのキャラクターをベースに、マーベル・スタジオが製作するスーパーヒーロー映画を中心した「マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe/MCU)」と並び、現代アメリカを代表する人気のシリーズとなっています。

DCEUは映画をはじめ、コミックスや小説、TVやゲームなどさまざまなメディアで展開されていますが、この記事では主にDCEUの映画作品の紹介と、見る順番&時系列について解説します。

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DC映画を見る順番

早速ですが、DC映画(DCEU作品)を鑑賞する際の順番は公開順がいいのでしょうか。それとも時系列順でしょうか。結論から言うとDC映画は、基本的に公開順に見ていけば問題ないでしょう。

DC映画の公開順

各作品の公開の順番を確認してみましょう。2022年時点で、DCEUの実写映画は計11作品(デレクターズカットを含め12作品)が製作されています。

  • (1)『マン・オブ・スティール』(2013年)
  • (2)『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)
  • (3)『スーサイド・スクワッド』(2016年)
  • (4)『ワンダーウーマン』(2017年)
  • (5)『ジャスティス・リーグ』(2017年)
  • (6)『アクアマン』(2019年)
  • (7)『シャザム!』(2019年)
  • (8)『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020年)
  • (9)『ワンダーウーマン 1984』(2020年)
  • (10)『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』(2021年)
  • (11)『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)
  • (12)『ブラックアダム』(2022年)
  • (13)『シャザム! 神々の怒り』(2023年公開予定)
  • (14)『ザ・フラッシュ』(2023年公開予定)
  • (15)『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』(2023年公開予定)

特に気をつけたいのは、『マン・オブ・スティール』(2013年)→『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)→『ジャスティス・リーグ』(2017年)の流れ。この3作品の鑑賞の順番を入れ替えないことです。

『マン・オブ・スティール』はスーパーマンを描いた作品ですが、作中で起きる事件はのちの『ジャスティスの誕生』でのバットマンとの確執への伏線となっており、『ジャスティスの誕生』と『ジャスティス・リーグ』は「なぜジャスティス・リーグが結成されたのか」という大きなストーリーを2作で描く構成になっているからです。

その意味で言うと、ストーリーの流れは上記の3作品ほど強く意識されてはいないものの、「スーサイド・スクワッド」の活躍を描く『スーサイド・スクワッド』(2016年)→『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020年)→『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)の3作品も、順番を守って鑑賞した方がいいかもしれません。恋人ジョーカーにメロメロだったり、別れたり、恋人募集中だったりと、ダーク・ヒロイン=ハーレイ・クインのキュートな変遷を時系列で楽しめます。

そのほかの作品は、単体でも十分に楽しめると思いますが、スーパーマン、バットマンと並ぶ「ジャスティス・リーグ」の中核をなすスーパーヒーロー『ワンダーウーマン』の2作品は、「ジャスティス・リーグ」をより深く理解するためにもぜひ押さえておきたい痛快作です。

また、上記の他にもTVドラマなどもあります。こちらも後ほど触れていきましょう。

DC映画の時系列順

次に、2022年時点で公開されているDC映画作品を時系列に並び替えてみます。( )内は物語の舞台となる時代設定です。

  • (1)『ワンダーウーマン』(1914年~1918年頃)
  • (2)『ワンダーウーマン 1984』(1984年)
  • (3)『マン・オブ・スティール』(2013年頃)
  • (4)『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年頃)
  • (5)『スーサイド・スクワッド』(2016年頃)
  • (6)『ジャスティス・リーグ』(2017年頃)
  • (7)『アクアマン』(2019年頃)
  • (8)『シャザム!』(2019年頃)
  • (9)『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020年頃)
  • (10)『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』(2021年頃)
  • (11)『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年頃)
  • (12)『ブラックアダム』(2022年頃)

DC映画は「第一次世界大戦中」の『ワンダーウーマン』と、「1984年のアメリカ」の『ワンダーウーマン 1984』の2作品を除いて、舞台となる年代を明確にしていないものが大半です。そのため上記の時代設定は、公開年に準じて「◯年頃」としています。

また、『アクアマン』と『シャザム!』は物語冒頭にそれぞれ、「1985年」「1974年」という過去への言及がありますが、主たる舞台は「現在」であるため、上記のような記述としました。

