「愛の不時着」はNetflixで配信されている、日本でも大ブームを巻き起こした韓国ドラマ。韓国の財閥令嬢ユン・セリと北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョク、2人のせつない恋を描いたラブストーリーで、一度見始めたら止まらないと評判の作品です。

韓国ドラマらしい複雑な人間模様も見逃せない要素の一つで、中でもジョンヒョクの婚約者として登場する「ソ・ダン」は魅力的なキャラクター。プライドが高く素直になれない彼女に魅了された人も多いのではないでしょうか。

本記事ではダンの役柄やドラマのあらすじ、ダンに関係する登場人物について解説します。さらに、劇中のダンのファッションやダン役を演じた女優さんの情報など、ダンのファンになった人が知りたい情報もまとめて紹介。ぜひ最後まで読んでみてください。

※本記事はネタバレを含んでいます。ご注意ください※

  • 「愛の不時着」のダンとは?

    愛の不時着のソ・ダンについて紹介していきます

「愛の不時着」のダンとは?

ソ・ダンは主人公の1人であるリ・ジョンヒョクの婚約者。チェリストとして活躍するダンは、第3話でロシア留学から北朝鮮に帰国し初登場します。その後、彼女もメインキャストの1人として、思いがけない運命をたどることになるのです。

ダンのキャラクター

平壌にある最高級デパートの社長を務める母親の一人娘として生まれ、北朝鮮でも大変裕福な家庭で育ったダン。北朝鮮総政治局長の父を持つリ・ジョンヒョクとは、親同士が決めた政略結婚の相手として婚約中の関係です。

ダンとジョンヒョクの出会いは17歳のころ。ダンは出会ってからすぐにジョンヒョクのことを好きになり、学生時代は彼の面影をずっと追っていました。ジョンヒョクをひそかに思うだけで話しかけることもできないまま卒業しますが、縁談が決まったことで婚約相手として再会することになります。

話したことはなかったものの、校内ですれ違うことは度々あったので、お互いに知り合いだと思っていたダン。しかしジョンヒョクにはダンの記憶はなく、スイス留学中のジョンヒョクにダンが婚約者として会いに行った際には、「はじめまして」と声をかけられます。ダンはジョンヒョクがずっと好きで結婚を心待ちにしていたため大変なショックでした。

しかし、ダンはプライドが高くて素直になれないお嬢様。ジョンヒョクには自分の気持ちを話したことがない上、そういった素振りも見せないので、ジョンヒョクはダンの気持ちには気づいていません。

その後、ジョンヒョクの兄が亡くなったことで2人の結婚は延期に。そして、ジョンヒョクはユン・セリと出会い、ダンはク・スンジュンと出会うことになります。

ダンとスンジュンの関係

親の決めた結婚ですが、ダンは学生のころからずっとジョンヒョクに恋をしています。しかし、ジョンヒョクはダンに対してそのような想いを抱いていませんでした。しかも、韓国から不時着するかたちで北朝鮮にやってきたユン・セリの登場で、ジョンヒョクとセリは恋に落ちることに。

ダンは婚約者ではあるものの運命の出会いである2人を阻止することはできず、結局は失恋してしまいます。そんな状況にある彼女の心に、少しずつ入ってくるのがク・スンジュンです。詐欺師で身を隠すために韓国から北朝鮮にやってきたスンジュンは、ダンに恋をします。

はじめはスンジュンをなんとも思っていなかったダンですが、次第にスンジュンに惹かれるように。不器用で素直になれないダンがスンジュンの前では心を開くようになっていくのです。

お嬢様育ちで芯が強く恋に不器用なダンと、詐欺師で口がうまいはずがダンの前では嘘のない姿を見せるスンジュン。2人の恋の展開は最後まで目が離せません。

ダンのファッション

愛の不時着では、登場人物たちのファッションも話題を集めました。北朝鮮のお嬢様で海外留学の経験があるダンは、エレガントで洗練された着こなしが特徴的で、彼女のファッションもドラマの見どころの一つ。

劇中では、「アレキサンダーマックイーン」のコートやブラウス、「マイケルコース」のセットアップ、「ロエベ」のバッグ、コートなどを着用していたようです。

ダン役を演じたのは?

