ツクルバは2月10日、「中古マンションの売却に関する意識調査」の結果を発表した。調査は1月7日~21日、一都三県に在住する25歳〜59歳の男女のうち、今後1年以内のマンション売却検討者203名と過去5年以内のマンション売却経験者221名を対象にwebで行われた。
調査によると、売却経験者のうち、「売却活動が大変だった」と答えた人は77.8%。大変だった理由を聞くと、「本当に買い手がいるか分からなかった」(51.1%)、「知識がなく判断軸がなかった」(35.7%)、「内見対応や書類収集などやることが多く負担だった」(35.7%)が上位に。
一方、売却活動の中で嬉しかったこと(価格を除く)としては、「良い人に購入してもらえた」(42.5%)、「購入者が家を気に入ってくれた」(38.5%)、「内見の依頼がたくさん来た(家が人気だった)」(33.9%)といった声が多くあがり、「買主が見えない」ことがマンション売却の「不安」や「大変さ」の大きな要因である一方、買主からの反応や買主との交流がマンション売却の喜びにもなっていることがわかった。
次に、売却希望者を対象に「自分の家が値上がりしていると思うか」と尋ねたところ、8割以上が「高くなっていることを確認している・感じている」(81.8%)と回答。また、「今が売り時だと思うか」という問いでも、83.2%が「(まあまあ)そう思う」と回答した。
一方で、マンションの売却活動を始めることに「(まあまあ)不安を感じる」という人は77.4%。不安な理由を聞いたところ、「買い手が見つかるか分からないこと」(47.8%)、「全体像がよくわからず進めてしまうこと」(42.0%)、「不動産売却の知識がないこと」(41.4%)が上位にあがった。
さらに、「値上がり」以外で売却する理由やきっかけについて聞いたところ、「コロナで住環境に求めるものが変化」が最も多く37.9%。今後のコロナの流行が「売却活動に影響を与える」と考えている人は79.3%にのぼり、具体的には、「内見を減らしたい」(64.6%)、「面談はできるだけオンライン」(36.0%)といった影響が多くあがった。