DC映画作品の一覧と各作品のあらすじ

ここからは現時点で公開されている各作品の内容を紹介していきましょう。

『マン・オブ・スティール』

破滅寸前の惑星クリプトン。クリプトン人再生の願いを託し、ジョー=エルは幼い息子カル=エルを宇宙船に乗せて地球へと送り出した。誠実な養父母のもとで地球人クラーク・ケントとして育った彼には幼い頃から超人的なパワーが備わっており、周りとの違いに苦悩の日々を送っていた。やがてクラークは成長し、自分の真実の姿を知る。その頃、クリプトンの生き残りであり、人類滅亡を企てるゾッド将軍が地球を襲った。クラークは地球を守るため、スーパーマンとして立ち上がる。

出演/ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケビン・コスナー、ダイアン・レイン
監督/ザック・スナイダー
脚本/デヴィッド・S・ゴイヤー
公開年/2013年

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』

ゾッド将軍の侵略を阻止し、地球の危機を救ったクラーク・ケント(スーパーマン)。だが同時に、その戦いによって膨大な被害が生じ、多くの人命が奪われた。ブルース・ウェイン(バットマン)は、スーパーマンの絶大なパワーを危険視し、両者の間で対決のムードが高まる。一方で、悪の天才科学者レックス・ルーサーJr.はスーパーマンの弱点であるクリプトナイトの悪用を企て、世界を脅威に晒す。事態の深刻さに気付いたワンダーウーマン(ダイアナ・プリンス)は、二人のもとに姿を現すが……。

出演/ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・レイン
監督/ザック・スナイダー
脚本/クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー
公開年/2016年

『スーサイド・スクワッド』

スーパーマンの死によって混沌と化した世界。米政府は特殊部隊タスクフォースX、通称「スーサイド・スクワッド(自殺部隊)」を組織する。それは、かつてスーパーマンやバットマンによって捕えられ、死刑や終身刑の判決が下された悪党どもを集め、減刑と引き換えに危険なミッションを命じるというものだった。かくして凄腕の狙撃手デッドショット、サイコな元精神科医ハーレイ・クイン、バットマンの宿敵ジョーカー、元ギャングのエル・ディアブロらが集結し、世界の危機を救うために奔走する。

出演/ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー、ヨエル・キナマン、ヴィオラ・デイヴィス
監督/デヴィッド・エアー
脚本/デヴィッド・エアー
公開年/2016年

『ワンダーウーマン』

時は第一次世界大戦中の最中。人間社会から隔絶された女性だけが住む島で生まれ育ったダイアナ・プリンス(ワンダーウーマン)は、不老長寿の女性部族アマゾネスの王女だった。ある日、島に不時着した、初めて見る男性であるスティーブを助けたことをきっかけに、戦いに明け暮れる「外の世界」の悲惨さを知る。ロンドンへと向かい、戦争の早期終結を目指し奔走するも、戦いの神アレスの「戦争こそ人間の本性だ」との言葉に動揺してしまうダイアナ。果たして彼女は世界に平和をもたらせるのか……。

出演/ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス
監督/パティ・ジェンキンス
脚本/アラン・ハインバーグ
公開年/2017年

『ジャスティス・リーグ』

自らを犠牲にすることで人類を滅亡の危機から救ったスーパーマン。彼亡き後の地球に、それを使う者に超常的なパワーをもたらす3つの「マザーボックス」を求めて、惑星アポコリプスよりステッペンウルフが襲いかかる。世界に迫り来る危機をいち早く察知したバットマンはワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグら超人たちのスカウトを開始し、スーパーヒーロー・チーム「ジャスティス・リーグ」を結成。そんな時、「マザーボックス」の力でスーパーマンが復活を果たすのだが……。

出演/ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ガル・ガドット、エズラ・ミラー、ジェイソン・モモア
監督/ザック・スナイダー
脚本/クリス・テリオ、ジョス・ウェドン
公開年/2017年

なお、この『ジャスティス・リーグ』には、製作途中にプライベートの不幸により降板を余儀なされたザック・スナイダー監督によるディレクターズ・カット『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』(2021年)が存在します。本作は大量の未公開カットや追加撮影が含まれており、2017年公開版では登場しなかったジャレッド・レト演じるジョーカーも登場。オリジナルが120分だったのに比べ、本作は4時間超えの242分と上映時間も大幅に増えています。