ソ・ダンを演じたのは女優のソ・ジヘ。ハングル表記では「서지혜」、英語では「Seo Ji Hye」と書きます。

1984年8月24日生まれで、高校2年生の時にスカウトされたことがきっかけで演技の道を進むことになります。2003年にSBSドラマ「オールイン」でデビュー。主演としては「シンドン(2005年)」「星も月もあげる(2012年)」「夕食、一緒に食べませんか? (2020年) 」などの出演歴があります。

日本では「愛の不時着」で大きな人気を集めることとなりました。

  • ダン役を演じたのは?

    ダンとスンジュンの恋模様にも注目です

ダンの周辺人物

ドラマの中で、ソ・ダンと関わる登場人物について紹介していきます。

リ・ジョンヒョク

北朝鮮の将校でダンの婚約相手。かつてはピアニストを目指しスイス留学していましたが、軍人であった兄の死をきっかけに北朝鮮に戻ります。

韓国をパラグライダーで飛び立ったユン・セリが北朝鮮に不時着し、そこにジョンヒョクが出くわしたことで運命の出会いを果たす2人。セリを匿ううちに恋心を抱くようになります。

演じているのは俳優のヒョンビンです。

ユン・セリ

韓国の財閥クイーンズグループの末娘で、自らも「セリズ・チョイス」という会社を経営し成功しているセレブ。父が2人の兄を差し置いてセリをグループの後継者にしたいと考えるほど優秀です。

一方、その2人の兄や母親とは不仲。特に母とのあいだには大きな溝を抱えています。全てに絶望しスイスで安楽死を求めますが断られ、自殺を考えたことも。

しかし、パラグライダー中の事故で北朝鮮に不時着しジョンヒョクと出会ったことで、大きく運命が変わります。

演じているのは女優のソン・イェジンです。

ク・スンジュン

英国籍をもつ実業家で、セリとはかつてお見合い相手として出会ったことがある仲。セリの兄に詐欺をはたらいたことで警察に追われ、身を隠すため北朝鮮にやってきます。

ダンが北朝鮮に帰国した際、同じ飛行機に搭乗していたスンジュン。その後、偶然ダンに再会し、関係を深めていくことになります。

演じているのは俳優のキム・ジョンヒョンです。

コ・ミョンウン

ダンの母親で、平壌にある最高級デパートの社長。派手なファッションと、ややオーバーなリアクションが特徴です。

ジョンヒョクとの政略結婚を待ち望んでいますが、いつもダンのことを気にかける娘想いの一面も。

演じているのは女優のチャン・ヘジンです。

コ・ミョンソク

コ・ミョンウンの弟でダンの叔父。北朝鮮の軍人で地位も高い人物ですが、姉であるミョンウンには頭が上がりません。ダンのことを自分の娘のようにいつも気にかけています。

演じているのは俳優のパク・ミョンフンです。

ダンの母と叔父は…

ダンの母を演じたチャン・ヘジンと、ダンの叔父を演じたパク・ミョンフンは、ともにドラマの中でコミカルな役どころを見事に演じています。

実はこの2人、アカデミー賞で作品賞を受賞し、日本でも話題になった「パラサイト 半地下の家族」に出演していました。パラサイトでの役柄とは大きく異なるため、気づかなかった人も多いようです。

ダンとスンジュンが熱愛?

ドラマの中でせつない恋をする2人を演じたソ・ジヘとキム・ジョンヒョン。ドラマ終了後にメディアが熱愛を報じたことがありました。

主演のリ・ジョンヒョクを演じたヒョンビンとユン・セリを演じたソン・イェジンの2人が熱愛を認めたこともあり、「愛の不時着、2組目のカップル誕生か」と話題になりましたが、両者の事務所は熱愛を否定。

ソ・ジヘ主演のドラマにキム・ジョンヒョンがカメオ出演するなど、仲が良さそうな様子はありましたが、熱愛という事実はないようです。

  • ダンの周辺人物

    ダンを取り巻く人たちも魅力的な人たちばかりです

ダンとスンジュンカップルにも注目!

ジョンヒョクとセリのメインカップル同様に、愛の不時着には欠かせないダンとスンジュン。詐欺師のスンジュンとプライドの高いお嬢様であるダンは、ファンに「クダンカップル」と呼ばれるほど人気を誇り、2人の恋模様も目が離せません。

今回はドラマの中でのダンの役柄や演じる女優ソ・ジヘについて紹介しました。すでに作品を見終わった人も、今度はダンとスンジュンに注目して2回目を視聴してみるのも面白いかもしれませんよ。