乗れば楽しくて、何よりも目立つ! そんな乗り物を探している人にオススメなのが、3輪バイクのトライクだ。プロ野球・北海道日本ハムファイターズの「ビッグボス」こと新庄剛志監督がキャンプに乗り付けたことでも話題のトライクを、一足早く「東京オートサロン2022」で取材していたので、どんな乗り物なのかレポートしたい。

  • GORDONの「トライク」

    「東京オートサロン2022」の会場で圧倒的な存在感を放っていたトライク「GORDON GL1800 トライク タイプL」。乗車定員は3名

キャンピングトレーラーを牽引可能!

写真のトライクを製作したのは、群馬県に本社を構えるGORDON(ゴードン)という会社。毎年新たなモデルをラインアップし、これまでに1,000台以上のトライクを販売してきた。

GORDONが東京オートサロン2022に展示していたのは、2021年に発売した「GORDON GL1800 トライク タイプL」というモデルだ。戦闘機をコンセプトに、ホンダの最強ツアラー「ゴールドウイング GL1800」をトライク化した。

ゴールドウイング GL1800はモーターサイクル唯一の水平対向6気筒エンジン搭載車。40年以上にわたり、ホンダのフラッグシップとして進化を続けてきた。ただでさえ大きなゴールドウイングをトライクにしただけあって、「GORDON GL1800 トライク タイプL」のボディサイズは全長3,320mm、全幅1,980mmとかなり巨大だ。

開発には約2年を要した。戦闘機のような力強い見た目はインパクト大だが、空力学に基づくダウンフォース性能も兼ね備えるなど、安全性能にもしっかりと配慮したそうだ。

こだわりのひとつが積載容量。電動で開閉可能なトランクルームには、ゴルフバック2つを楽に載せられる。さらに、車体後部にはキャンピングトレーラーを連結できるヒッチメンバーが付いているので、近年人気のキャンプにも活用できるのだとか。

  • GORDONの「トライク」

    電動で開閉するトランクルームはクルマと比べても遜色のないほどの積載スペースを確保

  • GORDONの「トライク」

    ヒッチメンバーにトレーラーをジョイントすれば、さらに多くの荷物を運ぶことも可能だ

トライクは道路交通法で「自動車」に分類されるため、運転には普通自動車運転免許が必要となる。ただし、ミッション操作がなくアクセルの開閉だけで運転できるので、AT限定免許でもOKだ。

販売価格は車体込みで1,650万ほどと高額だが、「東京オートサロン2022」会場で話を聞いた1月14日の時点ですでに8台の受注があり、納車を待っている状況だった(ちなみに制作期間は約8カ月!)。海外からの問い合わせもあるそうで、これまでにロシア向けに販売したことがあるそうだ。

「GORDON GL1800 トライク タイプL」は2021年に発売となったトライクだが、2022年はどんなニューモデルが登場するのだろうか。GORDON代表取締役の萩原勇さんに尋ねると、「今年は2人乗りの『タイプS』、3人乗りの『タイプ4』、4人乗りの『タイプLS』を追加します」とのことだった。

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  • GORDONの「トライク」
  • GORDON GL1800 トライク タイプL

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  • GORDON GL1800 トライク タイプL