『アクアマン』

凶暴なサメをはじめとする海洋生物と意思疎通ができるアクアマン。強大な海底王国アトランティスの王女を母に、人間の男性を父に持つ彼は、地上で人間のアーサー・カリーとして育てられ、参謀バルコに鍛えられながら逞しく成長する。一方、アーサーの異父弟であるアトランティスの王オームは海の汚染を続ける人類に憤り、地上を侵略することを決意する。海底の軍事力を総動員することを画策するオームを阻止するために、アーサーが真のアトランティス王となる道を示されるのだが……。

出演/ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、ウィレム・デフォー、パトリック・ウィルソン、ドルフ・ラングレン
監督/ジェームズ・ワン
脚本/デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック、ウィル・ビール
公開年/2019年

『シャザム!』

幼い頃に母と離れ離れになり、孤児として里親の元を転々としていた少年ビリー。新たな里親が運営するグループホームに入居したが、周りに馴染もうとせず、孤独な暮らしを送っている。ある日、ビリーはふとしたきっかけで、6人の神々の力を持つ魔術師シャザムへの変身能力を授けられる。かくして強大なパワーを持ちながら、心は子どものままというアンバランスなスーパーヒーローが誕生した。一方、シャザムの力を求める敵サデウスは魔物に導かれ、ビリーの元に迫っていた。

出演/ザッカリー・リーヴァイ、マーク・ストロング、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー
監督/デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本/ヘンリー・ゲイデン
公開年/2019年

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

元精神科医のサイコキラー=ハーレイ・クインは狂気のカリスマ=ジョーカーと別れ、その庇護を失ったためにさまざまな敵から命を狙われていた。ある日犯罪界の大物ブラックマスクに捕まってしまい、自身を解放する代わりに、彼がスリの少女カサンドラに盗まれた謎のダイヤを取り戻すことを持ちかける。多くのアウトローたちを巻き込んだダイヤ争奪戦は、ハーレイが一時的に手を組んだ、カサンドラをはじめとする自由を愛する女性たちと、ブラックマスク一派との抗争に発展していく。

出演/マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、エラ・ジェイ・バスコ
監督/キャシー・ヤン
脚本/クリスティーナ・ホドソン
公開年/2020年

『ワンダーウーマン 1984』

1984年のアメリカ。博物館で働くダイアナと同僚の鉱物学者バーバラは、博物館に持ち込まれた密輸業者からの押収品の中に、「何でも一つだけ願いを叶える」力がある奇妙な石があることに気づく。そこへ実業家のマックス・ロードが現れ、隙をついて石を持ち出してしまう。彼は「願いを叶える」という仕組みを巧みに利用し、その力を自分のものとしてしまった。欲望のままに暴走を続けるマックスを止めるために、ワンダーウーマンと、彼女の願いによって復活を遂げたスティーブが立ち上がる。

出演/ガル・ガドット、クリス・パイン、クリステン・ウィグ、ペドロ・パスカル、ロビン・ライト
監督/パティ・ジェンキンス
脚本/パティ・ジェンキンス、ジェフ・ジョーンズ、デヴィッド・キャラハム
公開年/2020年

『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』

南米の小国コルト・マルテーゼでは、ナチス時代の研究所にて秘密裏にある実験が行われていた。研究所の破壊のため、ジョーカーと別れ彼氏募集中のハーレイ・クインら「ザ・スーサイド・スクワッド」が、わずか10年の減刑と引き換えに送り込まれた。しかし内部の裏切りに合い、チームはリーダーのフラッグ大佐とハーレイを残して壊滅していまう。上層部が用意していた別部隊と合流したハーレイたちは敵地に侵入するが、フラッグ大佐は、このミッションに隠された真の目的を知ってしまう。

出演/マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、デヴィッド・ダストマルチャン
監督/ジェームズ・ガン
脚本/ジェームズ・ガン
公開年/2021年

『ブラックアダム』

「呪われた力」を持つ破壊神・ブラックアダムが5,000年の眠りから目覚め、現代に降臨した。歯向かうものを簡単にひねりつぶせるブラックアダムの圧倒的な力は、彼を守るために自らを犠牲にした最愛の息子の命と引き換えに得られたものだった。息子を失った悲しみを晴らそうと人類への復讐を誓ったブラックアダムは、現代の世界で破壊の限りを尽くす。怒れる暴君を止めるべく、世界の平和を守るスーパーヒーロー軍団JSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)が結成されるが……。

出演/ドウェイン・ジョンソン、ピアース・ブロスナン、オルディス・ホッジ、ノア・センティネオ、サラ・シャヒ
監督/ジャウム・コレット=セラ
脚本/アダム・スティキエル
公開年/2022年

DCEUの世界とは

「DCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe/DCEU)」は、アメリカを代表する名門コミック出版社であるDCコミックスを原作とする、スーパーヒーロー映画を中心としたシリーズです。DCフィルムズが製作し、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズが配給を担当しています。

原作のDCユニバース(後述)と同様に、プロットや設定、キャスト、キャラクターなどをクロスオーバーさせ、共通の世界観の中で描いていることが特徴となります。なお、「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」という呼称はメディア発のもので本来非公式のものでしたが、現在は一般に広く使用されています。

DCコミックスのスーパーヒーローといえば、なんといってもスーパーマンとバットマンがダントツの知名度と人気を誇っています。そのほかにも、ワンダーウーマンやアクアマン、スーサイド・スクワッドなどの人気キャラクターが共通の世界観のもと、競演を繰り広げるのがDCEUの大きな魅力です。

DCEUのスタートは、スーパーマンの誕生を描いた2013年公開の『マン・オブ・スティール』から。この作品を起点に、DCコミックス最大のヒーローチームである「ジャスティス・リーグ」を実写映画化する構想があり、それが現在のDCEUへと拡大するといった流れとなっています。

DCEUとDCUの違い

「DCエクステンデッド・ユニバース」とよく似た言葉で、「DCユニバース(DC Universe/DCU)」があります。DCUの基本コンセプトは、「現実世界と同様に、スーパーヒーローやヴィランたちが存在している」ことです。

DCコミックス作品のほとんどの舞台となる架空宇宙がDCUであり、DCコミックス所属の多くのスーパーヒーローがこの宇宙で活躍しています。いわばDCUは原作として、DCEUの元になるメインの世界観となります。

『ダークナイト』とは

DCEUのスタート以前にも多くの、DCコミックスのスーパーヒーローの実写映画化が行われています。ただし2022年現在、名作の誉れ高いティム・バートン版『バットマン』(1989年)やクリストファー・ノーランの『ダークナイト・トリロジー』(2005年~2012年)、リチャード・ドナー版の『スーパーマン』(1978年)などは、DCEUには含まれません。

近年の作品でも、ホアキン・フェニックスの名演で絶賛された『ジョーカー』や、マット・リーヴス監督でロバート・パティンソンがバットマンを演じた『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は異なる世界の物語とされ、DCEUとは区別されています。この両作品はスペクタルな側面よりも、よりシリアスな作風が強調されています。

DCEUは基本的には、スーパーヒーロー・チーム「ジャスティス・リーグ」と、それに関連するヒーローたちの活躍を描く映画シリーズ、という理解ができそうです。

ただし、ザック・スナイダー監督の『マン・オブ・スティール』から続く3作品は、『ダークナイト』の監督クリストファー・ノーランが製作と原案を手がけており、人脈的なつながりも感じさせます。

DCEUの初心者が見るべきDC映画

それでは、DCEU初心者が見るべき映画というのはあるのでしょうか。強いてあげるなら、やはりシリーズの第1作となった『マン・オブ・スティール』(2013年)かもしれません。

DCEU最大のヒーローであり、最高のパワーを誇るスーパーマンの誕生秘話であると同時に、その後のスーパーヒーロー・チーム「ジャスティス・リーグ」結成の起点となる作品です。シリーズ中での重要度はいまさら言うまでもないでしょう。

また、『マン・オブ・スティール』から『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)、『ジャスティス・リーグ』(2017年)へと鑑賞を進めることで、「ジャスティス・リーグ」の世界観に自然に馴染めるという効能もありそうですね。

今後公開予定のDCEU作品

DCEUでは、今後も続々新作映画の製作・公開が決定しています。詳細なインフォメーションが不明なものが多いですが、以下に一覧をご紹介いたします。

  • 『シャザム! 神々の怒り』(2023年3月17日全米公開予定)
  • 『ザ・フラッシュ(原題)』(2023年6月16日全米公開予定)
  • 『ブルー・ビートル(原題)』(2023年8月18日全米公開予定)
  • 『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』(2023年12月25日全米公開予定)
  • 『Supergirl』(公開年未定)
  • 『NightWing』(公開年未定)
  • 『Black Canary』(公開年未定)
  • 『Deadshot』(公開年未定)
  • 『Gotham City Sirens』(公開年未定)
  • 『Wonder Woman 3』(公開年未定)
  • 『The Amazons』(公開年未定)
  • 『Green Lantern Corps』(公開年未定)
  • 『Booster Gold』(公開年未定)
  • 『Plastic Man』(公開年未定)
  • 『Hourman』(公開年未定)
  • 『Lobo』(公開年未定)
  • 『Black Hawk』(公開年未定)
  • 『Static Shock』(公開年未定)

上記は本記事執筆時の情報で、最新の情報は日々更新されます。気になる作品があったら、こまめなチェックがおすすめです。

DCEU以外のDCコミックス原作映画

これまでDCEU作品の見る順番や、各作品の内容について解説してきました。先にも少し触れましたが、ここではDCEU以外のDCコミックスを原作とした映画作品を見てみましょう。

  • 『ジョーカー』(2019年)
  • 『THE BATMAN-ザ・バットマン- 』(2022年3月4日全米公開予定)

トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』は、バットマンに対峙するヴィランの中でも屈指の人気と知名度を誇るジョーカーの、その誕生までを描いた作品。過去に製作された「バットマン」の諸作品とは世界観を異にする、完全に独立した作品となっています。

ジョーカーに関してはこれまでも、ティム・バートン監督『バットマン』(1989年)でのジャック・ニコルソン、クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』(2008年)でのヒース・レジャーなどの名演が印象に残っていますが、本作でも、ホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技で高い評価を得ました。

ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイなど共演陣の好サポートもあり、第92回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネート。ホアキンが主演男優賞を、ヒドゥル・グドナドッティルが作曲賞を受賞しています。なお本作は、R指定映画として初めて興行収入10億ドルを超えた作品にもなっています。

ロバート・パティンソン主演、マット・リーヴス監督の『THE BATMAN-ザ・バットマン- 』は、犯罪との戦いを始めてまだわずか2年目のバットマンを描いた作品。 ポール・ダノ演じる連続殺人犯リドラーを追いながら、自身の街であるゴッサム・シティの腐敗を暴いてきます。コリン・ファレル扮する、まだ大物になる前のペンギンも登場します。

DCEUのテレビシリーズ

DCEUのテレビ化作品には、以下のものがあります。

『ピースメーカー』(2022年)

『ザ・スーサイド・スクワッド “極"悪党、集結』の登場人物ピースメーカーのスピンオフ作品。ジョン・シナ演じるクリストファー・スミス(ピースメイカー)は、鍛え上げられた肉体を持つ射撃の名手で、「平和のためならヒーローも殺す」と言い切る残忍な男。HBO Max配信作品として、全8話で製作されています。

DCコミックスのテレビシリーズ

DCEU作品の母体となっているDCコミックス原作のテレビシリーズも見てみましょう。以下は一部ですが、これまで数多くのドラマが放送/配信されています。

  • 『ARROW/アロー』(2012年~)
  • 『THE FLASH/フラッシュ』(2014年~)
  • 『GOTHAM/ゴッサム』(2014年~)
  • 『SUPERGIRL/スーパーガール』(2015年~)
  • 『レジェンド・オブ・トゥモロー』(2016年~)
  • 『ブラックライトニング』(2018年~)
  • 『クリプトン』(2018年~)
  • 『タイタンズ』(2018年~)
  • 『BATWOMAN/バットウーマン』(2019年~)
  • 『ドゥーム・パトロール』(2019年~)
  • 『スターガール』(2020年~)
  • 『スーパーマン&ロイス』(2021年~)

DC映画を見る順番とDCEU作品の一覧を紹介しました

2013年の『マン・オブ・スティール』からスタートしたDC映画ですが、これまでも多くの作品が製作されており、今後の予定も目白押しです。DCEU作品は時系列もシンプルでわかりやすく、初心者でも入っていきやすいのが特徴です。本記事では、その魅力をできるだけわかりやすくお伝えできるよう記述してみましたが、いかがでしょうか。

また、DCEUではなく、「バットマン」映画フランチャイズのリブートとして製作された 『ジョーカー』(2019年)や『THE BATMAN-ザ・バットマン- 』(2022年3月4日全米公開予定)なども、そのダークでシリアスな作風で高い評価を得ています。

MCUの良きライバルとして、ますますその存在感を高めているDCEU。今回の記事で興味を持った作品があれば、ぜひ一度、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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